横浜の福富町仲通りに"LINDA"と言う店がある。
ロック酒場なんて言葉があるのか分からないが6人程度で満席になってしまう小さなカウンターバーだ。
1学年先輩のリンダさんの店である。
私はまもなく愛知県の山村部に移住するので、もう2度と会うことも無くなるかも⁉︎と想い会いに行ってきた。
リンダ氏とはインディーズの音楽シーンを観にライブハウスに行き始めた頃、知り合った(勝手ながら)私のパンクロックの心の師匠である。
当時"ROOM41"と言うバンド名でドラムを演っていた。
インディーズではあるが世界的に30万枚もレコードが売れている⁇ バンドもあったようだ。中にはメジャーになったバンドもいくつかある。何にせよ不人気とされるパンクロックの有名バンド達と肩を並べて対バンしていたバンドマンだ。
ROOM41はアメリカツアーまで敢行している。
どうやって彼らがそんなシーンに立ちアクトするようになったか。
①好きなバンドのライブを観に行く。
②打ち上げに参加する。
③俺達もバンドをやっていることを情熱を持って語る。
その3つのステップを積み上げるだけだ。
レコードの収録も地元のスタジオでコーラス参加させてもらった。
20代の頃、私の中で劇薬のような刺激を与えてくれた、そんなロックスターの1人だ。
ちなみに"リンダ"のニックネームの由来は苗字が「山本」だったから(笑)
昭和のそんな時代。
5年ぶり以上?の久しぶりに会ったリンダ氏は少し痩せたように感じた。食欲が無くて飯があまり食えないそうだ。
2人とも両親は他界したこと、あまり喋り過ぎず行った店では黙っていたほうが良いなんてこと話していたが体力的に持たないと2時間も経たずに今日は店を閉めるからと言って来た。
二千円の酒代を払い握手をして別れを告げて店を出た。


