Private Brand
世代ではPBと言えば平パンと並んだ週刊誌の事。分からんでしょうなぁ。平パンとは平凡パンチ、PBとはプレイボーイ、色気づいた年頃の男子がドキドキしながらグラビアを見たもの。どこで買うかというのも当時は大問題で、月刊誌を届けてくれている顔なじみの本屋で買う勇気もなく、少し離れた薬屋に自転車で行って店先に並ぶラックから買ったものです。
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本国版の輸入雑誌も神田の本屋街で買う事も出来たのですが、グラビアには修正は入っていた。それが油性マジックだったりしてジッポーのライターオイルでドキドキしながら除去を試みた経験もある。大人になる過程にあった男子の多くが通ってきた道でしょう。ちょいと前にはPBの意味も変わり、プライベートブランドってのが現れた。
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流通コストを削減して、大手流通のブランドが生産者から直接仕入れた商品を自分のブランド名でお店に並べた。今でも大手スーパーにはそんなものが並んでいる。当初は品質が同じでいくらか安いモノとして選んだものですが、さらに流通コストを圧縮したホームセンターに並ぶ無名メーカーのモノで十分なクオリティーを持つようになった。
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大学の経済学の授業で、流通業界の知識を得たことがありますが産業界にはそれで生計を立てていた企業もあったはず。基本は消費側の品質が確保されたお安いモノを求める需要があってこその話ですが、メーカーは大手流通に買い叩かれるPBに対して、メーカープレミアムというさらなる高品質の商品を揃えたりしたものです。
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カレー粉なんかはホームセンターの食料品売り場にはマイナーメーカーのモノが並びますが、スーパーに行けば同じ品質のスーパーブランドのモノがある。でも、その隣にメーカーが工夫を凝らしたものが並び、その価格差を測りがたい。現代は消費側にとって選択が豊富で、売る側は工夫がいくらあっても足らないようです。そこはブログ主のその日の調子によって何かが足らないスイングと同じ、なわきゃないのですが、ネタはもちろんPBからのリンクです。この趣味モノで興味を惹いたモデルを手にしてみるとメーカーの資料にはない事があった。
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そこを調べていくと、ある時期にアメリカでボーリングと並んでゴルフが一般レジャーとして大流行したことがあった。それこそがスニーカーでTシャツに短パンでラウンドを楽しむアメリカンスタイルを生みだしたのですが、そこにビジネスを見出したのが流通業界。ゴルフメーカーが大きくなった市場に向けて当然のように揃えていた普及モデルを、販売ネットワークの提供を条件にオリジナルモデルとして取り扱ったというのです。倉庫のような店舗でキロ単位の冷凍牛肉やガロンで牛乳や飲料を買いこむついでに、ゴルフセットをカートにドサッとのっけてクレジットカードで精算する。
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現代のPBならトップバリューとかの刻印が入ったかもしれませんが、当時は品質の証にはメーカーの刻印だけ。そんなモデルが過剰在庫になり日本のディスカウントショップのバイヤーとかが叩いて並行輸入で入ってきた結果、背景の分からないモデルが今に残った。当時はアメ横行脚に加えて、週末のレンジの帰りには必ずディスカウントショップに立ち寄り、そんなモデルの新入荷の値踏みをしたものです。
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もともとディスカウントショップとは流通換金もの、言い換えれば質流れの商品を扱い、掘り出し物が結構あったものです。ってぇこって、そんなネタに関わる新展開がありそうだってぇお話であります。