『ゴーン・ガール』
2014年公開作品。
テヴィッド・フィンチャー監督作品。
ベン・アフレック主演
あらすじ
ベン・アフレック演じる男の妻が突然失踪した。
捜索していくうちに夫婦の謎が明るみになっていくパターンの映画。
かんそ~
サスペンスの傑作『セブン』、ぶっ飛んだ作品『ファイトクラブ』、現代の常識であるFacebookが出来るまでを描いた『ソーシャルネットワーク』など、名作を生み出している監督、デヴィッド・フィンチャー。
(ちなみに話題となった『ドラゴンタトゥーの女』はリメイクなので、ぜひリメイク元のスウェーデン版『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』をご覧ください。そっちの方が面白かったしー。)
この監督の作品は常に話題になるけど、見ておいて損はない。今回もそうだった。
つーか、結構前に見たんだけどね。
ストーリーは『突然、妻がいなくなりましたー』っていうサスペンスで、サスペンスなんでこれ以上言うとつまんなくなるで言わないんだけど、僕にとってはそんなに意表を突かれたというほどドキドキ感もなかった。
サスペンスだから謎解きが肝だと思うんだけど、そこまで驚きは無かったけど、女の人が見るとまた違った感想になると思う。
あるレビューでは『カップル・夫婦で見ると面白い』って言ってて、まさにその通りで、鑑賞後の会話が楽しみですね(笑)
そんで、特に難しい作品ではないんで、女性にオススメな作品です。
見ればその意味がわかると思います。
あと、ラストの方で意外な方向に向かうんだけど、それが割と想定内な範囲に落ち着いちゃって、だったらもっととんでもない展開でもよかったんじゃないかなぁと思ったりしてー。
でも、僕にとってはストーリーに刺激がなくダラダラ進むんで、観ていて作品から気持ちがドンドン離れていったんだけど、『とりあえずオチを教えてくれよ!』って感じで最後まで見ちゃいましたね。
僕、漫画の『進撃の巨人』を読んでるんだけど、あれってそんなに面白い作品だとは思ってなくて、じゃあなんでまだ読んでるのかって、最終的なオチが知りたくて、仕方なく読んでる感じなんですよ。
それと同じで、この映画も『あんまり興味無いけど、とりあえずオチを教えてよ!』って感じでしたー!
『ドラゴンタトゥーの女』でも感じたんだけど、僕は映像とかに詳しくないんだけど、彼の作品は薄暗さとデザインされたレイアウトがとっても印象に残るなぁと。
んで、今思えば、都市の場面ではハッキリとした映像だったんで、田舎と都市を対比させてたのかと。
薄暗い、煙っぽい映像はフィンチャーのお得意芸ですね!
その薄暗さでによって生活感が出てて抜群のリアリティが出てます。
人や物を意図的に等間隔や偏りを持たせているような感じがして、なんだか一つ一つのカットが絵画のような美しさを感じます。
たしか、フィンチャーって、納得がいかないと何度も撮り直しをするこだわり変態映画監督なんだよねー。
そのこだわりが映像、さらには役者が来ている服にも感じれます。
スマートであり、スタイリッシュであるフィンチャーの映像は洗練されてる感が抜群ですね!
んで、主役は『アルゴ』の監督として再ブレイク?したベンちゃんこと、ベン・アフレックです。
なんか、ベンちゃんには頼りない男っていうイメージがあるんだけど、この作品ではそのイメージが最大限に活かされています(笑)。結構情けないですのでお楽しみに。
過去に007シリーズに出てたみたいですねー。関係ないけど。
フィンチャーらしい映像美は良かったし、大人向けのサスペンスとしては良かったのではないでしょうか?
ただなぁ、話が面白くないから、ストーリー完璧、映像も完璧のフィンチャーの傑作『セブン』を思い出しちゃって、また見たくなっちゃったねー。
サスペンス作品の『セブン』は、オチが分かってても何度も楽しめる極上のサスペンス作品なんだよねー。そんな作品と比べるのは酷だけど。
そんなところで、さいならー。