師走、ニュース映像を観る限り、忙しく動き回る人たちの顔には微笑みがあるように見えます。
 坂村真民さんの詩集を読んでいたら次の詩を見つけました。
    花には 
    散ったあとの
    悲しみはない
    ただ一途に咲いた
    喜びだけが残るのだ


 年の瀬、一年をふり返り、自然界の如く「ただ一途につとめ、喜びに咲いた一年だった」と思いたいものです。
  
 世界では戦争が続き、国内では倫理道徳感のないリーダーが、子どもたちには見せられない行動を、反省することなく堂々と行っているように見えます。
 憂うべきことで、これからの日本社会の行く末が心配になります。
 イギリスの歴史学者アーノルド・トインビー「一つの国が滅びるのは戦争によってではない。天変地異でもなければ、経済的破綻によってでもない。国民の道徳心が失われた時、その国は滅びる」と言っています。
                     
 致知出版社「月刊誌 致知 12月号」で「敬、怠に勝てば吉(きつ)なり」という言葉が出ていました。「」には、「現状に甘んじないで、より高きもの、より貴きものを求める心をもって生きること(安岡正篤)」との意味があるそうです。

 リーダーには「敬」の精神をもって日本に「吉」をもたらしてほしいものです。