映画(洋158) アリータ 2019年作品 / 面白い!続編を強く望む! | ビート・マンのブログ

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原作を知らなくても問題なし

アリータの続編を待ち望むファンは多いはず
 
原作:木城ゆきと(銃夢)
監督:ロバート・ロドリゲス
主演:ローサ・サラザール(アリータ)
:クリスト・ヴァルツ(ダイソン・イド医師)
   :キーアン・ジョンソン(ヒューゴ)
   :エドワード・ノートン(謎の男)
実写人物とCG人物を上手く絡ませている。
 
SF作品は娯楽である。よって多少の矛盾は架空の物語なので一切気にしない。これが私のエンターテインメントを鑑賞する基本です。
 
本作「アリータ:バトル・エンジェル」は原作を知らなくても入り込める作品。唐突に「没落戦争」の話が一瞬だけ冒頭で流れるが、何のことかは分からない(私は原作を知らない)。地上に浮遊する文化都市ザレム、一般庶民が唯一生活する都市アイアンシティ(屑鉄の町)。何となく貧富の差が居住区域の差になっていることは理解できる。
 
主人公アリータはザレムから排出されるゴミの山に捨てられたサイボーグ。イド医師が偶然発見し自宅に持ち帰る。残っている体の部位は頭部と心臓部だけだが、まだ生きていることが判明。イド医師は亡くなった娘のために制作したサイボーグユニットを接続、アリータの意識を取り戻させた。
 
アリータの脳に損傷は一切ないが、全ての記憶が失われている。そしてアリータのサイボーグ技術は「没落戦争」前の高度な科学で作られたと推測、300年以上前の個体がいまだに生存していたことになる。
 
過去の記憶が存在しないアリータだが言語は忘れていない(これが失われていると物語が進まない)。味覚も存在し、復活後に食する物が人生で一番美味しいため、チョコレートを食べるシーンは人間の子供が食べる雰囲気を出しとても可愛い。アリータは実年齢300歳以上だが、サイボーグになったのは十代の少女と推測される。
 
十代の少女なら恋もする。イド医師の知り合いのヒューゴに好意を寄せるアリータ。しかしアリータの存在が周りの大人たちの欲に火をつける。更にアリータが見つけた高度な技術のサイボーグボディも拍車をかける原因となる。
 
本作の見所でもある「モーターボール」のバトルシーン。年配者は70年代に流行した「ローラーゲーム」を思い出すだろう。このゲームを更にバトル形式にしたのだから、若い人でなくても楽しめる演出である。
 
自分の意思に関係なくアリータは大人たちの欲望に巻き込まれていく。そして心惹かれるヒューゴがザレムへ行くためにお金をためており、その手助けをするために「モーターボール」へ参加を決意させる。
 
「モーターボール」ではアリータのボディを奪うために雇われた殺し屋が参加しているが、それは一人では無く全員。アリータはこの危機を乗り越えられるか。そして同時にヒューゴの命を狙う者が存在し、それをアリータは阻止できるか・・・
 
物語はラストまで展開を変えながら進んで行く。間違いなく何回観ても楽しめる作品なので、まだ観た事のない人にはお薦め致します。40歳以上の大人に特にお薦めします。
 
映画 アリータ 2019年作品(お薦め度★★★★☆