
マクレガーのアイアンをレンジへ持ち出せば、パーシモンも当然マクレガー。今回持ち出したのはW55と言う国産企画と思われるパーシモンで、アジアオセアニア向けにたぶん台湾で生産されたR55と言うアイアンとセットにされたモデル。
R55は謝敏男プロの記念モデルのベースとなったモデルと思われ、マクレガー信者としてみればそのパーシモンならそこそこの機能を期待したもの。謝敏男プロの記念モデルにはパーシモンも存在しましたが、それは手にしたことが無いので、このW55にリンクがあるのかどうかは不明ですが、見ての通りインサートはマクレガー独自のキーサイト。鍵穴フォルムと言われたり、人型フォルムと言われたりしますが、これはあくまで最適打点を示すためのイメージで特に機能を持つものではない。まぁ、雰囲気を醸し出す飾りとしてムフフな景色であります。ま、今回レンジへ持ち出したアイアンはスーパーターニーで、年式的には92年頃のモデル。
パーシモンもセットとして準備されましたが、時代としてはパーシモンの終焉期。マクレガーはこれ以降もしばらくパーシモンを揃えていたようですが、業界的にはメジャーブランドのパーシモン新製品はホンマだけになった時代。まぁ、新規モデルとしてアメ横に並んだのがその程度だったということで、ディスカウントショップにはまだまだたくさんのパーシモンがあった。そんな環境の中でもマクレガーのパーシモンは多くの場合ブログ主的には他とは違う曲者だった。とはいっても、パーシモンはもともと自然素材を加工した製品であって、素材ごとに熟練職人が最適な研磨をするならマスターモデルとはいくらか違うモノも製品として並んだもの。当時のメディアもパーシモンを選ぶなら同じモデルでも数本並べて、最も気に入ったフォルムのモノを選ぶのが良いとされたものだ。
確かに手元に複数本あるアメリカンクラシックやジョーフィリップスの同じモデルでも、明らかに印象が若干違う。フェイスが捻じれていたり、トウ側の尖がりの位置やおしりのふくらみのフォルムが違うとか、なんとなくではありながら違うんだね。特にマクレガーの場合は、養老の片手間モデルを除いてフェイスの加工もそれぞれ違う。養老モノはマスターモデルに忠実だった様子。基本的に打点はインサートの中であって、インサートを外れたフェイスには球筋を暗示させる工夫があったりする。これは木工製品故の平ヤスリでの職人手仕上げでしょうが、多くの場合は顎の出たフォルムを魅せる。これはヒールのウェイトをイメージさせるし、ウリャーッと振り回しても腕達者の嫌うひっかけが出にくい暗示。
パーシモンのフェイスには基本的にバルジってのがあって、インサートセンターの最適打点を頂点としてラウンドが付いているモノ。見慣れない目からするとトウ側は開いているように見えますが、インサートの端に当てたとしてもギア効果ってぇ事で回転がついてセンターに戻ってくる。その辺は物理の法則でブログ主は解説するに足る知識を持ち合わせていません。そんなブログ主でもなるほどと言う論理が野球のバット。回転の話ではありませんが、丸い打棒で球を打つ方が力が伝わるわけで、これがクリケットの様な平たい板ではホームランに届かないらしい。今のチタンヘッドのフェイスからバルジは消えましたが、ボールとの相性も大きく関連するらしい。既に感覚すら覚えていない方ばかりでしょうが、糸巻きボールでウッドの打点をヒットするならほぼ無反動で球が飛ぶ。
今でも同じ論理かどうかわかりませんが、インパクトでつぶれた球がもとに戻ろうとする力で弾かれるとの事。まぁ、パーシモンには現代と違う論理があるのです。そのうえで更なる癖があるマクレガーを楽しむなら、アイアンもウッドもブランドを揃えるのがベストコンビネーションであります。