2016K-1総ざらい(12) 世界60㌔級トーナメント | 時事問題・芸能・スポーツをGENG_TOCK(aka孔哲)が語る。テーマ別をクリック‼︎

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大雅VS卜部功也

日本トーナメントの決勝の再現となった決勝戦。卜部としては、自身と兄のリベンジを果たしたいところだろう。
一方、日本トーナメントをぶっちぎりと言ってよい勝ち抜きで優勝した大雅。優勝しか眼中になく、テレビカメラのズームにも笑顔で応える余裕である。

今トーナメント、以前にない攻撃的スタイルで好調な卜部。拮抗した好勝負が予測されたが、結果はそれを裏切る、いやそれを上回る衝撃的な結末となった。
スピードと回転の速さで上回る大雅は、左右のパンチを放って行く。
卜部は、単発ながらも、ローキックを確実に当てて行く。両者とも、判定勝利ははなから考えていないようだ。
卜部の長いジャブが大雅を仰け反らせる。前に出る卜部に、クリンチで逃れる大雅。その離れざま、ボディー・顎と右フックを打った卜部は、渾身の左ストレート。
たまらず、倒れる大雅。立ち上がるが、ダメージは明らかだ。
当然、卜部はパンチで前にでる。応戦する大雅。ロープに詰められ、二度目のダウン。
卜部は、さらに前に出るが、大雅が起死回生のノーガードからのパンチを放つ。最後は、卜部が狙いを定めての左ストレートが炸裂し、ジ・エンド。
ロープに駆け上がり、観衆に言葉とジェスチャーで勝利をアピールする卜部。大雅は、悔し泣きである。

今回の卜部のシフトチェンジは、間違いなく打倒大雅のためであろう。大雅は、出入りのスピードに長けた選手である。その出入りの距離を潰してしまえば、勝機は見いだせる。そう踏んだ、卜部とその陣営は、本来のアウトボックスを捨て、中間距離から果敢に前に出る戦法を編み出したに違いない。その目録は見事的中し、大雅から1ラウンドKO勝ちという大魚と言ってよい結果を釣り当てた。

インタビューに答えた卜部は、前回の敗戦がいかに悔しいものだったかを口にした。そして、大雅というライバルがいて、その敗戦が、さらに自分を強くしたと語った。
思えば、吉田沙保里のオリンピックの三連覇は、山本聖子という最強のライバルを乗り越えることからスタートした。
個人スポーツの深淵させ感じさせてくれる一戦であった。