
趣味ワールド、速度も落とすことなくスロットルはパーシャル状態。上りだろうが下りにも大きな変化の無い趣味の線路ですが、リシャフト用スチールのお手入れで始まっています。いつぞやに抜き取られたままのマクレガーに使われていたとされるトゥルーテンパーのスチールシャフト、チップ側に残る接着剤の除去から開始。
お道具には電動リューターを取り出し、砥石を取り付けてシャフト内側を研磨する。この砥石もエプロンが重宝し、これまでなら研磨して出てくる粉々は足元に敷いた新聞紙で受けていましたが、膝の上で受けられる。作業そうそう、調子がいいじゃぁあぁりませんか。なんてズに乗っていれば、おもちゃリューターについていた砥石のビットから砥石が分離してしまった。二鉄リシャフトでホーゼルに残ったカーボン繊維の除去でかなり酷使したもんで、石が小さくなるよりも先にビットシャフトからの分離が先だったらしい。でも、そんな接着剤の残りは適度に除去すれば組み上げにはほとんど影響しないというのがモダン工房さんからのお話で、サクサクッと終わらせようとしたのですが、まず一つ目の発見。
あるシャフトのチップ側には凹みがあった。なんでまたこんなところに凹みがあるんじゃと考えてみたものの、現物が凹んでいるわけでそりゃ仕方がない。あくまでこりゃ素人考察ですが、ホーゼルに収まる部分の凹みなんで、多めの接着剤で誤魔化せるかもしれないとしておきます。いくらかがっかりしながら、他の番手も同じようにお手入れしてみますが、もう一つの発見。いくつかのシャフトがからからと鳴っています。つまりはシャフトの中に異物が混入しているということで、組み上げに当たっては取り除かなくてはならん。
チップに残った接着剤が出口を狭めているので出てこないのかと極力取り除くと、いくつか取り出すことも出来た。それを観察してみるとまさしく接着剤のはみ出したものだったりしますが、シャフトとホーゼルの間に挟まれて硬化したと思われるようなフォルムのモノあり。ついでにすごく奥深くで引っかかっているモノもあって、邪推するなら、もしかしてウェイト調整用にタングステンの粉が接着剤で押し込まれたんじゃないかとも考えた。シャフト先端よりも大きなものもあって、何とか引っ張り出そうと試みてみました。
取り出だしましたるはクリーニングの針金ハンガー。これを真っすぐに延ばしてグリップの空気穴から突っ込んでみた。専用工具としてラムロッドと呼ばれるものがありますが、それを真似てかなり前に何かの折に作った素人工具。本来の使い道はタングステンの粉をグリップエンドから入れて、コルクで栓をするという古来のウェイト調整の方法があって、そのコルクの栓を押し込むのに使われるらしい。本来は鉄棒で重い物らしく、現代工房さんでラムロッドってどんなものと聞いたことがあります。その工房さんではあるけど最近は使ったことがないと錆び付いた鉄の丸棒を見せてもらった。
こりゃ素人でも使う頻度はほとんどないと認識し、クリーニングハンガーで代用したものですが、グリップエンドの空気穴を無残に広げる事もなく、何本か貫通させることでグリップエンドの両面テープの残骸が出てきたものもあった。それでも出てこないものもあって、こりゃグリップ交換の時に取り除くことになりますかね。古いメディアにはシャフト鳴りの原因はグリップを下に地面から小石を拾うなんて話がありましたが、ほとんどの場合は組み立て時にはみ出した接着剤の破片。グリップを抜かないでグリップエンドに大きく穴をあけて取り除こうとする工具もあった。これって本来は組み立てクオリティーなんですねぇ。今年も途切れることの無い趣味であります。