I WILL | ビート老ズ

ビート老ズ

60過ぎてビートルズ始めました

この曲は好きで、若い頃、歌詞を覚える程よく聴きました。

しかしながら、これをバンドでやるのは意外と難しく、コピーバンドの方々の演奏でも、これにお目にかかったことはまずありません。

ジョンが木片と金属片を叩いてリズムを刻んだり、リンゴが途中からコンゴを叩き始めたり、色んな妙なことをやってるようです。

おまけにポールは、あのベース音は口で出してるそうで、今でいう、ヒューマンビートボックスの走りでしょうか。。

それでもあの名曲にまとまるのが、ビートルズの凄いところです。

それはさておいて、まずはアコギ特訓ですが、単純そうに見えて意外とコード進行が難しく、若い頃何度も挫折した覚えがあります。

ローコードで弾こうかハイコードで弾こうか迷うところが多々あり、こんな時は本家本元に習うのが一番と、YouTubeをサーチしました。

便利な世の中で、ポールがソロで弾き語っているのを何本か見つけましたが、何と!ポールは、Fではなく、Eで弾いてるではないですか!!

もう歳なので声が出ず、キーをEに下げたんだよ、なんてことはポールに限ってはあり得ません。
今でも、のっぽのサリーを現役で歌ってるくらいですから。

しかもほとんどハイコードで弾いてるので、Eでやっても弾き方が楽になる訳でもありません。

何とも釈然としませんが、今度はリードの練習に入ります。リード部分も短いフレーズですが、これが意外と難しいのです。

そこでハタと気づきました。このリードはFではなくEにすると開放弦が使えて実に引きやすいのです。指も無理なく動きます。

私は思いました。そもそもこの曲はポールがEキーで作ったのではないかと。

そしてレコーディングの際、ベースを口でやるなどど、おバカなことを考えたため低い音が出ず、急遽Fキーに上げたのではないかと。

世界中の研究家の皆さん、もし間違っていたらごめんなさい。

私は基本的にオリジナルのキーは変えない主義です。どんなに声が出なくても音が外れようとも、それが作者に対する敬意だし、特にギターについては、コードや弦ポジションが変わると曲想が変わってしまったり、弾くのが不可能になったりします。

そして私は今回、オリジナルのオリジナルということで、あえてEキーでこの曲をやってみることにしました。

ホワイトアルバムのI Willも素晴らしいですが、
もしビートルズがバンドで演奏してくれたら・・
という夢のI Willです。