四谷大塚「予習シリーズ 算数」との戦い。
どれほど壮絶な戦いだったか。
撃沈されても打ちのめされても再び立ち上がり、毎日算数に立ち向かった娘。その印象です。
反省点も含めて、対帰国生入試における算数の予習シリーズ活用法を書いてみたいと思います。
※主観で書いています。個々でベストの対応は異なると思います。
※予習シリーズは大幅改定されていますので、旧版の話はあまりあてはまらないかもしれません。
※旧版予習シリーズは例題⇒基本問題⇒練習問題の構成になっており、基本問題⇒例題⇒練習問題の順で難しいです。
※旧版の副本は基本問題⇒練習問題⇒応用問題の順で難しくなります。
予習シリーズは5年生から始めました。四谷大塚NET海外に入塾したのも5年生2月からです。
4年生までは「中学受験新演習」というテキストを細々とやっていました。
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娘との最近の会話です。いろいろ聞いてみました。
(予習シリーズ小5~小6上)
「帰国生入試の算数は一部最難関を除いて一般入試よりは簡単だよな。パパは小5の予習シリーズだけ完璧にすれば上位校の帰国生入試はいけそうな気がする。」
「小6上の範囲も出ていると思うけどなあ」
「じゃあ、夏休みに小6上の復習を一生懸命やってよかったよな!
」
「うん!難しい方の学校で実際に出ていたと思う。
」
「でも小6上って単に小5の復習なんじゃないの?だったら小5だけ完璧にしておけばいいんじゃない?」
「私は小6のテキストと小5のテキストは難しさが全然違っていたと思うけど。小5の練習問題(難しい問題)は小6上の例題とか、それぐらいじゃないかな。小6上の方が全然難しいよ、新しい分野もあるし。
」
「本番でも出題されるし、多少なりとも難しい部類の問題を多く解くと、たしかに実力もアップしそうだね。小6上は万全を期するためには必要ということか。」
(予習シリーズ小6下)
「ところで、小6下は、途中で入試が始まってしまうので、相当中途半端に終わってしまったよな。」
「どう考えてもパパはあの小6下を全問やり切れるとは思えん。帰国生には無理だ。入試本番は10月に始まるし、過去問演習の開始も一般入試より全然早い。内容も後ろの方の問題は難しい。いや、難しすぎる。」
「小6下はもう相当絞ってやるか、小6上までを完璧にすれば良いと思う。」
「夏休みの算数は過去問たくさんやって、小6上を復習した感じだったよな。小6上を時々リフレッシュであの喫茶店
で復習したよな。なつかしいね。
」
「いろんな学校の過去問をやって採点するのが超楽しかった
」
(たしかに過去問は楽しそうだったな・・・。予習シリーズはつまらなそうだったが
。まあしかし、それにしても英語よりは楽しんでやっていた。算数女子系だな・・・。)
(本当に間違えても間違えてもできるまで解きなおしたよなあ。よく頑張った。
)
予習シリーズの攻略を帰国生入試視点で考えると、思い返すと以下のポイントがあったと思います。
①目指す学校を明確化して取り組むテキストを決断する
予習シリーズには副本がたくさんあります。
我々は一般入試と同等の準備をするという合言葉を元に、超難関まで対応できるレベルで算数に取り組もうとしました。
しかし。
小6の応用力完成問題集や小5の応用演習問題集まではやりませんでした。というかやれませんでした。
結果的に応用系の副本までやる必要はなく、結果オーライだったと思っています。やったのは以下です。
コメントは私見です。
予習シリーズ小5上- 帰国生入試にはマスト
演習問題集小5上- 帰国生入試にはマスト
予習シリーズ小5下- 帰国生入試にはマスト
演習問題集小5下- 帰国生入試にはマスト
予習シリーズ小6上- 帰国生入試難関校以上にはマスト。その他もできる限りやった方が良い。
実力完成問題集小6上- 帰国生入試難関校以上にはマスト。間引き可。
予習シリーズ小6下(難関校) - 11月までの範囲。最初の方以外は簡単なレベルの問題のみやっただけ
入試実戦問題集小6下(難関校) - 最初の数回分のみやっただけ
四科のまとめ - これが完璧ならば帰国生入試は上位校ぐらいまでは大丈夫か。
計算小5上
計算小5下
計算小6上
計算小6下
予習シリーズ以外:計算問題あれこれ、過去問・・・そのうち書きます
②帰国生入試では算数をやりすぎない。でも算数好きはやっぱり強い!特に女子!
一般入試では最重要科目と言われる算数。
帰国生入試は各校特色が大きく出るため、その難易度や重要性は受験する学校によります。私の帰国生入試の全体的な実感としては英語の方が重要と思った方が良いです。上位校から難関校の多くの帰国生入試は算数が一般入試よりは簡単な構成になっており、その代わり英語の難易度の高さが尋常ではない印象だからです。
算数はある程度までできるようになれば、特に女子は武器になります。ただ、算数のN偏差値63-65以上をねらうとか、そういうレベルになると莫大な時間がかかり、効率が悪くなります。超難関ではそれは避けて通れません。しかし、上位校から難関校をねらうのであれば、その分の時間は英語を鍛えた方が良いように思います。
娘は算数が好きで、英語よりもよく勉強していました。だから帰国生入試の難関校ぐらいまでの入試本番では算数はあまり心配はしませんでした。事実超難関以外では本番で算数でやられたケースはほぼなかったです。ほとんど「算数、分からない問題なかったよ!
」と言って走って帰ってきました。その安心感は何物にも代えがたいものがありました。
NやY偏差値60前後の実力でそんな感じだと思います。模試で偏差値65以上はほとんど出せなかったです。でも、帰国生でも、偏差値60ならば粘り強く努力すればたどり着けます。
なお、超難関校レベルになると、帰国生入試本番の算数でも結構やられていました。しかし、帰国生の平均点は高くなかったのではないかと思います。そのあたりまで来ると、中学受験算数は手ごわい。ほんと、行きつけない領域でした。偏差値70とか出している人って一体・・・
熾烈な撃ち合い! 帰国生vs予習シリーズ算数!
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