Byron Nelson 259
学生時代から古いバイクやクルマをいじっていた頃、まだ街中の老舗商店の倉庫には適度に古いバイクが保管されていた。実際には保管というよりは、奥の方へ押しやられてその上にはこれまた古い商品在庫なんかが山積み。
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そんなものを探し当てるのはいつも人伝手の情報であって、現物を確認にお邪魔して譲ってもらうようお願いしたところで、その周辺に積まれた荷物の除去に難色を示されることが常。ついでにそれらをレストアしたところで登録しなければ楽しめないわけで、書類の有無も大事な事。当初はそれが工場の倉庫とか、職人工場の片隅とかだと一升瓶と交換てなことになったのですが、それも近隣で情報が出尽くすなら、専門誌の個人売買情報がバイブルになる。仲間内の強者は発行の一日前には書店に配本されていることを突き止め、本屋と懇意になっていち早くその情報を探ったモノもいた。そのうち専門店がビジネスをはじめ、個人とはけた違いの情報を集めて店舗に集められたりした。
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その情報から、例えば北海道や四国には新車当時に船で渡った古のモノが地方を出ることなくそのまま朽ち果てているという情報も入り、探しに行くなら四国と言う好きモノツアーもあったもんだ。でも、ほとんどはその地方の好きモノのもとに集まり、手にするには既に一升瓶のレベルではなくなった。ほとんどすべては組織の消滅した国産モデルでしたが、イベントなどが大規模になると、そこで目立つことができる海外製のモノを輸入するビジネスも生まれ、流通価値は格段に跳ね上がった。古いモノに興味を持つと多くがこんな経緯をたどり、興味の機運が落ち着くとエセマニアはあっという間に消滅するものの、当時の流通価値のまま処分を試みる。これも個人的な経験則でしかありませんが、この趣味でも同じことになっているんだな。徹底的に違うのはネット環境。
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個人からの情報収集も必要ないし本屋に気を使うこともない。でも、当初はネットにも登場しない情報を求めて、やっぱり同じことをしていたのがブログ主なのであります。生まれ育った下町商店街では古くから信用金庫の主催でゴルフコンペが盛ん。んで、ゴルフ好きの店主に古いクラブが倉庫に残っていないか聞いて回ったことがあるし、古いクラブを使ってコンペに顔を出すなら先代の使っていたクラブがあるとかたくさんの情報を得た。詳しく訪ねて興味があるなら持って行くかっと渡されたものは、分け隔てなくありがたく頂く事なる。ただし、ん~、これはちょとと言うモデルが出だして、いやぁ、そろそろ手一杯なもんでとこの種の情報収集は終了。中にはご逝去されたとの話で、弔問の際にこういうのお好きなんでしょとご遺族から渡されたセットもある。
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昔なら雑誌の個人売買欄、今ならネット流通ってのは手を出す者の興味から始まるものですが、時に棚からぼた餅。意図しないままに手元の数が増えた。んで、今のような状態になったわけですが、何を計算したのかというなら、その数ではない。手にした当時にこれは何年頃のモデルで今から何年前のモノと理解するのですが、なぜか手元に来てからの経過年数を全く意識していなことが多いのです。手にした時は既に35年前のバイクも長いこと楽しんでいましたが、出先で何年頃のモデルですかと聞かれて何年式ですと答えると、何年前のモデルなんですねとご感想をいただく。そこで持ち主も、あぁ、そんな前のモデルなんだと改めて感じたモノ。
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ってんで、手元のクラブも手にしてから10年単位のモノが数ある中で最も古くてラウンドに持ち出せるのは48年ぐらいのバイロンネルソン。とてつもなく長いホーゼルとセルで、打痕あとはほぼシャンク。でもそこで打つのが正解。するってぇと計算するなら80歳やん。90年代のクリーブランドのバイロンネルソンを傍らにひかえる景色を、M85の捜索過程で視界に留めて思っちゃったのでありました。
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