ブラピ『この映画には俺が出てんだぜ~!んで、かんそ~だぜ~!』
いやぁ~、濃厚、濃厚!
濃厚な映画ですよ、『スリーパーズ』は!
序盤は悪ガキ4人組のわんぱく物語なんだけど、それがすがすがしいほどに楽しくてねぇ~!
子供時代って、何をやっても良いんだなぁみたいな雰囲気で進んでいくんだけど、それが急に重苦しい方向へ展開していきます!
(寝ている場合じゃないぞ、みんなっ!)
観客もマイケルたちの仲間の1人みたいに楽しくなれるんだけど、そんなほんわか気分から、急激に気持ちを落とすんだよねぇ
そのギャップが凄く良いんだよねぇ~
『辛い人生ドラマ』フェチの僕としては、かなりグッとハマりました!
(1960年代NYの古っぽくて生活感たっぷりの感じがたまらない演出もGOOD!)
その後に描かれる少年院生活なんだけど、辛い、辛すぎるっ!
あまりにも酷すぎる看守たちの仕打ちに怒りがこみ上げて来ますね!
このクソ野郎、ケビン・ベーコンめ!
(ノークスを演じたケビン・ベーコン本人は悪くない。)
んでもって、驚くことに、少年院時代の出来事はただの前振りでしかないんだよね~
映画の見所はそのあと、大人時代の法廷サスペンスなんです
ものすげぇ悪いことをしたノークスたち看守に対する復讐劇が始まるんです!
それがまた、爽快で良いねぇ~!
悪いことをしたら、その報いが必ずやってくる
そういうことなんだねぇ!
『悪いことをしたら、わるいことが返ってきますので、皆さんも悪いことはしないように!』
(ノークス談)
んだけども、その復讐劇がある一つの点で上手くいかなくて、最後の最後までどうなるのか分かりません!
最後まで見逃せない、巧妙な展開の脚本になっています!
終わり方も良かったねぇ~!
とにかく、ストーリーが面白くて集中してしまうんで、あっという間に終わってしまう作品なんですよ!
(ジェイソン・パトリック演じる主人公ロレンツォ・カルカテラ)
ちなみに、この映画は主人公であり、原作者であるニューヨーク・デイリー・ニュース紙の元記者ロレンツォ・カルカテラの実体験を元に作られた、少年院の看守たちへの復讐劇のノンフィクションっていうことで、当時は話題になったそうです!
なので、検事も絡み、裁判偽証もあるその復讐劇には、少年院側とか、裁判所側とか、検事側とかが『おいおい!そんなこと、ほんとにあったのかよ!』って驚いて、慌てて捜査が行われたそうな
ところが、ロレンツォは実際には少年院には行ってないし、看守が復讐されたという記録も無いらしいよ
なんだ~!
フィクションだったんだね!
まぁ、これが事実だったら大問題だけどね!
デニーロ神父『AKBと握手できるチケットが当たりました!やったね!』
(注意・こんなシーンは映画にはありません。)
そんでもって、その濃厚なストーリーを彩るのは、素晴らしい俳優たちです!
まずは、若き日のマイケルを演じたブラッド・レンフロ君です!
『僕、レンフロ。』
ブラッド・レンフロは映画『依頼人』でデビューし、そのカワイイ風貌で女性たちをメロメロにします!
(メッチャかわいいやんけ、レンフロ少年!)
その後、傑作『マイ・フレンド・フォーエバー』で大当たりし、
順調かと思われたキャリアでしたが、『ハリウッドの子役スターはその後、ダメになる』というジンクスというか、呪いにかかり、レンフロもやっぱりダメになります!
(レンフロ出演作品で僕のお気に入りは、『ゴールデンボーイ』です。原作がスティーブン・キングで、元ナチスだった老人と絡む少年を好演しています!)
(そして、ダメになってしまったレンフロ青年)
青年になったレンフロは、プライベートで問題が多くて、コカインやマリファナ所持で逮捕されたり、ヨットを盗もうとして逮捕されたりしました!
ていうか、ヨット盗むってスゲぇな!
そして、2008年1月15日、25歳のときにロサンゼルスの自宅で、ヘロインの過剰摂取により亡くなりました
ブラッド・レンフロさん、ご冥福を
(rest in peace、レンフロ。)
ほんとに、若くして成功した、子役あがりの役者って、非常に不幸な人生を歩むんですよねぇ
子役以降も成功したのって、『E.T.』で主人公の妹をカワイく熱演したドリュー・バリモアくらいしか知らんね!
(『きゃー!』なドリューちゃん!かわゆし!)
(現在はトップ女優のドリュー・バリモアさん!)
んで、そのブラッド・レンフロから引継ぎ、青年マイケルを演じたのはこちらも美青年のブラピこと王子ブラッド・ピット
ブラピって、カッコいいだけの役者じゃなくて、意外と出演している作品に傑作が多いんだよね!
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』とか、
『セブン』(これはマジ最高!)とか、
『ファイト・クラブ』とか、
役所広司&菊池凛子出演の『バベル』とか、
最近だと、『マネーボール』で、深みのある、なかなか良い演技をして、ブラピのイメージが変わりましたね!
今回レビューの『スリーパーズ』でも、メッチャ凄いってわけではないけど、ストーリーの脇をしめる、ナイスな助演男優的な活躍でした!
みなさん、役者としてのブラピって、意外と良いんですよ~!
ブラピ『なめんなよ!』
(んで、さらに脇を固める名優たち)
んで、さらには神父役のロバート・デ・ニーロは渋く、弁護士役のダスティン・ホフマンは汗かいて頑張り、マフィアのボス役のヴィットリオ・ガスマンはホンモノのBOSSっぽくて怖くて、そしてみんな大好きケビン・ベーコンは相変わらずの好演技ぶりで肉たらしいです!
そんな豪華キャストがこの作品を脇からガッチガチに固めていきます!
『スリーパーズはガッチガチやぞ!』
すんげぇ贅沢なキャストの濃厚な演技力ににご注目ください!
ちなみに、デ・ニーロとダスティン・ホフマンは初共演らしいっす!
(感動的なラストにも注目です!)
んなわけで、結構面白い映画『スリーパーズ』
わりと分かりやすいストーリーで、どなたでも楽しめると思います!
が、見ることがキツイ場面がそこそこあるので用心を!
『そこそこあるよ!』
んじゃあ、今日はこのへんで終わりです!
そいなら~!
おちまい
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