Wilson X31
新たに手にした印刷メディアからの情報は期待通りだった。ネタにした通り、クラブ用品大全科の1984年版。この年鑑臨時増刊も発行当初はいろんなネタがあって、時代で言うならこの年のアメリカでの発表されたのがBバランスモデル。
Wilson X31
総重量が軽い事でヘッドスピードが上がるというメリットでクラブの新境地を開いたとある。フォロワーも相次ぎ、軽量モデルが次々とリリースされたとある。もう一つの大きなトピックはボールがツーピース主流へと変わってきたという事らしい。ツーピースボールに対応することで、インサートの柔らかいパーシモンが衰退し、メタルヘッドが急速に進歩しているとある。ウッドのみならずアイアンもツーピースに対応し、ダンロップの溝なしアイアンが登場したのもこの年らしい。カタログ転載のページは90年代ものに比較するならかなり少ない。ほとんどの場合、広告に提供された原稿を切り張りしたもので、81年版には見られなかったクラシッククラブの輸入専門店の情報も並んで掲載されている。
Wilson X31
つまりは臨時増刊とはいっても、広告掲載料を徴収したかも知れない広告企画の本。90年代のモノはメーカーから現物を借りて同じアングルで写真を掲載している。ってぇこたぁ、編集も仕事していたわけだし、カメラマンも雇って誌面を制作。ただし、3行ほどに字数を制限した商品解説の文章は提供メーカーに依頼されたアンケートをそのまま転記。メディアの誌面の作り方なんてそんなもん。今の新聞も時に半分以上を占める全面広告とか、広告企画なんてのは出稿者が広告料を支払っているわけで、最近やっと言われるようになった偏向報道のテレビと同じようにいろいろと忖度する先がある。いずれにしてもそんなこたぁ今に始まったこっちゃないわけで、でも、当時の広告にはメーカーの解説があって、どんなモデルなのか記事よりも分かりやすい事が多い。
Wilson X31
ってんで、パラパラとめくってみるならウィルソンのページに目が留まった。輸入元はこの時期ならソニーウィルソン。ダイナパワードのアイアンは61年のレプリカであることが明記されていて、ブログ主の観察はあながち間違っていなかった。新発見なのはX31にもレプリカがあったってぇ事。X31クラシックってのがあって、1966年モデルのレプリカであるとの解説。これ、古鉄ミュージアムに60年代モデルと推定して掲載しているわけで、シャフトはダイナミック。こりゃオリジナルじゃなくてきっとレプリカだわなと詳細を探る。古鉄ミュージアムは修正しなけりゃなりません。
Wilson X31
もう一つX31ゴールドというモデルも掲載されていて、バックデザインのトップ側に黒いアローの刻印がある77年モデルのレプリカ。今でも流通によく見かけるモデルですが、これはツーピースに対応したステンレスモデルとの事。この程度のバックデザインなら軟鉄ってな印象ですが、これがツーピースに対応した一つの施策なんでしょうな。ただ、ウィルソンの筆頭には1200モデルのバリエーションや84年スタッフが掲載されていて、こうしたレプリカはきっとクラシックブームに対応した企画もの。X31にもレプリカがあったなんてぇのは、ご存知の方も多いかと思いますが、ブログ主には新情報。確かに1966年のオリジナルが当時それ程輸入されたということも想像し難いし、現代に多くが流通しているわけもない。
Wilson X31
ただしウィルソンのレプリカはマクレガーと違って、当時のままというふれ込みで、現代アレンジはシャフトの違い程度と思われます。そうそう、ブリヂストンのアルタスプロ1B8バランスの軽量モデルであることが確認された。ブログ主の感覚も捨てたもんじゃありませんが、まだまだ知らんことがたくさんあるもんだ。