Spalding Spade face old&new
なんとなくここのところの話題に、金型ってなキーワードが登場している。ブログ主はそこんところを熟知しているわけでもなく、たまに見かけるアイアンの鍛造動画を見て、そんな工程なんだねっていう理解程度。
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ただ、マクレガーのVIPやウォルターへーゲンの復刻版に端を発する興味の中で、当時の評論家さんが80年代半ばの復刻版ブームでは、メージャーブランドは埃をかぶっていた古い金型を持ち出してきて製品とする安易な方法を取ったとコメントしていたことがある。この趣味になってそんな時代の記事を見かけつつ、数多のマクレガーのVIPを詳細に観察し、幸いなことに67年や68年のオリジナルまで手にすることが出来たら、それらが同じ金型から生産されたものとは思えなかった。だもんで、評論家さんたちは何を根拠にそんなことを印刷記事にしたんだろと思ったものです。そんな思いがあった中、ずっと気になっていたスポルディングの赤トップや黒トップにひげトップの復刻版なんてのをやっと手にすることができたのはここ最近の事。
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この趣味で大いなる興味を持っていたものの、スポルディングのメジャーなモデルの多くは結構な価値でいまだに取引されているのです。ブリヂストンの黎明期にはプロカスタムと言うモデルもあって、あの赤トップをよみがえらせたという広告コピーで登場した事もありました。が、ひょんなきかけっからオリジナルの3番だけを手にして、3番の無いセットを探してみたら、番手抜けだったなんてストーリーを残したら、超手頃な復刻版のセットを手にしちまったなんてのは過去に詳しく。んで、このオリジナルと復刻版の3番を金型つながりで並べてみたというのが今回のネタ。ざっと見た目の観察では、確かに同じ金型を使って復刻版を出したんじゃねのって言う結論も間違いじゃなさそうに見える。
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鍛造後の研磨もオリジナルに忠実に見えるし、復刻とオリジナルの年式ギャップが20年ほどあったとしても、どこかにあってもよさそうなモダンアレンジは見出しにくい。93年頃のメディアの記事では赤トップの完全復刻なんて扱いもあって、これはオリジナルが優れたものだったという論理に帰結している。
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までも、実際に振り回してみると大きな違いはシャフトってのがいつもの事。でも、ほんとにアレンジはないのかって、保管場所の隙間で二本を改めて並べてみた。するてぇとバックデザインの出たり引っ込んだりに全く違いはないのですが、パワーバーの高さと厚みが微妙に違う。復刻版の方が重心の高さを上げているのです。ついでにこれもほんとに微妙ですが、ホーゼルも数ミリ高い。ご権威の著作によると特に赤トップは当時のトッププロの使用クラブとして誰もが知っていて、日本では高い評価をうけていて、球が高く上がりやすいブレードとの事。故に高い球を打つことはお茶のこのアメリカのプロにとっては余計な機能で、低い球を打つのが難しいモデルとされたらしい。ってぇ事で低い球を打ちたいプロからは返って敬遠され。本国ではあまり重宝されていてなかったらしい。これを受けたのか、復刻版はいくらか重心を上げるというアレンジがされたのかもと納得してみる。
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手元にはオリジナルは二鉄と3番しかなく、二鉄は復刻版を手にしていないのでそんな想像を巡らせることができるのは3番だけ。ま、たとえ同じシャフトが挿されて打ち比べが出来たとしても、ブログ主程度の素人じゃそんなアレンジによる打点の高さの違いなんてのは判らんと思います。当時の評論家さんが古い金型を持ち出してきたとコメントするのも分からんでもないし、80年代のブームの最中では高値で取引されたオリジナルと比較するなんてのは簡単にできるこっちゃなかったってのも想像できる。こんな微妙な違いが果たして復刻版のアレンジなのか、正解はわからん。だから個人の勝手趣味で楽しんじゃうのですな。