古きテレビドラマに肝っ玉母さんてのがありました。ちゃぶ台が家族の団欒の頃の日本のかあさんが主役の人情噺で、家族で見ていた記憶もあります。
魚の肝は刺身の醤油に溶くものですが、人間の肝ってぇのも医学的には肝臓の肝の字。でも、そんなこと言わんでも肝ってぇのはそんなこっちゃないわけですな。胆も時には座るもの。こっちは胆のうですか。ってんで、冒頭の言葉遊び、ウィルソンのX31と数本のパーシモンがカワハギバックの肝だったわけです。ハゲプロから譲っていただいたものですが、十分に使いこまれた状態でもよくお手入れされた状態のモノ。3番からピッチングのセットですが、ブログ主の元では、X31と言えばウィルソンスペシャルというモデルがX31であると断じた過去のネタもある。ひげトップが載っていなかったご権威の資料をめくってみるなら、1963年に登場して以来、ほぼ形を変えずに継続したモデルとある。
最大の特徴はラウンドした厚めのソールで、高弾道の球が出る打ちやすいモデルとして広く愛用されたとの事。その結果がウィルソンスペシャルのような大規模小売店、つまりなんとかマートといったスーパーのオリジナルモデルにも形を変えてガロン単位の牛乳とともにカートにボンと乗せられて普及したのでしょう。その終わりがどの時代なのかわかりませんが、長い期間ラインナップされたモデルは、その年式を探るのが難しい。60年代ものなのか70年代、はたまた80年代まであったのかも分からん。ただ、前有者はかなり愛用したと思われ、ソールやフェイスのメッキが薄くなったところに下地のニッケルが露出している。
これが銅下メッキじゃないところがX31ってところですかね。シャフトはダイナミックのRで、そのロゴは見たことのないシャフトバンド。レジ番代わりになるシャフトバンドのようで、これはウィルソンのオリジナルと思われます。ついでに、ヘッドから一番初めのステップのところに黒い印があって、これはベントポイントを示していたもの。
手元なら60年代のヘーゲンに見られたんで、まぁそのあたりのモノかと思われます。この日はカワハギ作業の終わりに、X31のお手入れを玄関先で始めてしまいました。いつもならリビングでやるのですが、適度に心地よい気候にスチールウールとキッチンクレンザーを持ち出して、キャンプチェアーにドッカと腰を下ろして咥えタバコで磨いておりました。
ってぇと、休日の午後でしたが、なぜか多くのご近所さんからご挨拶を頂きます。あぁ~、ボロになったキャディーバックを分解してごみに出すんですねぇ、ってな反応を頂きながら、パーシモンなんかを磨いていると、一瞬不思議な表情をされるものの、お声を頂くことはありません。
時々、宅配の担当はこの家の住人はゴルフクラブの宅配をしょっちゅう受け取っていると認識しているようですが、当たり前ですがご近所さんは全くご存知ない。んでも、リビングでお手入れするよりも格段に心地よい外気に当たりながら、電線に止った小鳥がけたたましく鳴くのは自分の領分を主張しているのか、それとも異性にアピールしているのか、住宅街で野鳥観察をしながら時を過ごしたのであります。ブログ主的には、電線に雀が3羽止まってた、ってつなげようかと思ったのですが、今思えば雀を漁師は鉄砲では撃たないよなぁって、知らないか、電線音頭。パーシモンはまた別のネタにしますが、今時の皆さんはX31も知らないよねぇ。