ライム病や様々な難病で闘病中のみなさん、こんにちは。
9月中旬に記事をアップしてから、家の修理などゴタゴタしていて
しばらくご無沙汰してしまいました。
この何も書かない間にも、フォロワーになって下さった方が10人以上いて、
ちょっと(嬉しい)驚きです。
アクセス数が『0』とか『1』の日が多い中、たま~にいきなり『30』とか『40』になるのは、
ライム病の情報を探していた方が私のブログを見つけ、
いくつかの記事をまとめて読んで下さったのではないかと想像します。
私も娘が発病して抗生物質治療を受けても、
医学書に書いてある通りの期間で回復せずに、医師からあっさり見捨てられた時は、
藁をもつかむ気持ちであちこち情報を探したので、気持ちがわかるのよね。
アメリカの多くの慢性ライム病患者が、やっと本当の病気がわかり診断を受けるまで、
40人~50人の様々な専門の医師に掛かったと言っていますから、
まあ、一筋縄ではいかないってことです。
今日は、その中でも見極めが困難な
ライム心臓病(Lyme Carditis)について書いてみたいと思います。
まず、アメリカのライム病患者支援団体 LymeDisease.org に最近掲載された
カナダの心臓病専門医であるドクター・バランチャク(Dr. Adrian Baranchuk)の記事。
要点はざっとこんな感じ。
ライム心臓病は、ライム病と診断を受けた人の中の5%から10%程度の人が発症する病気です。 早期発見、診断、抗生物質治療が受けられた場合に心臓病が報告された例はありません。逆に発見、診断、治療が遅れると、深刻な症状に移行していることがあります。
一番顕著な病状は、重症の房室ブロックで、気絶、ひどい眩暈、急死などを引き起こします。
少ない頻度であらわれる病状は、洞不全症候群、心房細動、心臓の遠位ケーブルの病変、心筋炎、心膜炎、心内膜炎などの心臓の炎症があります。
ライム病心臓炎に罹る患者のほとんどは若年層で、心臓の症状以外は健康であることが多いのです。
昨今のCOVID19と、症状がオーバーラップして診断しにくい場合があります。 その場合の症状は、発熱、倦怠感、(一般的な)身体の痛み、疲労感などです。
めまい、動悸、気絶、気絶に近い症状、胸の痛み、息切れがあってライム心臓病が疑わしい場合は、12リードECG(12-lead ECG)で検査をします。
重度の房室ブロックがある場合は、SILC(Suspicious Index in Lyme Carditis)で精査します。
実はカナダって(オーストラリアやアメリカのジョージア州も)、
ライム病の存在すら認められていなくて、
運悪くライム病に罹ったカナダ人は、自国で治療を受けられないため
国境を越えて、アメリカの専門医のところまで治療を受けに来ていたんだけど、
こうやってカナダ人の医師がライム病による心臓疾患について述べたということは、
最近のカナダは少しはマシになって、ライム病への理解が広まったのかな?
と、余談はさておき、
ライム病患者で心臓の症状が出た人は、私の周囲で珍しくありません。
でも、心臓の専門医に掛ってEKGやホールターで検査を受けても、
何も異常が見つからない 話しか聞いたことがありません。
これは、一般的なライム病の検査(48%の確率で擬似陰性)も似ています。
病原菌であるボラリア菌があまりにかくれんぼ上手なのか、
現代医療の技術が追いついていないので見つからないのか、
それとも、いろいろ上手く見つからないような仕組みになっているのか、
(NJ州選出のクリストファー・スミス下院議員の公開質問状を見ればごく素朴な疑問だとわかるので、玉石混交のネット上の陰謀論と一緒にしないでね♪)
世の中には謎がたくさんあります。
が、病気でクヨクヨしている暇があったら、今できることをやっていくしかない
病気でも健康でも、どのみち人間はいずれは死ぬのだから、
クヨクヨ、クタクタして、毎日死んだように生きるより、
生きているうちは、やっぱり何かしらトライした方がお得よね。
我が家も頑張ってます。
今日の記事、ライム病による心臓炎の情報を探している方のお役に立てますように