
昔話でしかありませんが、幼少の頃は天秤棒を担いだ売り歩きが街中を歩いていた。お祭りでもないのに金魚売とか、江戸風鈴なんてのは夏の風物詩。白の鯉口に藍色の前掛けで地下足袋に天秤棒を担いで、独特の売り声。キンギョ~え~、キンギョッって、今思うと誰が買ったんだろうか。
江戸風鈴は歩く振動でカラカラと音を立てて売り声はなかったと思います。独特のラッパはトォフで、鍋を抱えて買いに行かされた記憶はある。これは物販用のごついチャリだったね。牛乳屋はそんなチャリでリアカーを引いていて、甘いヨーグルトやパンピーオレンジやコーヒー牛乳を買ったもんだ。当然ガラス瓶で、ヨーグルトは大きなスプーンが瓶の口に入らなかった。あの紙の蓋を開けるにも苦労したもんだわ。空きビンは玄関先に洗って置いておけば、毎日回ってくるわけで、勝手に回収されていた。でそれが歩きから軽自動車になる頃にはゲンマァ~ィパンになったし、誰もが知るのはイシヤッキィ~いも、おいも。
たけや~さおだけってのもありましたが、アサリーェ~シジミッって売り声もあった。これも印象としては夏の潮干狩り。いや、下町家系からすると“ひおしがり”。んでね、先日行事のお神酒の残り、箱入りのほぼ減っていない日本酒の余りを持って帰ってきた。本音で言うなら、後片づけで処分に困ったスタッフがお酒を飲む人にお土産と強制的に渡されたわけだ。頂き物の地方の有名冷酒もまだ冷蔵庫にあるし、飲み物というよりは料理酒のつもりで持ち帰ったのですが、思いついたのがあさりの酒蒸し。んで、天秤棒からまわりまわってネタにリンクさせました。そこで買い出しにスーパーを覗いてみたら生きアサリがいない。あるのはむき身に、瞬間冷凍の輸入もの。
他にも何件かのぞきましたが、あったのはシジミだけ。いくら何でもシジミの酒蒸しなんてのは聞いたことがない。まぁ、箱入りのお酒を一気に使える方法を考えてみたのですが、居酒屋のおやじに聞いたのはカワハギの肝を肝醤油にする前にお酒で洗うとか、魚の煮物の甘みは砂糖じゃなくてお酒で出すモノなんてぇのも思い出した。こんなグダグダネタをどうやって趣味ネタにこじつけるか。実はここまで書き留めて思いついていません。
生きたアサリがないってぇのが気になってしまっていたのですね。むき身ならば砂出しする必要もないし、実用性は高いのでしょうが、夕刻に商店街の魚屋で買ってきて、夕食の準備をする数時間だけでも、塩水につけて砂出しをし、ベロを出すと爪楊枝でつついて遊んだものです。現代にアサリィ~ェ~シジミッって聞こえてくるはずもない。今日は趣味にこじつけることもなく、雑記に留めておきます。