チンチン電車に乗ってみたい?
20年位前に大阪や岡山で乗ったことがあります。
住民の方にとっては日常的な乗り物ですが、異邦人?の私にとっては非常に趣があってよかったです。
車が普通に走る道路で電車が走るって、すごく不思議。
車より少し高い場所から見下ろす感じになるのも、楽しい。
ニュータウンで育っているので、路面電車にはとても惹かれます。
昔からある街にしかないので、街中のそこかしこに歴史が刻み込まれているようなところも魅力的だからです。
何気なく風景に馴染んでいる古い看板やポストも、凄く素敵だなあと見惚れてしまいます。
広島にも路面電車が走っていたそうですが(今もあるのかな?)、戦時中の原爆投下後、なんと5日くらい後には運転再開していました。
焦土と化した大変な事態となっている街中を路面電車が走っていたのです。
おそらく、あんな混乱の中で点検し、線路を整備して、運行するということは大変だったと思います。
列車運行よりも、他にすることがあるのではないか?救護などが最優先ではないかという声もあったかもしれません。
ですが、市民に安心感を与えようと国や鉄道会社は尽力したのではないでしょうか。
混乱と恐怖の中で路面電車に気付かなかった、意識しなかった方も多々おられると思いますが、心強く感じられた方もおられると思います。
「世界の中心で愛を叫ぶ」という映画の中で、主人公の男の子が白血病の女の子と病院を抜け出して路面電車に乗って出かけるシーンがあります。
行先は写真館。
ウエディングドレスで撮影するのですが、それがすごく美しくかわいらしかった。
男の子は白いタキシードで隣に並んで写真に納まりましたが、緊張と照れくささで落ち着かない。それが男子高校生らしくって、青春してるなあって。
切なすぎてほほえましくて、甘酸っぱくて泣きそうになりました。
女の子は余命が僅かだと悟っているので、自分の生きた証を少しでも残したかったのだと思います。
路面電車が彼らを運ぶ一瞬一瞬が、ガタンゴトンと揺れる度に永遠に刻み込まれている感じがしました。
たくさんの人の生活や人生を運び、時には安全よりも安心を優先させて走る路面電車。
私がおばあさんになっても走っていてほしいです。
世界の中心で愛を叫ぶ パート2・人生総決算編をしたいからです。
生きた証を残すために、老人病院から抜け出して写真館へ行きます。
お相手は菅田将暉さんで。
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