Sam Snead Blue Ridge
久しぶりにパーシモンの話をしたのは、例によって愚行の正当化への冒頭話。年代によって二鉄ってぇのがあって然るべきという理解に収束させてみたわけですが、そんな話の最中に届いたのがこれ。サミュエルスニードジャクソンのブルーリッジ、二鉄なのであります。
Sam Snead Blue Ridge
ウィルソンの普及版モデルとして長い事継続されていたブルーリッジというシリーズで、バックデザインのコンセプトは時代によっていろんな方向に振られていたようです。サムスニードモデルじゃなくても、手元にはキャストモデルの周辺重量っぽいものもある。いわゆる普及版モデルと理解できるのですが、それに二鉄があるわけ。ってぇなら90年代とは違う意味があって、腕達者向けではなく、ラウンドのセッティングに飛距離のギャップを埋めるために必要な番手と理解できる。シャフトはオリジナルスチールでマッチドフレックスとバンドにある。一般的な硬度表示はなくいわゆるマルチフレックスのシャフトであることでやっぱり普及版と言える部分かも知れない。
Sam Snead Blue Ridge
インディヴィデュアリティーフレックスポイントと拡大鏡を用いるなら読み取れる表記がありますが、これが番手別のフレックスポイントなのか、振り回す者に対しての寛容性を示しているモノなのかはわかりません。ついでにグリップはウィルソン独自のリマインダーグリップ。当時の適正と言われる左手のグリップ位置を示すもので、多くは天然レザーのグリップでしたが、これはラバーグリップ。グリップはほぼ真円であるべきというルールを作ったグリップかも知れません。ってか、オクタゴングリップなんて八角のグリップもありましたから、このリマインダーグリップとは限りません。当然のように50年近くを経た状態ですからラバーとはいえヌタヌタ感覚は皆無で、しかしデコボコのデザインで手のひらにひっかかる感覚は健在。
Sam Snead Blue Ridge
これもつまりは当時に使い切れずに保管のみされていたというよくある二鉄の状態でもあります。この二鉄を手にしてみたのは、もちろん3番からのセットが手元にあるからです。ブルーリッジが長い事続いたシリーズということで言うなら、全く同じ年式のモデルに出会うことは稀な事。実際、ロケットシャフトのスニードの二鉄がウィルソンモデルに組み合わせられていたの以前を並べてみたことがありますが、既にサムスニードのネームはマーケティングタイトル。ロケットシャフトの方が原点に近いモデルなのかも知れませんが別物だった。定かではありませんが、この頃のウィルソンのメジャーモデルならドリルドスルーホーゼルのスタッフであったことは間違いない。
Sam Snead Blue Ridge
その印象とは全くリンクすることない普通のモデルで、しかも二鉄のあるモデル。こりゃちょいと興味深いセットであります。現代にはブログ主の様な初心者素人が二鉄をバックに挿すのですが、そりゃもちろんメーカーが製品として準備していたから。メーカーとしては基本の設計企画で二鉄があって然るべきという時代のモノ、シングルフレックスでリマインダーグリップ。これって、初心者素人のブログ主には丁度よさそうなモデルって考えちゃいます。ソールのフォルムを見るならトウ側に広がっていく扇型でトウの返りが意識されたデザイン。ホーゼルはドリルドスルーの穴があいていてもよさそうな太さがある。ホーゼルトップにはローレット飾りなんてのがあって、シャフトがねじ込まれていた時の名残もある。
Sam Snead Blue Ridge
いやもしかしたらこのモデルもねじ込まれているのかも知れません。サムスニードも逸話に事欠かない昔のプロですが、イメージロゴのストローハットがリンクするぐらいですかね。