Maruman Brand
パーシモンの美味しい打点てぇのは、インサートの左端の上の方ってな話をしました。ただ、そんな記述がメディアに残るのは80年代後半の事。81年のカタログ年鑑的印刷資料にはアイアンの打点設計が新世代に発展したという記述があり、それを先にネタにてみます。
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きっかけはマルマンのSPSS。セイム・ポジション・スウィート・スポットってやつで、アイアン全ての番手で打点は同じところにあるってデザインです。その打点てぇのは、ヒッコリー時代からヒール側が重い事で、ブレードの73のところにあったという話から始まる。ヒール寄りに打点があったという事で、スチールシャフトになっても長いホーゼルなどが継承されたことで、ずっと同じようなところにあったとのこと。腕達者はヒールで打つことが当たり前の時代が続いた中、SPSS64という位置に打点を設計したとある。
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これをマルマンの担当者を相手に評論家気取りの物理の教授が疑問を呈しているのが特集の冒頭。それによると、経験の浅いゴルファーはトウ寄りで打っているのが事実だし、ヒール寄りで打っている腕達者はまだまだ少ない。その中庸を狙って6:4ってな結論のようですが、現代にブログ主程度が振り回して見ると、打点の位置よりも同じ時期にデザインされたマルマンソールの方が気になって、どこで打てばいいんだかわからないモデルもあったものです。んで、新時代の打点というのが80年代は55になったというのがメディアの結論。
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確かにトウヒールバランスのブレードが流行り、55つまりブレードセンターに打点がデザインされるのがアイアンの最新トレンドだとあった。今じゃ当たり前の事ですな。でもね、これがクラシックブレードばかり使っているとかなり微妙なデザインで、ブログ主程度では真ん中で打とうとしても微妙にトウ側とかヒール側にずれる。ヒールで打とうとするなら、ジャンクさえしなければ大体いいとこに当たるものです。トウヒール方向の位置は決まるとして、トップソールの方向での高さの理論が登場するのを待つとあった。
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ただ、初心者向けには低重心が打ちやすく、腕達者のヘッドスピードが速いものにとっては高い方がふけ上がらないという事実もあって、業界はブームに乗って拡大する初心者向けに低重心に集中しプロの使う最新モデルが登場しなかった。そこに飽き足らないプロを含めた腕達者がクラシックアイアンを持ち出したのがクラシックブームの始まりとされています。これで復刻版が出てきたり、見た目はクラシックで当代風のアレンジを加えたプロモデルタイプってぇのも多く登場したのです。
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で、この頃のパーシモンに美味しい打点は物理的なセンターではないという話が出てくるのです。この頃でも確率少なくど真ん中に当たるならインパクトが全く感じられないくらい柔らかい手応えでぶっ飛ぶのですが、重心より上の遠い打点で打てば飛距離の出るドローが打てるとされた。重心より上ならインパクトでロフトが立つわけだし、遠い打点ってぇのは遠心力が効くという事らしい。
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以来ブログ主はいまだにそこで打つことが正しいと信じていますが、今時チタンの美味しい打点は間違いなくセンター。実際にはどれも数ミリの範囲ですけどね。また理屈がサツマイモを食べ過ぎましたかね。

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