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編曲にチャレンジしてみよう!(海苔のアンサンブル編集方法!!)
<注意>
・この方法は、素人なりに試行錯誤する方法です。参考程度にお願いします。
・素人なりに考えた方法なので、これはよくない!と思う方もおられると思いますので、そのような点があればコメントにてアドバイスください。(~_~;)
・決してこの方法にとらわれないようにしてください。
・私は、吹奏楽部10年の経験のみで編曲していますので、音楽理論、和音進行のルール、節まわしなどの知識はよくわかっていません。
その① <楽譜を作れる環境を整えよう>既にある方は②へ
1. 楽譜作成ソフトをダウンロードする。
私は、無料ソフトでも有名な、「Musescore
」を使用しています。
有名なソフトをあげると、
・Finale (有料)
・スコアメーカー (有料)
・Sibelius (有料)
・Garritan Personal Orchestra (有料)
・MuseScore (無料)
・Finale NotePad (無料)
・Studio ftn Score Editor (無料)
買ってもいいし、他に無料ソフトに良いのがあれば使うもよし。PCがバグっても責任はとれませんので個人にお任せします。
MuseScoreならば多少わかるので使い方がわからなかったらコメントください。答えられる範囲で答えます。
2. YouTube、ニコニコ動画から編曲したい曲をダウンロード
これも、無料ソフトを使って音楽をダウンロードします。
例
・Youtube mp3
・5KPlayer
・Craving Explorer
・Free Video Converter などなど
こういうソフトはピンからキリですごくたくさんあるので、自分で使いやすい便利と思うものを見つけるのがいいと思います。
また、ダウンロードする曲を見つけたら調に注意しましょう。YouTubeの場合原調ではない可能性があります。原調かどうかの確認方法は、その③で説明します。ボカロオリジナルの原曲は確実に原調です。
↑
ここで、Audacityという音楽編集ソフトを追加でダウンロードしておきましょう。
音程を変化させて調の変更ができるようになります。
その② <編曲するための情報・材料を集めよう>もうある方は③へ
1. インターネットからコード譜・ピアノ譜・編曲音源などいずれかを探し出す。
コードを探し出しても、調によく注意してください。ギター用のものは、平気で3音上げたものとか書いてることがあります。どこかに+0、±0と書いていれば原調です。
もし必要ならば、すでに編曲されたもののデータを探し、PCへ保存する。
インターネット上によくおちてるのは、ピアノ編曲されたものです。
PDF形式や、jpegなどで画像が保存できるサイトならいいですが、保存ができないならば、キーボードの右上らへんに「Print Screen」というキーがないでしょうか?それをポチッとおすと画面がコピーされますので、ペイントを開いて貼り付けて保存しましょう。
初めて挑戦する方は、とりあえずいろんなサイトから編曲されたデータを探し、参考にしましょう。
その③ <実際に楽譜を書いていこう!>
1. まず編成を決めよう
今回ではこのブログでは毎度おなじみ、「トロンボーンアンサンブル」編曲を例に挙げます。
大編成、吹奏楽編曲となると、話が複雑になりますので、ここでは省略いたします。
2. メロディーラインを書いていこう。
ではさっそく楽譜作成ソフトを立ち上げて、決めた編成ぶんの5線譜+編集用5線譜を用意しましょう。
用意できたら、メロディーラインを、一番上の線譜に1曲分全部書きます。MuseScoreだと、音符を書いた時に音が鳴るので、その音とダウンロードした曲(YouTubeを聞きながらでもよし)を比較して、同じ音を見つけていきましょう。
ここで耳コピがどれだけできるかが勝負です!!!
ん? 耳コピができない?
ハイ! ここで、その②で用意した、既存の参考の楽譜(ピアノ編曲など)が役に立ちます!
リズムがわからない部分もそれで確認しましょう。
ヘ音記号とト音記号の変換、トランペットinB♭、ホルンinF、サックスinEs、などなど、調に注意して書いていきましょう。
ここでちょっと確認!
参考の編曲楽譜と、実際に自分がソフトで書いてみたメロディーラインと、YouTubeから入れた音源が全部同じ音程なのか確認しましょう。
音源がずれていたら、先ほどダウンロードした「Audacity」で移調しましょう。
自分が書いた楽譜がズレていたら、全部の音を上下させて、調を修正しましょう。
やり方がわからなかったらYouTubeで探したら解説動画があるかもしれません。
※調を見つけ出すのに苦労する場合。
参考の編曲を見れば、たいてい原調で書いてますので、#がいくつなのか、♭がいくつなのかわかります。
もちろん耳コピからも推測できます。↓
#はファドソレラミシの順で付く→メロディでいつもファが#になってるな→#1つかな?→ソも#付いてるな→やっぱ#3つか?→いや、ここはソ♮だわ→なら#2つかも?・・・・・
こんなかんじで私は決めてます。いろいろあてはめて、曲中の#や♭が最も少なくなるものが正解の場合が多いです。(コード進行から推測しないとそれではだめな場合も存在します。)
(フレーズの終わりの音が根音の場合が多い)といったコツが使えることもあります。
3. ベースラインを書いていこう。
ベースも同じく耳コピができるかで作業時間が左右します。
あいている五線譜にベースラインを最後まで耳コピしていきます。
私も最初は聞き取れませんでした。なので、参考のピアノ編曲を頼りに、完全コピーで書き写していきました。
4. 和音、コードを書いていこう。
和音は、かなり音感を鍛えていないとなかなか聞き取れません!!!wwww
なので、その②で入手した資料から、あいている五線譜にすべて最後まで要素で書いていってみましょう。
参考譜面からも推測できます。 ドミソド↑~ソミド↓~ とかあったらこれはCだな~とか・・・
資料で単なる「A」や「D」、「Dm」などなら、コードから要素がわかると思いますが、以下のような複雑なやつ
「G#7」 「Bm7-5」 ・・・・・え・・・・・??
と思った方、こちらのサイトがオススメです!→ 和音攻略サイト
これで、メロディライン、和音伴奏(コード)、低音伴奏(ベース)が出来上がりました。
ここまでできたら、かなり曲っぽくなってると思います。 もうこれでよくね??と思うくらいwww
できたらここで初めて移調です。(原調のまま進めてもよし)
最高音がハイCくらい、最低音がベダルB♭あたり 上下が両方演奏可能なところまでずらしましょう。
<ポイント>
メロディーが低すぎるときれいに聞こえなくなります。高すぎると疲れます。その中間を狙いましょう。
なおかつ、演奏しやすい音階を使いましょう。(行の左端に#5個なんてあったらいやですもんね笑)
臨時記号(行の左端の#♭)が、トロンボーンは♭0個(C音階)~5個(Des音階)まで、#は2個(D音階)までなら許容範囲だと思います。下の写真は#1個ですね。G音階です。
↑こんなかんじ
とにかく
わからなかったら、参考譜面を書き写せばよし!!!
というわけです。www
その④ <楽譜を再構成していこう>
1. 原曲を聞いて、伴奏がどんなことをやっているかよく理解しよう。
ここからが本番です。私もここまでするのがめんどくさくて断念することが多く、慣れてくると今までのことをすっ飛ばしてこれをします。
曲の雰囲気を意識しつつ、和音の五線譜から、いる音いらない音を判断しつつ、和音パートにリズム感をだしてみたり、ベースパートのリズムをより簡単化、複雑化して、表現を入れていきます。演奏可能かどうか注意しつつ、ドラムがないのに自然に聞こえるようにするにはどんなリズムで伴奏を構成すればよいか、考えつつ伴奏を構成します。そのためには、どれだけ原曲の音源で伴奏が何やってるかを聞き取ることが重要になります。
また、新たなフシや、対旋律などを追加することもしばしば出てくると思います。
個人のセンスがそのまんま出ます!!!
よくあるパターン↓
<全員ユニゾンのとき (メロディしかない場合)>
高音域担当から低音域担当まで、オクターブで重ねるか、全員同じ音域か雰囲気に合わせて構成。
(誰を基準に合わせるように設定するのか注意)
メロディしかない時、そのメロディは誰にソロをさせるのか、何人でやるのかを考えて、雰囲気を原曲に合わせる。その他は休みにする。(一番簡単)あとは雰囲気。
<全員和音のとき (和音だけで音楽が進む場合)>
基本は低音域担当=根音、中音域担当=和音すべて、高音域=一番聞こえてほしい音。
参考譜や原曲を頼りに、低音に5音や9音がくる場合もある。
和音の展開形をよく考えながら原曲と同じようにきこえるように配置する。あとは雰囲気。
<全員低音のとき(低音のみで音楽が進む)>
みんなでいっしょにボボボボボボ・・・・・・
低音域だけでソロ? またはデュエット?
<メロディにハモりがあるとき>
基本的にメロディの1パート下がハモりを入れる。「M8のパラダイス銀河」みたいにハモりが複数あるときはハモりまくれ!上でハモるなら小さめに演奏。下でハモるならメロディと同じ音量でも可。ベースはしっかりベースを担当させる。和音の伸ばしなどがなくなっても自然に聞こえることが多い。あとは雰囲気。
<メロディ・和音・ベース それぞれが別の動き>
これは演奏者が一番楽しいパターンです!
メロディはそのまま。ベースもそのままだけど、リズムを作った中音域の和音と一緒に演奏した時、ベースが変な動きになっていないか注意。逆に、和音が変なリズムになっていないか注意する。あとは雰囲気。
<メロディ・和音だけだとで軽い感じになるよ>
途中いきなりなめらかになる部分、いきなり静かになる部分。そんな時はベースをオクターブ上げたり、和音構成の要素を少なくしたり、メロディとハモりだけにする。あとは雰囲気。
私はよくベルトーン入れたりします。
<対旋律が入っているとき>
基本的に、メロディと同じ音域の人、または、中音域の人が担当します。
原曲ではオクターブ変えてあるので一緒の音域にすると音がかぶりすぎることがあるので注意。オリジナルの音を追加して作り変えたりして濁らないようにしましょう。あとは雰囲気。
いろんなテクニック(例)↓
<ベルトーンしたいとき>
パーーーーーーン パーーーーーーン
パーーーーーーン ↓パン↑パーーーーーーン
パーーーーーン とか ↓パン↑パーーーーーーーン
ブンーーーーーーー ブンーーーーーーーーーー
など、やり方は様々。
<王道のずんちゃずんちゃ>
高 テレレレレ~~~レレ~~テレレレ~~~~~ (メロディ)
中 パ パ パ パ (裏拍)
低 ブン↑ ブン↓ ブン↑ ブン↓ (表拍)
<いつのまにかユニゾンになっちゃってるパターン>(逆にいつのまにかバラバラも可)
① テレレ~~~テレレレレ~~レレレ~~~レレレ~~~テレレレ~~~
② テレレ~~~テレレレ~~~レレレテレレ~~~テレレレ~~~
このいつのまにか○〇になるパターンというのはかなり使えます。バリエーションも豊富です。
ぜひいろいろあみだしてみてください。
<原曲には全くないものを付け加えてオリジナルのフシを追加する>
和音の中でフシを追加するときは、出してもいい音(違和感のない音)と出してはいけない音(濁ったり違和感の出る音)というものが存在することに注意しましょう。
ではどんな音ならだしたらいいのか→参考譜を見てみるのが早いです。
とりあえず、その和音が鳴っている間に使われている音(和音の要素含)はすべて使って構いません。あとはコードの音を基準に、いろんな音を当てはめてソフトで再生していきます。違和感のない音を発見したらヤッホイ。それらの音を使って、オリジナルのフシを作曲しましょう!
その⑤ <最後の仕上げ>
1. 調は本当に大丈夫か確認。
トランペットで#5個 ・・・・・え!? トロンボーンで♭6個・・・・・え!?
な、状態だと演奏しにくいですよね?
MuseScoreなら「Ctrl+A」で全部選択して「↑キー」「↓キー」で移調してやりましょう。
「♭や#だらけになったやんか!!!」
あわてなくていいです。行の左端の臨時記号(#♭が何個か)を変えて行中#♭が少ないものにしてやりましょう。
2. 表現記号を入れてみよう。
演奏者がその曲を知っていればいいですが知らないと雰囲気がわからないので、fで吹くのかpでふくのかクレッシェンドディミネンドがどこにあるのかスタッカートで吹くのかテヌートなのか、そもそもテンポはいくらなのか、そういったものをすべて記入して初めて見る人が所見で吹けるように整えましょう。
その⑥ <できあがったら確認しよう>
1. その作った楽譜を演奏している自分を想像してみましょう。
・一人だけがメロディーを全部担当していないか。→キツイ
・ベースの人が常に同じことばかりやっていてつまらない楽譜になってないか。
・いきなり低音から高音に飛んでるとかくっそむずかしい楽譜になってないか。
・ちゃんと休みが取れているか。 →人間はバテマス!
・できないほど高い音や低い音は存在しないか。
・ずぅ~っとffで高音ばかりもきついです。→きついところは分担させましょう。
・全体的に同じような構成ばかりになっていないか。 →聞いてる人が飽きます。
ここまでできたら完成
<最後に>
長々となってしまいましたが、最後まで見ていただき、ありがとうございます。
ソフトで再生したらうまく聞こえるのに、実際に演奏したらおかしい。と思う点はよくあります。逆に、「すごい構成がうまい!良い曲だなあ!」「聞いてて楽しい」と思えるアンサンブルの楽譜を完全コピーでソフトに書き写して再生してみると、「なんかぐちゃぐちゃだなー」と思うこともあります。なので、出来上がったら何回も演奏してみることがとにかく重要になります。
作るうえで最も大切なのは、演奏者の気持ちになること。それを聞いてくれている人の気持ちになること。
作曲や編曲に対して私は詳しくもなく専門知識もないので、完成しても感覚的におかしい点が多いです。
このブログに書いてあることがすべてではありませんし、間違ったことを書いてるかもしれません。
どうか、上記の方法は、ただただ挑戦してみたいという足掻きを支援するのみですので、上記にとらわれず、自分オリジナルの曲を作り上げて行ってください。これからもブログをどうぞよろしくお願いします。