Macgregor Tony Hsieh 312
ニューフェイスで、程度の良いトニーシェが並んだところに、先住の二鉄を持ってきて並べてみた。もしかしたら年式違い、研磨職人の気分の違いで微妙な違いがあったら面白いとも思っていたのですが、一方で持ち主としてセットとするなら同じ年式であってくれた方が都合がよい。
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っていうか、どちらかがしっくりこない理由をモデルの違いと片付けることも多いのですが、同じモデルであるなら、番手の違いの繊細さのみ。二鉄ならばその繊細度合いがかなり高いわけで、打ちこなして楽しもうとすれば背景はシンプルな方がいい。んで、並べてみれば、なんとレジ番が同じだった。詳しくはわかりませんが想像の範囲で言うなら、同じレジ番だからと言って固有のセットにつけられた番号ではないわけで、工業生産的に同じロットの製品と言うことが出来そう。ロットというなら、例えば同じ時期に金型を使ってプレスしたモノともいえるし、同じ一定期間中のセットとして箱詰めされて出荷されたものともいえる。
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ちょいと引っかかるのは二鉄はオプションじゃなかったのかなぁってぇところ。他のメーカーではオプション番手のレジ番は桁数が違ったり、番号の振り方には別のセオリーがある。マクレガーの場合はわかりませんが、少なくとも同じレジ番号の示すところは生産年式が同じという事もできる。同じレジ番のセットが一体どれだけ生産されて流通しているのかはわかりませんが、何年の何月から何月まではこのモデルのレジ番はこれ、なんてことだったのかもしれません。そんな単純な話じゃないかもしれませんが、ならばヘッドは同じモデルの二鉄と断じてみるのですが、シャフトがちと違った。
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ベロシタイズドというオリジナルのシャフトバンドがありますが、硬度表示はセット物で400R。なんとなくダイナミックゴールドのR400じゃないかと想像しますが、二鉄は400S。ほんとなら素人には逆だとよかったのですが、一物一価のこの趣味では贅沢は敵。足らぬ足らぬは工夫が足らぬわけで、遊ぶにはたくさんの工夫の小引き出しを開け閉めしてみることにしましょう。ってぇ事で、ハゲプロのところで観察した微妙な違いはバックデザインの微妙な違いだったのですが、マッスルのフォルムがミュアフィールドのようにフラットなものと、ネックに向かってちょいとだけ口角を上げているという違いがあった。
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ソールのシルエットや、ネックの造形には全く違いはありませんでしたから、職人さんの気分の違いと言えなくもない。こじつけるなら、ミュアフィールドのオリジナルと20勝記念モデルの違いとして資料に確認出来た違いは、このトニーシェの違いと同じことになる。ミュアフィールドはその違いが明確ですが、トニーシェモデルは微妙。やっぱり研磨職人さんの気分の違いかも知れません。しかし、同じレジ番であるなら同じモデルであると断じてみつつ、こうして並べてみるなら、また新しいフルセットに違いない。シャフトの違いなぞものともせず楽しめる自信は十分にありますが、はてさてオリジナルのロゴの入った劣化したグリップも換えた方がよさそう。ただのスイングライトなら何の躊躇もないのですが、ロゴ入りってぇのは若干腰も引けてしまう。
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先日ハゲプロからせっかく高級品のグローブを頂いたのですから、それを使って使えないことはないし、ブログ主の悪い癖である左の小指のゆるみを意識して握ることも出来たりする、ってかこれは屁理屈。二鉄もこのグリップは見事に同じ状態で、情緒的に楽しんでみるならその昔、赤城の山の親分子分だった二鉄とセットが、やさぁお富みぃ~、ひさしぶりだぁなぁ~になっているのかも知れないなんて暴論でまとめてみる。レンジが楽しみです。