
高校時代の話。
僕の通う高校は福島県の公立の男子校だった。
男子校。そう、男しかいない。
(滅多になかったが)他校から女の子がくれば、みんなで窓から身を乗り出してその子たちを見つめるような輩が集う、男臭い学校だ。
高校生活初日、校舎に入って廊下に男しかいないことに改めて驚き、こんな環境で三年間か、、、とマジで気が滅入った。
しかし、郷に入れば郷に従えとはよく言ったもので、僕はすぐにクラス40人、1学年400人、3学年合計1200人の男の中での生活に慣れた。
中学時代から小説にハマりだした僕には、村上龍を通じて仲良くなった友人がいる。
彼(名を仮に「おほほ」としておこう)とは高校3年間同じクラスで過ごし、高校を卒業し大学もバラバラになり、片や大学院生、片や反エリートの道を進むようになった今でも連絡を取り合い、たまに彼が地元から東京に出てきたときには、仕方なく彼を家に泊めたり、彼の買い物に付き合ったりしている。
そんな「おほほ」と高校時代にハマったのがPRIDEごっこだった。というかリアルPRIDEだった。知らない人のために言うと、PRIDEとは総合格闘技の団体。高田延彦VSヒクソングレイシーから始まり、桜庭和志が世界にその名を轟かせることとなった、基本なんでもありの男気溢れるスポーツである。
お互いプロレスが好きだったことに端を発し、昼休みに体育館のステージの上で顔面への打撃以外はPRIDEと同じルールでマジな戦いをしていた。どれぐらいマジかと言えば、もちろんチョークスリーパーは有り。猪木•アリ状態でのローキックのもらい過ぎでふくらはぎが青ムラサキにパンパンに腫れて、しっかりとは歩けなくなるぐらいだ。
体育館でクラスの友人がバスケに興じていたりドッジボールをしているなかで、ステージ上で17、18歳の男が二人、寝技の掛け合いで体を密着させている光景を思い浮かべて欲しい。
ほとんどゲイだ。実際、バスケをしている友達も変な目で僕らを見ていたことは確かだ。「おほほ」はどうか知らないが、僕はその視線に気づいていた。
まだ異性も知らない純粋だった僕と「おほほ」をゲイの道へと引き込んだPRIDE。
そのPRIDEが完全に消滅してから今日で丸1ヶ月が経過した。
そのPRIDEが大晦日に新団体として総合格闘技大会を行うという噂が浮上している。
場所は毎年「PRIDE男祭り」が行われていたさいたまスーパーアリーナ。
大晦日はHERO'S観戦のためにわざわざ大阪まで行かなきゃならないのかーと思っていた、東京在住の僕にはうれしいニュースだ。
そう。このニュースを載せたいがために、わざわざ「おほほ」とのゲイ話を持ち出してPRIDEについての熱い思いを伝えたわけです。
ちなみに、僕は会社に勤め次第グレイシー柔術を習おうと思います。数年後、僕はおほほを10秒で絞め殺せるようになっているでしょう。

おっと、ボーンアイデンティティが始まってました。
長くなりました。では、このへんで。