ー コニファーフォレストでのライブはどうだった?楽しめた?
浅井 今までやった野外ん中で、1番良かった。ヤッターって感じだったよ。
今まで野外ってボロボロだったからさ。
ー 日比谷の野音も良かったじゃん。
浅井 うん。でも、野音よりコニファーの方が全然良かったんだ。
ー だんだん、野外慣れしてきたとか、、。なんだかんだいって、ブランキーが野外でやったのって、まだ3回目だもんね。
照井 だって野音ってやるまでは野外って苦手だったしさ。あそこで初めて、”ああ、いいかな、、”って思えたんだ。野音はオレ、良かったしね。
中村 オレはまだ、慣れてないなぁ。野外だと、自分が叩いとる音が聴こえにくくてさ。
どうもリキみ過ぎちゃって、バランスがメチャメチャになりがちなんだ。だから、今回も外にどんな音で聴こえてたか心配でさ。
ー まともにちゃんと聴こえてたよ。
中村 なら良かった。でも野外って、どこまでも音が外に広がってく感じってあるじゃん。
あれは逆に、やっててすげえ気持ちいいけどね。
照井 あれで天気が晴れとったら、もっと気分良かったんだけどね。
浅井 やっぱ天気が悪いのはいかんわ。
中村 寒かったしな、、。なんか、悪い事をしたい感じがなくなっちゃうよ(笑)
ー 他のバンドは見てた?
浅井 見たけど、全然なんも思わんかった。カッコイイとも思わんかったし、こいつらはこいつらって感じ。
ー 達也が楽しみにしてた、ブルーハーツのステージはどうだった?
中村 良かった、、。っていうか、やっぱ心にしみわたるものがあるよ、奴らの音楽には。
昔は全然共感できんかったし、大っ嫌いだったんだけどね(笑)
照井 ブルーハーツは、ゾクゾクっとしたな。
浅井 オレは好きな曲もあるし、そうでもない曲もあるし、、。でも、すごい真面目に、真剣に音楽やっとるとこは大好き。友達にもなっちゃったしさ。
ーブルーハーツの連中と?
浅井 うん。っていうか、イベントの1週間位前に、オレと達也で、ヒロトの家に遊びに行ったことがあるんだ。
ー へえ。それはまたどうして?
中村 ベンジーと2人で、その日の夕方6時位から東京中を飲み歩いとってさ。
”なんかオモロイことないかなぁ~”とか言いながら。でも、どこ行っても、なんもオモロイことなくて、、
浅井 したら夜中の1時くらいんなって、達也がいきなり”オーッそうだ!ヒロトん家行ってみよう”っていうから。
中村 オレ、8月に名古屋でヒロトとセッションでバンドやる企画があってさ。その音合わせで、7月の末くらいにいっぺん話したことあるんだわ。
で、ほら、オレってわりと閉鎖的だから友達できにくいんだけどさ、ヒロトだけは違うなっていうか、、。”アッ、こいつ絶対友達んなれる”とかって思ったんだ。
まぁ、向こうはどう思ってるかわからんけど、、。
うっとおしいな~と思ってる恐れが大きいんだけどさ(笑)
浅井 で、ヒロトん家に電話して道聞いて、、。
中村 でも、何回聞いても、すぐ忘れちゃってさ。電話切った途端に、”アレ?なんて言ってたんだっけ?”って(笑)で、最終的に近所まで行って迎えに来てもらったんだ。
ー それってエラい迷惑なヤツじゃん(笑)
中村 そうともいう(笑)ベンジーなんか初対面なのにベロベロに酔っぱらってるしな。
浅井 ヒロトの家で何話したか、まるっきり記憶が無いんだわ。っていうか、ヒロトがドエライ喋る喋る(笑)オレ、ず~っと黙っとったような気がするもん。
ー それで、コニファーの時にも意気投合したわけだ。
浅井 うん、あん時はまずドラムの梶クンが登場してね。いろいろ話してたんだけど、、
オレはそん時絶食デーだったもんで、途中でリタイアしちゃったんだ。
ー ベンジー、絶食なんてしてるの!?
浅井 たまにね。体を清めるためにするんだわ。でも、目の前に食べ物を出されると、どうしても食べちゃうけど(笑)
ー その時は、どんな話してたの?
中村 オレたちは、そんな難しい話しんかったけど、、
照井 あっちは、難しい話しとったよ。
中村 ロックの話とか始まっちゃってさ。あそこのバンドのあいつがどうとか、テクニックがどうとか、、
照井 あ~、勉強熱心だな~って思ったわ。すごい、音楽に対して真面目だしさ。
浅井 それにみんな気のいい人たちだしね。
ー でもそうやって気の合う友達が増えていくのって、いいよね。今まで友達がいないいないと言われてたブランキーにも、、
中村 ついに友達が出来たわ(笑)
ー ブランキーのライブに対しては、ブルーハーツの連中はなんか言ってた?
中村 すげぇ~いいって言ってたよ。こりゃあ、友達おらんわとも言ってたけど(笑)
どういう意味だったんだろう、、?よくわからんわ(笑)
B PASS 1993年9月号