『イカれた2人が再び幸せになるための物語。』
2012年公開作品。
あらすじです!
妻の浮気が原因で心のバランスを崩し、すべてを失ったパット(ブラッドリー・クーパー)は、実家で両親と暮らしながら、社会復帰を目指してリハビリをしている。そんなとき、近所に住むティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。ティファニーは愛らしい姿からは想像もつかない過激な発言と突飛な行動を繰り出し、パットを翻弄する。実は彼女も、夫を事故で亡くし、心に傷を負っていた。そんな2人の、人生の希望を取り戻す挑戦が始まった。
『俺は病気なんかじゃないっ!』と言いはり、なぜかゴミ袋を着るパット(変人)
そのパットと、パットのお母ん(ジャッキー・ウィーヴァー)と、パットの病気仲間のダニー(クリス・タッカー!)
パットのおとん、パットシニアを演じるのは名優ロバート・デ・ニーロ!
施設から戻ってきても奇行を繰り返す息子パットに悩む2人
そんな病気なパットは、同じく病気な未亡人ティファニーに出会います!
だけど、2人とも病気なもんだから、もうメチャクチャです!
ティファニー『職場の男の同僚全員と寝てやったの!』
その2人がもう一度幸せを取り戻すために協力し合うのですが、はたしてうまくいくのでしょうか?
かんそ~です!
アカデミー賞で8部門にノミネートし話題となった『プレイブック』
僕はこの作品をアカデミー賞授賞式を観ていて知ったんだけど、とっても面白そうで、早く観たいと思ってました!
んで、かなり期待して観たんだけど、僕にはそんなに面白くなかったです!
まず、ストーリー展開がよく分からん!
なんで、パットとティファニーがお互いを好きになるの?
なんで、ダンスすんの?
なんで、それを賭けんの?
そのへんのところを全然描かないから、よく分からないし、登場人物にもストーリーにも思い入れも出来ない
でも、コメディ風の作品だから、ストーリーに重みがなくてもいいのかな?
んでも、まぁ、コメディ映画『ハングオーバー』シリーズで注目され、雑誌で『最もセクシーな男』に選ばれ、今最もノっている男ブラッドレイ・クーパーのイカれた男ぶりは最高でしたね!
病院で暴れたり、出入り禁止の職場に現れたり、夜中に大声を上げたり、かなりのイタい男でした!
そのイタいぶりにヒヤヒヤし、イライラしちゃいましたね!
そんなパットも後半では『普通』になっていて、ラストではなかなか感動するセリフを吐くんですね!
ギャーギャー騒いでないと、クーパーはカッコイイんですよ!
んで、やっぱり、この作品の見所はアカデミー主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスなんだと思う
このメチャクチャセクシーとは言えない美貌の持ち主で、現在23歳という若さで女優として最高の評価を得る彼女は、『プレイブック』でも魅せてくれましたね!(僕以外の人たちを)
愛する夫を亡くし、そのショックと寂しさから職場の同僚(女性も含むだっけ?)と寝てしまうという、病んでる女子を演じました!
そんな風に病んでるから、同じく病んでるパットになかなか好きという表現を出来ないんだけどね!
その『好き』をうまく表現出来ない性格を強く表現したストーリーであればもっと楽しめたのにと思いました
アカデミー賞授賞式ではオスカーを受け取る時に階段でコケるというハプニングをかましたジェニファーなんだけど、彼女はとっても明るくてユーモアあふれる魅力的な女性ですね!
そんな彼女にハマった僕は、『ハンガーゲーム』という、アメリカ版『バトルロワイヤル』みたいな、少年少女が殺し合いをする映画や、
『ウィンターズ・ボーン』という、アメリカの貧しい地域で起こる父親探しの物語も観ちゃいました!
この『ウィンターズ・ボーン』っていう、辛過ぎる内容の作品が僕の中で『Bestジェニファー・ローレンス』なんで、ぜひ、皆さんに観て欲しいですね!
つまり、僕は『プレイブック』のジェニファーにはあまりピンとこなかったってことです!
やっぱり、作品自体にあまり感動しなかったからですね!
でも、この『プレイブック』は、クーパーやジェニファーに加えて、パットのお母ん役のジャッキー・ウィーヴァーや、おとん役のデ・ニーロという、めっちゃ真面目な演技が出来る素晴らしい俳優たちが、コメディ風のストーリーをしっかりと演じているという、豪華な笑いあり、ハチャメチャありな作品になってるんです!
これらの演技力の高い俳優たちがいたからこそ、『プレイブック』は高い評価を受けたんだと思います!
だけど、僕はそんなに好きな作品じゃないけどね!
(あと、なぜか、『ラッシュ・アワー』シリーズで有名なコメディ俳優クリス・タッカーが『おとなしめに』出演しています!)
ちなみに、この『プレイブック』の原題は『Silver Linings Playbook』です!
英語のことわざである『Every cloud has a silver lining.』(どんな雲も、太陽が照らす明るい銀の裏地がついている)に由来しているらしくて、その意味は『どんな悪いものでも必ず良い面があるよ。前を向こうよ!』という感じです!
そしてプレイブックとは、アメフトの戦術が書かれたノートのことで、映画の中では主人公2人の『再生への戦術』が描かれるわけです!
『Silver Linings Playbook』
『世界にひとつだけのプレイブック』
もはや恒例となった、日本の映画配給会社による、『なぜそうなる?』な日本版のタイトル付け
SMAPの名曲『世界にひとつだけの花』みたいな、『ひとつだけ』っていう言葉好きな日本人に向けたタイトルなのでしょうか?
でも、これはこれで良いタイトルのような気がします
このタイトル、みなさんはどう感じました?
(デヴィッド・O・ラッセル監督)
あとねぇ、この作品には監督のデヴィッド・O・ラッセルさんの反省も込められてるんだってさ!
すぐ怒るタイプのデヴィッドさんは、今までの映画撮影現場で怒鳴り散らして、その態度が批難され、ハリウッドから干されていたんだって!
その反省を込めて、すぐにキレる主人公パットを描いた『プレイブック』を作ったみたい!
それを知ると、この作品に対する印象がまた違ってくるよね!
そして、この作品で面白いところのひとつが、あるダンスの採点で、高得点ではなく、平均点をとったことに大喜びする主人公たちの姿なんだけど、このシーンがこの作品のテーマなんだと思います!
つまり『プレイブック』は、精神的な病気持ちとか、賭け事を仕事にしているとか、息子を治療施設から出しちゃうとか、『正しい人』『良い行動をとる人』とは呼べない人である主人公たちが、『最高ではないけど、せめて普通の人間になろう』という物語なんです!
『優れた人生』を手にするんではなく、『普通の幸せ』を手にしようとするんです!
誰もが『優れた人生』『最高の幸せ』を欲しがるんだけど、この作品は『そんなに力むなよ!普通の幸せでいいじゃん!』とささやくのです!
愛する人といること、家族といること、楽しみな週末が待っていること
そんな、ちょっとしたことが幸せと感じる
きっと、この作品を観た人は長い人生を気楽に生きていくことの素晴らしさに気づくのではないでしょうか?
(どんなに曇った空も反対側は明るく照らされています!)
(そんな中、来日したブラッドレイ・クーパーに『クーパー様ぁ~!』と群がる日本女子たち!
これもまた幸せ!)
そんなわけで『世界にひとつだけのプレイブック』でした!
世界中で高い評価を受けたわりに、僕にはあまりピンとこなかった作品でした!
でも、まぁ、観ておいて損はない作品だと思います!
ぜひ、ご覧くださいね!
それではまた次回お会いしましょう!
バイバ~イ!
おしまい!
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