Inuyama Magnam persimmon
いつものように時間の隙間にパーシモンでレンジ遊び。スポルディングのお供に持ち出したパーシモンは犬山ゴルフのマグナム。愛知にあった地クラブ系のパーシモンで、資料によると家具職人から転職した工房主さんの作品らしい。ならば勝手に思い込むのは二つとない素材を見極めて、木工製品として高いクオリティーを持っているはず。
Inuyama Magnam persimmon
当然電動工具も使っているでしょうが、木工職人さんならではの最後の仕上げはハンドツール、棒やすりで面を出すのだろうか。ってんで、少なくとも30年ほど経過したはずの現代でも変形バタフライのソールプレートはピシッと収まり、一寸の隙もない。当然インサートも飛び出すようなこともなく、欲目で見るなら素材の収縮も視野に入れられたのか、完全な自然乾燥を経た素材を厳選したのかもしれない。そんなヘッドに挿されているシャフトはプレシジョン、FM7.3なのであります。故にロフトも絶壁で、見てるだけでかなりの手強さを感じる。ただし、フェイスはちょいとフック目に見えて、加えてちょっと捻じれた感じがある。トウ側の方はストレートで、ヒール側が左向き。これは捕まりやすさを演出した暗示のフォルムなのかもしれない。
Inuyama Magnam persimmon
ってな観察を楽しみ、これがアマチュア素人に扱えるんかねと疑心暗鬼ではじめてみた。ここのところのビハインド・ザ・ボールと左ひじを抜かない事を意識して、FM7.3の力感で振ってみた。するてぇて、なんという事でしょう、インパクトの感覚も柔らかく綺麗なドローで距離も出た。これで見事に木に登りました。次々と力感が増し、どんどん右へふけてゆく。までも、この絶壁はリアルロフトでの印象。シャフトから見て絶壁なわけで、オリジナルロフトと言うパーシモン時代特有のロフト表示なら、ソールとフェイスの角度を示し、そっちは若干寝ているように見える。どちらがスペックとしてのロフトを表しているかというなら、リアルロフトのはず。プレシジョンのFMに先調子の印象はありませんが、あまり振ったことの無い7.3と言う硬度にはそんな機能があるのかも知れない。
Inuyama Magnam persimmon
と言ってもそれは振動数であって硬度表示ではありませんが、シャフト自体のウェイトが手元寄りで、チップが軽い性質があるなら、弾きを期待できるのかも知れない。までも、この日の調子に間違いなく、FM7.3、すなわち、振動数が273と言うハードスペックに惑わされることなく、穴あきグローブでもトップでの切り返しがうまくできる日ならちゃんと扱えるってぇのは楽しいもんだ。以前の記憶ではこの7.3という数字に完全にのまれ、変な力感で振り回していた覚えがある。犬山パーシモンも他に何本かあって、普通のロフトで適度な硬度のスチールシャフトもあれば、アルディラカーボンのモノもある。今時の多くの皆さんはナンセンスと思われるでしょうが、パーシモン時代にはプレーヤーはクラブに合わせて工夫するのが普通の事だった。
Inuyama Magnam persimmon
契約メーカーのクラブを使うプロでさえ、個々に違う自然素材のパーシモンには二つと同じものはないわけで、世代が知るところではニクラウスのパーシモンはヒールにひびが入っても、それを修理して使い続けたという話がある。今ならすぐに新品に持ち替えるところですが、きっと心情的な要素もあって、使えるなら修理して使うという事だったんでしょう。余談ながら、このお話は多くの記述では945のドライバーとされていますが、ゴールデンベアーのホームページではスプーンとされています。ってんで、この日の調子に上手くはまったというのが本当のところ。確かに23本のパーシモンを持って出るならすべてが楽しく打てるということは稀な事。それぞれに違う工夫が必要なものです。
Fuwari
チタンだとブログ主スペックならみんな同じだもんなぁ。だからおもろいってのが偏屈おじさんのパーシモンでもあります。