Craft M622 Old KOBE
関税で大騒ぎしている昨今ですが、いろんな工業製品にはメイドインどこのお国という表示がある。これは法律かもしれませんが、今でこそ大陸製だろうが半島製だろうが、それが当たり前なんていうデジタル製品も多い。
Craft M622 Old KOBE
あくまでブログ主の個人的な印象ですが、古いバイクや車を整備したり、レストアして遊んでいた時代には、作られたお国の文化ってぇのが細かいパーツにまで反映されていて、いじる度にあぁ~どこ製だようねぇって感じたものです。わかりやすいのはイタリア製で、バイク、又は車としての全体はもちろんですが、細かいパーツまでデザインにこだわる。その代わり耐久性や使い勝手は二の次。西ドイツ製ならば折り目正しく角がぴっちりと合う印象で、インシュレーターとインテークには微細な段差すらない。パーツをバラしてもまた組み直せばオリジナルの穴にピタリと合うのです。英国製との対比でみるなら、一度ばらして、組み直すと穴がずれるのは当たり前。
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バイクのエンジンからオイルが漏れるのは、オイルが回っている証拠と言われました。アメリカ物はあまり経験が無いのですが、英国製同様に工業規格はインチ、工具を揃えてVツインを正規のマニュアル通りに直し、調整してみると調子が出ない。つまりは完成品の個体差が大きくて、出荷状態でも検査の許容範囲がしこたま大きかったという事らしい。でも、ちょっと位おかしくなっても、何とか動くという機能がある。砂漠の真ん中で止まっちゃったら生死にかかわるお国です。まぁ、それぞれのお国事情。日本製品のバイクは多くがドイツ寄りでしたが、古い製品は英国風でもあった。ちょっとおかしくなればその場で止まっちゃう。まぁ、個人の経験則からの印象です。趣味モノについて言うなら、古めなら舶来もの、90年代に入るなら国産モノという思い込みがある。
Craft M622 Old KOBE
ってんで、このモデル、果たしてどこで作られた物なのか。刻印を読み取ってクラフトM622、オールド神戸とあるモデルです。KOBEとあるからには神戸であって、姫路系のモデルとも思われるのですが、ツアーエディション・バイ・ユージックとあって、これは横文字にパーシモンを提供するネタがあった。
Craft M622 Old KOBE
今に至っても、その詳細は全く不明。勝手に連想するなら、80年半ばになると雨後の竹の子のように脱サラおじさんたちが街工房を開いた。メインの商売はカーボンシャフトの挿し替えで、経験豊かな工房主に聞いてみるとその販売だけでも結構な商売になったとの事。今では挿し替えシャフトも普及して価格は下がり、グリップも工賃込みでの販売になった。その工賃も、特に曲げ調整に経験の浅い工房に頼むと、工賃だけは立派ですが数字合わせの調整にとどまり、ネックのフォルムが目も当てられないことになったこともある。多くはウッドのシャフト交換でしたが、シャフト業界も工房商売もさらなる展開にアイアンのカーボンシャフトを懸命に売り出したことがある。
Craft M622 Old KOBE
その時代にはアジア生産のヘッドが多く流通したんです。それが今に残る無刻印ヘッドというもの。日本メーカーの販売するシャフトは大枚を必要としたものですから、ヘッドには普及品の安価なものを使って適度なコストに留めたオリジナルを制作した工房がたくさんありました。このクラフトM622がその一つとは限りませんが、刻印を入れていることからも、工房だとしたら一定以上の規模があったと思われます。要は、よくわからん状態の妄想特急。これがね、やっぱり情報の無いカーボンシャフトで振り回すと、やたらと飛ぶ。ユージックは個人なのか、ブランドなのか、引き続き情報を集めてみます。
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