
時間の隙間に何を持ち出すか、つまらない経験則を思い込みに替えて出張前の時間の隙間にお連れしたのがこれ。1968年、昭和43年の舶来モノで、第一次のゴルフブームと言われた70年よりも前に生産されたヘーゲン。
親父とメンバーコースのファミリーイベントに参加した時の事ですが、そのコースは丁度その頃の開場。んで、コースを区切る左右にある松が開場当時は背丈ほどだったと語りだし、街路樹の様な支柱が添えてあって、クラブハウスの二階のレストランからは一番奥にあるコースまで見通せたとの事。商店街の日銭商売でしたが、地域の信金の紹介で買った開場時の会員権、コースへ向かう途上はまだ未舗装だったらしい。ファミリーイベントの時はもちろん高速道路が通じていて、自宅からは40分もあればクラブハウスへついたもの。当時は2時間を超え、コースはロッジを完備していたという昔話を披露した。時の流れとはそんなもんでしょうが、持ち出したヘイグウルトラはシャフトがA硬度。
つまりはご年配か、女性向けのシャフトなわけです。その時代に女性がラウンドしたとなるとかなりの趣味人であることは間違いない。そのコースを相続してからは天気予報のよい週末の朝にふらっと出かけ、どっかに入れてくださいなと頼むとたまに女性陣の組に入れてもらったことがある。現代では女性アマチュアは珍しくもなんともない。
もちろん、このコースのご婦人のご主人はかなり余裕のある方とは思いますが、皆さん腕達者だし、ティーグラウンドもいつも白からですなんて方ばかり。ここ最近は機会が減りましたが、若者コンペの世話役を頼まれると半数が女子なんて当たり前だった。まぁ、それは現代標準として、50年以上前のA硬度シャフト、果たしてどんなもんだったか。思い込んでいたのはマクレガーのルイズサッグスの印象で、ヘッドが勝手に走るっていう印象。だもんで、力感を抑えるのに工夫するのかなぁと思っておりました。ところがどっこい、シャフトのチップ側が頼りない程か細いのですが、いつもの力感をほんの少し抑える必要があっても、良く弾くシャフトという印象。
ついでに、特にヘッドには工夫を凝らしたフォルムは見えませんが、レンジのマットの効果もあって、抜けがすんごく心地良い。もちろんちょっとでも力感を増してしまうと左へギュン巻きしますが、違和感は一切ありません。ルイズサッグスみたいなら、そのコンセプトも理解できるのですが、この力感で振り回しても楽しいってぇのはどこがA硬度なんだろうかと考えた。重さも特に軽くはないし、プロフレックスのA硬度は高めのベントポイントでも弾き特性で球を上げるというモノらしい。昔はよくレンジで試していましたが、トップで一度動きを止めて、それからおもむろにダウンスイングするとヘッドを置いてけぼりにできる。これが弾きの特性にかなり有効。

もちろん、力感を増してしまうとどこかが先行してうまくいかないのですが、A硬度という心持ちさえ維持できれば飛び出す球はすんごく高い。ヘッドを置いてけぼりにする意識は、ピッチングで振り幅で距離を打ち分けようとするととてもうまくいくことが多い。普通のシャフトでも使える工夫ですが、このシャフトだとピッタリはまって堪能しました。まぁ、68年のヘイグウルトラは一連のウルトラと同じように三日月ソールで重心は低め、ドリルドスルーホーゼルの機能もあって、打点はセンター。ブログ主にはトウ側とも思えるほどシャフトから遠いところにある印象です。スコアラインもトウ側がラウンドしているし、ほぼストレートなネックでも三角ポケットが無いのは典型的なヘイグウルトラ。
思い込んでいたような力感を抑えて消化不良なんてことにならなかったし、これがA硬度のシャフトかぁってのを改めて認識した次第であります。知らんことはまだまだ多いっす。