CARTISS Pro M-4
定点観測のネタで話題にしてみるのは、多くの場合はネタにしたモデルの特徴的な部分。個性豊かなモノであれば定点のサムネイルに加えて、そんなデータが多くなるものですが、今回定点のネタにしたのはカーチスプロM-4
CARTISS Pro M-4
レンジで振り回して見た通り、センター打点の素直なモデルの様です。連想するのはスポルディングの71年モデル。クラモトアイアンをはじめ、多くの標準的なデザインのヘッドにお手本とされたようですが、ここがねっと言った特徴がない。データを収めた日の天気もあって、のっぺりした印象になってしまいましたが、現物も実際にのっぺりとした板っぺらブレード。資料によるとカーチスは軟鉄素材を使った重めのブレードが得意だったらしい。でも、このプロM-4はそんな風には見えないのですが、ブログ主が振り回していい感じだったのはやっぱり重いからなんでしょうかね。素人が誤解を恐れずに言うなら、標準的というのはなんとなく個性に欠けるようなイメージがある。
CARTISS Pro M-4
この齢になって小学校の同窓会に出かけると、全く記憶にないのがいたりする。普通の小学校なら同じ学区なわけで、生活していれば近所に見かけることもあるのですが、ブログ主の場合は中学受験で進学に理解のある熱心な公立に越境して通っていた。だもんで、入試に臨んでいた同窓生は記憶にあるのですが、普通の児童は言われて思い出す程度だったりする。中学からは私立に通うようになり、受験を経て集まった個性豊かな集団とは高校に大学とエスカレーター私立で一緒だった。だもんでほとんど記憶にあるのですが、齢を経て顔を合わせると白髪になったり、薄くなったりでその変容に驚きはするものの、ちゃんと記憶にあるものです。
CARTISS Pro M-4
てな話じゃなく、クラブとして個性があるとか、主張があるなんてぇのはある意味癖があるということ。いつもの通り、それはヒール打点のマクレガーであったり、球を高く上げることに長けているウィルソン。古の三大ブランドで言うと、こうした特徴的なブランドに素直な機能で対抗したのがスポルディングだったりする。
CARTISS Pro M-4
ご権威のご意見では、標準的な機能のスポルディングはそれを基本として望む球筋のためにアレンジを加えることが容易であって、サポートするプロの要望に応えたモデルが多くあったという事です。カーチスの場合はそんな助言が前田新作プロによってされたとのこと。そのスタイルは調べた範囲ではわかりませんでしたが、70年代の賞金王のアドバイスがブランドの方向性を決めていたようです。勝手に想像するなら操作性に優れた機能も欲しいし、上がり過ぎない重心設計ってぇのも基本かも知れない。引っ掛かり難い工夫も必要だろうし、だとすれば素人にそれが扱えるのかってぇのも、本来は疑問だったところ。
CARTISS Pro M-4
シャフトがダイナミックゴールドのS200という事で何とか扱えていたのかもしれませんが、それがこんな単純なブレードデザインで実現出来ちゃっていたんでしょうかね。ってぇこたぁですよ、個性豊かなデザインと思っていたのは、癖を理解して使いこなすならまだしも、初心者には本来なら必要もないデザインなのかもしれないなんて思っちゃう。
CARTISS Pro M-4
確かにね、クラモトアイアンなんかはその最右翼だろうし、いつもの結論に達するなら、アイアンデザインなんてぇのは、グリップしたモノへの暗示でしかない。ま、事実としてもそれじゃ詰まらないわけで、でも、こうしたデザインだけで、十分以上の機能を持つってぇのがアイアンデザインなんでしょうな。それもまた楽しからずやであります。