Vietnam (Day 4) | Yokohama Beat Junkie

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自由と孤独、音楽を愛する旅人

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フエで泊まったのは「Saigon Morin Hotel 」。街の中心部に位置する、これまた由緒正しいコロニアルなホテルなんですが、一泊約8,000円というお値打ちな価格。部屋も無駄に広くて、中庭にはプールやカフェがある。のんびりこのホテルに滞在して、ホテル生活を満喫するのもアリかもしれない。

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ホテルを出るとすぐ、旧市街へと繋がるチャンティエン橋が見えます。ここの交通量や騒音もなかなかのものですが、ホーチミンで最悪の交通状態の洗礼を受けた身としては、実におとなしく思えます。

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フエ観光のハイライトである阮朝王宮を訪れるべく、旧市街方面に向かいます。その前にちと腹ごしらえ、と思い、お店のおばちゃんが「おいでおいで」と手招きしてくれた大衆食堂で昼ごはんを食べます。まずは地ビールである「huda」で。テーブルにおいてある板切れは、お店のおじさんお手製の栓抜きです。板切れにネジがついており、栓にひっかけてチョップするのだ。「おおお!」と感動したら、おじさんが「おみやげにあげるよ」とくれました。

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バインクォンを食べます。米粉皮で具が包まれた蒸し餃子で、甘めのタレを付けて食べます。さっぱりしていて素晴らしく美味。

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店のおじさんからもらった栓抜きを気に入ってしまったbeatjunkie。お店の名前や日付などを書いてくれました。

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フエ名物であるバイン・コアイ。ベトナム風お好み焼き「バイン・セオ」をひと回り小さくしたものです。お店の前でおかみさんが焼き方を実演しています。

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バイン・コアイ専用の鍋に卵と米粉の素を流し込み、油で揚がってきたら豚肉やもやし、エビを投入。全体に火が通ったら半分に折って出来上がり。こいつもなかなか旨い。

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お店のおじさんと記念写真。満面の笑みを浮かべるおじさんの表情が素敵すぎる。

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さて、お腹がいっぱいになったところで阮朝王宮に入ります。ベトナム最後の王朝である阮朝が置かれたのがこの街 フエ。第二次世界大戦の終わりとともに、阮朝はなくなります。93年には世界遺産に登録されたんだとか。

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内堀の向こう、実に味わい深く枯れた感じの門が見えます。入ろうとしたところ「ここからは入れないよ」と追い返される。正面から入場しないと行けないらしい。

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内堀には水草が。塀の内側にはベトナム国旗が。

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水草に目を凝らすと蓮でした。開花寸前の蓮の花が見えます。泥水の中で可憐に咲こうとする睡蓮、その姿に心が洗われる思いがします。

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内堀をグルっと回って、正面の王宮門に辿り着きます。この朽ちた佇まいがたまらない。

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正面を見て後ろを振り返ると、フラッグタワーと呼ばれる旗塔が見えます。写真からは実感できないかもしれないけど、これでなかなか巨大です。この台座の上に木造建築物があったそうですが、自然災害や戦争で破壊されてしまったそうです。

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宮殿の中に入ると太和殿という建物が。王宮全体がベトナム戦争で破壊され、内部は原っぱばかりです。この建物は戦争後に再建されたもの。

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更に内部に入ると、現在も修復作業が続けられています。ただし、職人がのんびり作業しているので、全部修復されるのにそれなりの時間がかかりそう。

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宮殿一番奥にある建中殿。皇帝が住まわれた建物ですが、今残っているのは台座だけ。

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回廊が奥まで続いていくさまは圧巻。中国の紫禁城を真似て作られたんだそうですが、実際はそれほど大きくはありません。

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このように破壊されっぱなしの場所が至るところにあります。

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中庭には何故か象が鎖でつながれている。観光客を背中に乗っけて喜ばそうというつもりらしいが、当の象本人ははたまた迷惑そう。行動範囲が限られているので、とても寂しそうに見えます。

この日はたおやかに流れる悠久の時を楽しみ、晩御飯はホテルにあるレストランでフエの宮殿料理を楽しみます。王朝華やかなりし時代に、ベトナム各地から腕利き料理人が集められ、豪華料理の腕を競い合ったんだそうです。

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そんな訳で、見た目も非常に豪華。パイナップルの台座に刺さっているのは鳥のつくねみたいなものです。ちなみに串はサトウキビで出来ているので、肉にほんのり甘みが伝わっています。

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小皿に盛られた「バイン・ベオ」。蒸された米粉皮に干海老を中心とした様々な具材がトッピングされています。こいつを甘めのソースにつけて召し上がるのだ。

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野菜のスープにハーブや鶏肉が入っていて、とても優しいお味。

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左に見えるは鴨の肉。右に見えるは甘めの麻婆豆腐みたいなもの。お肉は固くて、正直言って大したことがありませんでした。

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下に見えるのは牛肉の炒め物なんですが、八角が強くて肉が固くて、こいつもあまり大したことがありません。ご覧のようにご飯はどんぶりにたっぷりとよそわれています。フエにきたら王宮料理を食べるべき、なんて言われたんだけど、正直言って大したことはありません。そもそも「王宮料理」=「フエ料理」とは違うもので、ひょっとしたら「フエ料理」を食べろ、と言われていたのかも。そう言われれば、フエの地元料理は他の街では食べられないオリジナリティ溢れるものとなっていました。

さて、この日は22:10にフエの空港を出発して、ハノイの空港に23:20に着きます。空港についたら例の如くタクシー会社の人間がわらわらと群がってきます。今度こそぼられないぞ、とあらかじめ信用できそうなタクシー会社を決めてある。タクシー会社の女性から「300,000 VND」と告げられ納得して乗り込む。空港から市内まで約40分、到着すると運転手がさらに「400,000 VND」と要求してきた!なんだそれ!と思って反論するも、何やら意味不明なことばかり言ってきて車内は険悪なムードに。こっちもヘトヘトに疲れていたので面倒くさくなり合計700,000 VND支払ってしまった。ホテルにチェックインしてフロントに聞いたら「それはダブルプライスだよ。タクシー会社とナンバーは分かる?」とのこと。全てのことが面倒くさくなり「もういいです、もういいです!」と言いながら部屋に入る。

後日聞いた話だと、信用できるタクシー会社でも悪徳ドライバーはいるらしい。そういう輩はホテルの車寄せに入らず、ちょっと離れたところに車を停めるんだそう。もう何を信じればいいのか分からなくなってくるな!