Precision
ブログ主は感覚の人でありながら、外資のお仕事では数字をメインに大小取り混ぜた判断をしてきた。市場分析から営業成績、効果測定。まぁ、いろんなことは第三者、特に上を納得させるための手法であって、共通の資料ではありながら古参の上司に言われたことがある。
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ってぇのは、数字は独り歩きするもんだって。異業種から転職してきた方も外資には多くいましたが、そんな皆さんには経験がないゆえに感覚的な判断能力は皆無なことが多い。でも即戦力としてパフォーマンスを発揮しなければならない多くの転職組は既存の数字を自分なりに解釈して、これまでと違う方法を捻出しなければならない。高給取りの転職組にとっては息のつまる毎日だったでしょうね。ってんで、数字を読むのは人であって、その結果を導き出すのは人の感覚というわけです。ってな事をこねくり回してみるのは、最近モダンな感じがするなんてネタに使っていますが、クラシックとモダンてぇのはどこに境目があるのだろうかって思うのです。
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クラシックってぇのは職人のアイデアに当時のプロのアドバイスが加わって感覚的に作り出されたもの。マクレガーM85のウィングバックは、大戦中に鍋釜をつくらされたマクレガーの工場で、トニーペナが暇にあかせて工場の敷地で試打を繰り返しフォルムを設計したとの事。一打ごとにフェイスにチョークをはたいて打点を確認し、最適な打点を設計したのがあのウィングバックになったというわけだ。
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その名残と思われるのはウィングバックの山のデザインが番手ごとに綺麗にフローしていないのです。番手によって山の高さが違ったり、山裾の流れが違う。面白い事にその後のウィングバックもその歪とも言えるフローを共有していて、レーザー刻印になったスーパーターニーでさえそんなフォルムが見て取れる。スーパーターニーをどう呼ぶかは微妙ですが、クラシックというなら、そんな設計で生まれたモデルになる。ついでにアドバイスをプロから受けたモデルがスタッフモデルとか、アドヴァイザーと呼んでいるのもクラシックの範疇とも言える。起源がそれでも、後に継承されたモデルネームというのもありますが、近代にはCADという手法で設計されたモデルにスタッフの名称が付くものは少ないかも知れません。
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以前ニクラウスリミテッドを手にした時、当時のメディアは軽自動車二台分でもまだ足りない価格で取引されるモデルとして、精度に優れたモデルであると評価していました。でも、近代に手にして、あるきっかけで工房さんへ持ち込み、スイングウェイトやロフトやライ角などを計測してもらったら、まぁ、クラシックのモデルだねという数字が並んだ。当然の様にスイングウェイトはピタリと揃っていないし、ロフトのギャップも揃ってはいなかった。
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ライ角についてはニクラウスモデルを知らない工房主は半笑いでメモを取ったものです。異常とも言えるアップライトなんですよね、ニクラウスモデルは。だもんで、精度が高いと言われたモデルも、ブログ主にとっては当初からクラシックモデル。クラブ評論家なる方が台頭して、真っ先に引用したのはまさしく数字でした。計測装置も開発して各地の工房さんで採用され、メーカークオリティーでさえアジア生産になった当時のクラブは精度に劣ると語った。そんなもんは調整すりゃいい事ですが、大量生産の許容範囲というのを認めなかったんだな。んで、自分でブランドをおったてて出してきたモデルのさらなる精度の高さを示すために、例えば各部のサイズをノギスで計測し、ホーゼルとブレードのサイズを割り算して番手の数字を横並びにし、それが直線に並べば精度がよろしいと記事にした。
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でもね、そんなこたぁどうでもよいのが素人なんですよね。精度が高いなら打ち易いのか。手元にあるそのブランドのモデルでそんな実感がありません。