『ニュースの天才』(80点)②かんそ〜。 | 阿部将一のブログ

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コメントとか意見もらえるとありがたいです!

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『かんそ~に入りますが、ネタバレを含んでます。ごめんなさい。怒ってる?[みんな:01]


スターウォーズの新しいエピソードで、主人公アナキン・スカイウォーカー(ダース・ベーダー)に抜擢されて、世界中の注目を集めたヘイデン・クリステンセン[みんな:02]
しかし、そのスターウォーズ・エピソード2(エピソード3は面白かった)自体が作品としてクソだったため、自然と俳優としての評価が低くなってしまった、悲しい経歴の持ち主であるヘイデン君[みんな:03]
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(ダース・ベイダーとヘイデン君[みんな:04][みんな:05])


今回ご紹介する『ニュースの天才』という作品は、その彼が出演したスターウォーズのエピソード2とエピソード3の間に公開されました![みんな:06]
しかし、この作品からは『あのスターウォーズのヘイデン君を起用しましたよ~!』っていう汚らしいアピールがプンプンするので、僕は見るのをかなり避けていました[みんな:07]
でも、スターウォーズ・エピソード3はなかなか良い作品で、さらに『ニュースの天才』って面白いらしいっていう噂があり、ヘイデン君のダメ俳優っていうイメージが薄らいできた今、『ニュースの天才』を観てみることにしました![みんな:08]
んで観てみたら、『メッチャ面白いや~ん!』な作品でした![みんな:09]
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『メッチャ面白くてごめんなさい。怒ってる?[みんな:10]


主人公スティーブンは、たくさんの特ダネを見つけては雑誌に書く、記者としてかなり有能な人物です![みんな:11]
そのネタをどこから持ってきているのかがこの作品の見所で、現実に起きたこの物語を知らない僕としてはかなり驚愕の事実でした![みんな:12]
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んで、雑誌に載せられたスティーブンの記事の半分近くは捏造でした[みんな:13]
ウソだったんです![みんな:84]
んで、映画のなかでは、スティーブンにはウソをついているという自覚がないように描かれています[みんな:14]
(僕にはそう見えました。現実のスティーブン元記者は計画的な犯行だったと思います。)
スティーブンはウソをついたり、他人を困らせた時、とにかく『ごめんなさい。怒ってる?』という言葉を連発して謝るのです![みんな:16]
こうやってすぐに誤る人って、現実にもよくいますが、なんでしょう、この神経?[みんな:15]
ウソをついても謝れば解決すると思っているのでしょうか?[みんな:17]
こういう人を見ると、とってもイライラします![みんな:36]
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『僕はウソなんてついてないよ!あっ、怒鳴ってごめんなさい。怒ってる?[みんな:19]


ただ、スティーブンみたいな人間、虚言癖が強い人間は、『自分がウソをついている』ことに気づいていない場合があります![みんな:22]
周りがウソだと思っていることは、ただの自分の間違い・勘違いで、間違いは誰にでもあるので、謝れば解決すると思っているのです![みんな:24]
映画の中でスティーブンは、他の雑誌の記者たちに証拠を求められますが、関係している会社や人物の名前や電話番号、ホームページなどの情報は、当たり前だけど、全部裏付けされたもの、真偽を確かめたものではなく、デタラメです![みんな:25]
ていうか、全部自分でつくってるんだからね![みんな:26]
すごいですね、この創作意欲![みんな:27]
見事なウソです![みんな:28]
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『だから、僕はウソをついていないんだって!あっ、ごめんなさい。怒ってる?[みんな:29]


ところで、ミュンヒハウゼン症候群っていう言葉をご存知でしょうか?[みんな:30]
(普通、知らんよ!)
これは精神病の一つで、虚言癖が進行した状態で、周りの注意を引くために病気だと言ってウソをついたり、身体に傷をつけたりすることで、映画の中のスティーブンはほとんどこの症状じゃないかと思います![みんな:31]
周りに1人はいるかもしれないこういう虚言癖な人は、もう病気なんですよ![みんな:32]
だから、ちゃんとした医師による治療が必要なんです![みんな:33]
あまりにもウソをつく人は、病院で治療したほうが良いと思います![みんな:34]
ちなみに、このミュンヒハウゼン症候群という名前の由来は、「ほら吹き男爵」と呼ばれたドイツの貴族ミュンヒハウゼン男爵にちなんでいるらしいです![みんな:35]
なんか、ウケる![みんな:36]
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『ウソはダメだよ~!』と、日本のミュンヒハウゼン男爵である、てきと~な高田純次さん[みんな:37]


んで、このスティーブン・グラス(これは映画での名前。本物はステファン・グラスという名前。)っていう記者は実在したし、『ニュー・リパブリック』がウソの記事を載せたっていうのも本当にあった話です![みんな:38]
映画上では、スティーブンは意識的にウソの記事を書いているようには描いてないんだけど、実在した方のスティーブンは有名になりたくてウソをついたんだと思う[みんな:42]
そして、当時は有名な政治雑誌がたくさんのウソの記事を載せたということで大問題になったんだろうけど、もちろん、その記事を書いたスティーブンは、新聞雑誌業界からは追い出されました[みんな:36]
追い出されたスティーブンはその後、本を出版し(内容はおそらく自叙伝)、なんと、弁護士になったそうです![みんな:37]
ウソ記事を書きまくった記者が弁護士に。[みんな:38]
依頼人を弁護するために、時にはウソっぽいことも言わなきゃいけない弁護士という仕事は、彼に向いている仕事かもしれませんね![みんな:39]
なんか、ウケる![みんな:40]
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『次の映画は『法廷の天才』だね!』みたいなことを監督としゃべっていたりして[みんな:41]


んで、この映画について調べていたら、とても面白いブログ記事を見つけました[みんな:43]
それがコチラ↓

『メディア、マーケティング、社会、その他あれこれについての舌禍系ブログ』
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2004/12/shattered_glass.html


この記事で驚いたところがあるんだけど、それはアメリカと日本では記者の書いた記事のチェックの方法がだいぶ違うということです![みんな:44]
詳しくはこのブログを読んで欲しいんだけど、簡単に言うと、映画で説明があったようにアメリカのジャーナリスト業界では記者の記事は何重にもチェックされます[みんな:45]
しかし、日本の場合はそこまでチェックされません[みんな:46]
なぜアメリカと日本で記事のチェックで差があるかというと、記者経験がある人が書かれたこのブログによれば、それは記者の給料とかの雇用環境によるものだと書かれています![みんな:47]
おそらく事実であろうこの話はとても面白いです[みんな:48]
つまり、アメリカでは記事を書くのは安い給料の若手記者で、記事の内容を会社としては信頼出来ないので、人や会社の名前、連絡先などのチェック、いわゆる裏取りを何重にもするようです[みんな:49]
逆に日本で記者を書くのは正社員の高い給料(年収1000くらいの)をもらっている記者で、ウソ記事を書いたら会社をクビになるので、そんなウソ記事を書くことが少ないというのです![みんな:50]
(なのでチェックがすくないんだけど、実際に調べたらウソが多かったみたい。)
これは、新聞・雑誌を読んでいる僕たち消費者が知らない、とても面白い業界の常識だと思いました![みんな:51]
こういった社会の仕組みを知ることが、僕にとってはとても楽しいのです![みんな:52]
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『映画の話に戻るね!ごめんなさい。怒ってる?[みんな:53]


この映画で見事な演技をしているヘイデン・クリステンセンは、やっぱり俳優としての能力があったのかもしれません![みんな:54]
ところが、スターウォーズに出演し、作品(エピソード2)もパッとせず、演技もパッとせずで、ダメな演技をした俳優に送られる賞『ゴールデンラズベリー賞』を、エピソード2・3でそれぞれ受賞してしまったヘイデン君[みんな:55]
そんな彼がこの作品では素晴らしい演技を見せ、際立っていました![みんな:56]
カンタンに謝り、カンタンにウソをつく主人公になりきり、僕をかなりイライラさせてくれました![みんな:57]
見事な役作りだと思います![みんな:58]
そんな彼の映画をまた観たいなぁと思い、今度、彼が出演している映画『ジャンパー』でも観てみるかぁと思ってます![みんな:59]
(ウソです!ヘイデン君、ごめんなさい。怒ってる?)
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(今度はテレポーテーションだ!ヘイデン君![みんな:60])


そして、これを声を大にして言いたいのだけれども、主演のヘイデン君も良かったんだけど、その他の出演者たちの演技も素晴らしかったのです![みんな:61]
ヘイデン君が信頼する前編集長を演じたハンク・アザリアは、だいぶベテランな雰囲気を出していて、みんなからしたわれている人格者を演じていてgoodでした![みんな:62]
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(good編集長!)


そして、その前編集長を引き継いだ新編集長チャックを演じたピーター・サースガードがかなり良くて、何が良かったかと言うと、同僚のみんなから嫌われるカタブツな感じの演技が抜群でした![みんな:63]
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『カタブツねぇ。フッフッフッ。[みんな:72]


この作品で全米映画批評家協会賞助演男優賞っていうのを受賞した彼を、僕はどっかで見たことあるなぁと思って、彼の出演作品を調べたら、なんと、僕は彼の他の出演作品を観たことがありませんでした![みんな:64]
つまり、他の作品で彼を観たというのは、ただの勘違いでした![みんな:65]
ごめんなさい![みんな:66]
怒ってる?[みんな:67]
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(『デッドマン・ウォーキング』で映画デビューをしたピーター[みんな:68])
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(性同一性障害を描いた映画『ボーイズ・ドント・クライ』にも出ているみたいです。この2本は今度観ます。これは本当![みんな:69])


そして同じく、その『ボーイズ・ドント・クライ』にも出演しているクロエ・セヴィニーは、『ニュースの天才』では主人公スティーブンをかばいまくる同僚記者を好演していました![みんな:70]
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嘘つき野郎であるスティーブンを信じて疑わないカンジが、なんとも救われないカンジで、かわいそうでした![みんな:71]


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『やぁ!日本の皆さん、アニョハセヨ~!』(日本と韓国を間違えるトム!)


ちなみに、この映画の製作総指揮にトム・クルーズの名があります![みんな:73]
トムが認めるくらい、面白い作品だということですね![みんな:74]

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(赤マル!)


そんなわけで、ご紹介した『ニュースの天才』[みんな:75]
ウソのニュースを作り出す記者が、最後には自分自身がニュースとなってしまったという物語で、イライラし、ドキドキする、痛快な作品です![みんな:85]
そして、期待せずに観たら、意外と面白く、あっという間に終わってしまったと感じるほど、無駄のない作品でした![みんな:76]
映画って期待して見るとダメで、期待せずに見ると意外と良かったりすることがよくありますね~![みんな:77]
僕にとってはそんな作品でした![みんな:78]
それじゃあ、今回はここで終わりです![みんな:79]
また次回お会いしましょう![みんな:80]
さいなら~![みんな:81]
おしまい[みんな:82]
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『このブログに書かれていることは全部ウソなんだ!ごめんなさい。怒ってる?[みんな:83]
(本当です! by monster)



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