Spalding Pro Custom
ブログネタを展開していると、妄想を楽しむことで話が拡大する。正解が分かってしまうと、その数行でネタが終わってしまうのはブログ主的には面白くない。時に正解に近い情報を見かけるなら、あぁ、やっぱりそうだったんだぁ、ってぇ時と、まるで違っていたという時もある。
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違っていた時の方が楽しいのですが、やっぱり正解に近くなるなら、クラブも正しい扱いができる。まぁ、これも屁理屈でありますが、1981年の大全科から、一つの正解が発見できました。ちょいと触れてはみましたが、スポルディングのプロカスタムというモデル、ブリヂストンスポーツの製品でありました。その大きなコピーには「あの赤トップが、帰ってきたぞ。プロカスタム」とあった。つまりは正々堂々と赤トップと同じであることを売りにしていたわけだし、扱いはブリヂストンであることが判明した。
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名器“赤トップ”が原型の軟鉄フォージング。振り抜きの良い丸みを持ったソール。新たな名器と呼ぶにふさわしいクラブであるとある。シャフトは銘柄の明記がありませんが、スチールシャフト、ハイカーボン、カーボン、スーパーライトウェイトスチールの4種類だそう。この辺りは年式によって別の表示だったりしますが、これが当時のラインナップ。はてさて、マイッチングなのが、丸みを持ったソールという一文です。ブログ主的な観察ではオリジナルに忠実なスクープソールと見えていたのですが、そんな表現は一切ない。現物はそう見えていたのですけどねぇ…。ってんで、妄想の余地は狭くなったとはいえ、まだまだネタを展開する余地はありそうだ。
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余談ではありますが、ブリヂストンと言えばこの趣味ではMTNの登場までほとんどイメージがない。この資料には見開きでブリヂストンスポーツが紹介されていて、グラビスター、ビーム、ターフロイなんてクラブが並ぶ。ん~、見たことないし、ターフロイと言えばスポルディング、ビームと言えばボールがあったかもしれない。この時期のブリヂストンは、まだまだ新参者のボールメーカーがクラブを作ったという風情なわけです。
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それもOEM的な赤トップの復刻版が旗頭。この時代には誰もこの後の商売を想像できなかったでしょうな。この時代から苦労していた組織はジャンボプロとの契約でビジネスが好転すれば、成功体験としてその後はなんでんかんでんジャンボプロという体質になったのは否めないかもしれません。さらには87年頃のブリヂストンの紹介にはスポルディングのOEM生産でノウハウを蓄積したとあって、メディアにはまだジャンプロを評価したという論調はありません。
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ついでに81年の本家スポルディングはスポルディングインターナショナルという組織が扱っていて、筆頭にはザスポルディングが掲載されています。今の流通でもよく見かけるモデルですが、これも71年のスモールバードオンボールのアレンジモデル。関西老舗のモリタゴルフでOEM生産されていたという情報もありました。XL4というキャビティーモドキや、パワーファイターとか、オリジナルとはリンクの無いクロフライトというモデルも掲載されていますが、TPミルズのパターが大きく扱われている。
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81
年という年式を改めて実感させる資料ですが、正解ではなく、正解に近い情報を拾ってみようと思います。