『桐島、部活やめるってよ』(60点)②かんそ〜だってよ! | 阿部将一のブログ

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コメントとか意見もらえるとありがたいです!

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映画部『かんそ~です。[みんな:01]

注意ネタバレあります!お気をつけください。これから見る人は読まないでください!注意

僕はあまり最近の日本映画を見ない[みんな:02]
というより、ほとんど嫌いで、ほとんどバカにしている気持ちが強い[みんな:03]
テレビドラマの映画化や昔を懐かしむだけの作品がとても多いと感じます[みんな:04]
(とは言っても、ハリウッド作品もヒドいもんが多いけど[みんな:08])
僕にとって、最高の作品というのは、テレビドラマならば『北の国から』であり、
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映画ならば三国連太郎さん主演の『息子』あたりです![みんな:05]
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日本らしい温かみを『優しい』だけで表現せず、厳しさも表現する山田洋次さんの作品とか、僕の中の日本人としてのDNAを刺激する時代劇なんかも好きですね![みんな:06]
まぁ、そんなことはどうでもいいんだけど、それでも、最近の低級で陳腐な日本映画の中にも面白い作品はあると思う[みんな:07]
第34回日本アカデミーで作品賞を受賞した松たか子さん主演『告白』は面白かったし、
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その次の年に同じく作品賞を受賞した『八日目の蝉』も面白かった![みんな:09]
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そして、今回レビューする『桐島』も日本アカデミー作品賞を受賞しているんです![みんな:10]
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この『桐島』を観る前は、フルネームで『桐島、部活やめるってよ』っていうセリフ口調のタイトルが、なんとも『狙っている』感あって、『どうせ、話題性だけのつまらない作品なんだろうなぁ』と思っていました[みんな:11]
『ヘルタースケルター』や『悪の教典』みたいな、話題性だけの作品かと[みんな:12]
しかし、実際に観てみると、そこそこ面白かったんです![みんな:13]
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2人『そこそこ?(怒)[みんな:14]


作品中の登場人物たちは大きく分けて、部活に所属する生徒と、部活に所属せずにそのまま家に帰ったりバイトしたり遊んだりする『帰宅部』に別れています[みんな:15]
んで、だいたい、その『帰宅部』の方が自由に遊んでたり、センスが良かったりするんで、『イケてる』んです![みんな:16]
自分の中学・高校時代も『帰宅部のヤツらはイケているし、カッコイイ!』だったんで、なんか懐かしいなぁと思って観てました[みんな:17]
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(帰宅部はイケている![みんな:18])


んで、タイトルにもなっている桐島がいつ登場するのかがポイントの一つになっているんだけれども、最後まで登場しないのも良いし、最後に登場して終わるのも良いし、どちらでも良かったと思う[みんな:19]
なぜなら、桐島のまわりにいる人物たちが主人公なのだからね![みんな:20]
影の主役・桐島を中心とした物語でなかったら、ただの学園ドラマなので、やはり、中心人物が登場しないというのがアイデアとして面白かったと思います![みんな:21]
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(原作は朝井リョウさんの小説らしいです![みんな:22])


んで、この中心人物が登場せず、それに関係した人たちで物語が進んでいくというのは、戯曲(演劇のために作られた作品)の『ゴドーを待ちながら』っていうのが有名で、『桐島』はおそらくこの『ゴドー』の影響を受けて作られたと言われているみたいです![みんな:23]
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(昔の『ゴドーを待ちながら』[みんな:90])


この『ゴドー』っていうのは、2人の人物が会ったことがない人物ゴドーを木の下で待ち続けるという物語です[みんな:24]
その待ち続ける間にいろんな人が登場してきて物語がふくらんでいくんですね![みんな:25]
んで、このゴドーという人物はGOD(神)からもじった名前らしく、戯曲『ゴドーを待ちながら』は現代人の『なぜ、自分が生きているのか?』という存在意義の喪失と孤独感を表現した名作と言われているらしいです[みんな:26]
戯曲『ゴドー』の2人は目に見えないゴドーを待ち、現実世界の多くの人々は目に見えない『神=生きる意味』を待ち続けるのですね[みんな:27]
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『ゴドー』がGODならば、『桐島』(キリシマ)はキリストからもじったのではないかと言っている人がいます[みんな:28]
映画『桐島』では、退部した桐島(死んだキリスト)が再び現れること(キリストの復活)が待ち続けられます[みんな:29]
生きることの象徴をキリストとするならば、キリスト=桐島=生きる意味、つまり高校生にとって生きる意味とは高校生活を送る意味になります[みんな:57]
多くの生徒が不安と孤独の高校生活から桐島に救って欲しいんです![みんな:92]
帰宅部の生徒たちにとっては桐島はまさに生きる意味だし、エースである桐島はバレー部員たちにとっても生きる意味です[みんな:91]
(ただし、他の生徒たちには桐島は生きる意味ではないし、キリストでもない)
高校生活を送る意味、もんもんとした不安で満ちた高校生活から救済してくれる桐島を待ち続ける映画『桐島』の登場人物たち[みんな:30]
その『生きる意味』を失った登場人物たちを、同じく、生きる意味を失っている現代人に当てはめることで、映画『桐島』は現代人を皮肉っているのかもしれません[みんな:31]
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んで、まあ、そんな難しいことはどうでも良いとして、映画『桐島』で『上手いなぁ』と思ったシーンがいくつかありました![みんな:32]
まず、一つ目は、吹奏楽部の沢島さんが片思いしている宏樹と同じ光景を見るシーンです![みんな:33]
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ふと外を見た宏樹につられて、沢島さんも外を見るシーン[みんな:35]
宏樹には付き合っている彼女がいるわけで、沢島さんの恋は上手くいかないんです[みんな:34]
上手くいかないんだけれども、宏樹と沢島さん2人だけが同じ景色を見ているというこのシーンは、片思いしている沢島さんにとってはとても幸せだったんではないでしょうか?[みんな:36]
2人だけの世界[みんな:93][みんな:94]
そんな悲しく、『胸キュ~ン!』となってしまうシーンなのです![みんな:37]
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んで、その後も沢島さんは宏樹に想いが届けと思わんばかりにいろいろとガンバるんだけど、その姿が僕を『胸キュ~ン!』とさせるのです![みんな:38]
この恋には控えめな性格である沢島さんというキャラが僕的にはツボでした![みんな:39]
ガンバれ、沢島さん![みんな:40]
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(ちなみに、この片想いする少女・沢島さんを見事に演じた大後寿々花という女優さんは、ロブ・マーシャル監督作品、チャン・ツィイー・渡辺謙出演の『SAYURI』に子役として出演したらしいです!これからに期待の女優です![みんな:55])
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と思っていたら、その宏樹の彼女・沙奈が沢島さんの想いに気が付き、沢島さんの目の前で宏樹とキス(長め)をするんですねぇ~![みんな:41]
そのキスする2人を見れず、分かりやす過ぎるほど動揺する沢島さん![みんな:42]
沢島さん、かわいそ~![みんな:43]
この沙奈さんのシーンは女性のとてもカンが鋭い、嗅覚が鋭いところと、自分の彼氏を絶対にとられたくないという女としてのプライドを上手く表現していて良かったです![みんな:44]
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(沢島さんの片想いに気づいた沙奈さん[みんな:45])
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んで、あと、友達とは本音で付き合う生き物である男たちにはよく理解できない、女性たちの複雑な友好関係も描かれています![みんな:46]
本音を言わなかったり、突然仲が悪くなったり[みんな:47]
男からしたら『あ~、めんどくせぇ!』な関係です![みんな:48]
そこも見所ですね![みんな:49]
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んで、神木隆之介くん演じる主人公っぽい前田 涼也と、ただいま売れっ子らしい橋本愛ちゃん演じる東原 かすみの関係も面白かったですね![みんな:50]
微妙な距離感から2人がくっつくの思いきや、意外なオチで涼也の想いは玉砕します![みんな:51]
女子に慣れていない男子は、ちょっとした小さなことで女子を好きになってしまいます[みんな:52]
その姿が残酷に描かれていて、GOODでした![みんな:53]
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(女は時に残酷なのです![みんな:54])
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んで、この『桐島』の最大の魅力は、登場人物が各章でそれぞれが主人公として描かれることです![みんな:62]
映画部の涼也目線だったり、ヒロインのかすみ目線だったり、幽霊野球部の宏樹目線だったり、片想い女子・沢島さん目線だったりするわけです[みんな:63]
だから、実はあの人はこう思っていたとかがハッキリと分かって、ストーリーに厚みが増すカンジがしました![みんな:64]
だから、かすみがある人を叩くのも理解できるし、宏樹が考えを変えるのもハッキリと分かりましたね![みんな:65]
それぞれの立場がよく分かって、映画『桐島』をより楽しめました![みんな:66]
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『かんそ~、まだ続くってよ![みんな:67]



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