既にぽつぽつ始まってはいるのでしょうが、いよいよこれからが帰国生入試が本格化する時期です。
昨日の土曜日、娘と1年前の今頃何を考えていたのかなど話しました。
「今頃の時期は帰国生にとっては最直前期だよな。実際はどんな感じだった?」
「うーん、元気に見えていたのかもしれないけど、本当は全部不合格になったらどうしようと思ってた。結構緊張してたし、正直怖かった。」
(メンタルが強そうに見えた娘もそういう感じか。たしかにこの時期はかなり追い詰められていたな・・・。親の自分すらも余裕が全くなかった。今思い返してみると、悲壮感すら漂っていた気がする。正直良くなかったですね。親の責任。反省。)
「それはパパも同じだな。ところで特に10月は海外会場入試や海外からのオンライン受験・オンライン面接がメインになってくるよな。」
「とても緊張したけど、初期の受験で合格をもらえた後は、入試本番で緊張することはなくなったから、やっぱりオンライン受験受けてよかった!それがあったから11月後半からの試験はリラックスして臨めたと思う。」
「面接入試やオンライン入試の実際の感想はどうだった?」
「パパが一緒に面接を受けたけど、後からあの受け答えがダメだとか言われたから、合格できているかずっと不安だった。」
「そ、そうだったっけ・・・?すまん、それは今後の面接に生かそうとおもって・・・」
「パパの答えはもっと変だったのに!」
「ご、ごめんよ・・・」
(試験後はうまくアドヴァイスしないといけないですね・・・一年後に親のダメ出しをされますので。)
まとめますと、私が思うに「序盤戦」の意義は大きく二つありそうです。
①とにもかくにも合格をいただければ、今後の戦いに向けて効果絶大
私の実感ですが、中学受験においては、とにかく一つ目の合格を確保することが大変重要です。
長い年月受験勉強をしてきた子供たちです。いよいよ開戦。最前線に一人で乗り込んでいく子供たち、見守るしかない親。この時期は本当に親も子も不安でいっぱいなのではないでしょうか。我々は不安だった。
その序盤戦の時期に1つの合格を得ることができたため、その後本格化する、そして合格不合格の迫りくる波に耐えうる自信をつけることができました。また、直前期の学習に集中できる効果もあったように思います。一般受験では1月に千葉埼玉の前受けをして合格を確保したり、本番慣れしていくのがトレンドとなっていますが、帰国生入試でそれに当たるのが今から1か月ぐらいの期間と位置付けられるのではないでしょうか。
昨今は海外在住でもオンライン受験やオンライン面接で実力を測ってくれる学校が多くあります。特に序盤戦の中堅校では多く採用されています。この時期は帰国生の青田刈りがなされる時期で、特にある程度英語ができる帰国生であれば(英検2級以上ぐらいか)、国算は勉強していなくとも合格の可能性は大いにあると思います。まずは1校撃沈できれば極度の緊張から解放されますので、我々にとっては効果は大変大きかったと思っています。
ご家庭の考えや子供の性格にもよると思いますが、1つだけでいいので、まずはなんとか合格できそうな位置どりの学校を親が確保してあげることが望ましいと私は実感しています。
(「二月の勝者」の今川理依沙さんの話も似ていると思いますね。)
②総員戦闘用意!!(後半戦に向けた成長と準備)
序盤戦の中で、願書を書いたり、英語面接本番で志望理由を話したり、自分の海外経験を語ることは練習の何倍も効果がありました。うまく話せた内容は自分の頭の中に残りましたし、この先の第一志望群との戦いで同じような質問をされた時にも対応できるようになりました。受け答えに失敗した時は対策を考えました。願書も練りに練って書けば、同じく今後の戦いに役に立ちました。我々も結局序盤戦の願書や志望理由、体験談の発展形が難関校群の面接戦略や願書戦略の礎となりました。
親子ともに本番の緊張の中で大いに成長できる。これは帰国生入試のいいところだと思いますが、多くの学校を受験できますので、本番を使って自らを鍛えていくのも私は悪いこととは思いません。金銭面を考えなければ、ですが・・・
総員戦闘用意!!
これから始まる帰国枠中学受験生の序盤戦の健闘を心から祈念しています。
この時期、帰国生の子供たちの今までの長年の頑張りを尊敬の気持ちを持って見守りたいです。慣れない海外に住むことだけでも大変。しかも中学受験準備もしている人も多い海外在住小学生たち。本当によく頑張っていると思います。
がんばれ帰国生!がんばれ中学受験生!
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