maintenance material
経緯はどうでもいいとして、手元に来た中古然としたアイアンのお手入れをしてみました。最近手にしたものは押しなべて程度も良く、特に道具を出してお手入れするこたぁなかった。しかし、反動のお手頃モデルはそれなりの程度で、短い番手のソールやフェイスには使用痕がしっかり残る。
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シャフトにもクロームにできたシワから錆が浮いている。布切れで拭けばガリガリと引っかかるのはブログ主の手元ではいつもの事。でも、クロームが剥げていなければ、ほとんど問題が無いと言ってもいいでしょう。モデルはミズノのSB、セベバレステロスのモデルで年式を探ると80年代終わりの頃のもの。それがこの程度の状態であるなら、良好と言ってもいいかもしれません。これをお手入れするのはスチールウール。キッチン用品にある鍋の焦げ取りスポンジなんてぇのも使えるらしいのですが、ブログ主はゴルフ用品のお手入れには古来、これを使っております。
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キッチン用にはピンクの工業用粉石鹼が磨き粉としてまぶされたものもありますが、それはクロームメッキには少々きつい。磨き粉のまぶされていないものを使うのがポイント。まずはソールの使用痕をゴシゴシとやるのですが、さすがに傷が深すぎて、お手入れはそこから浮いた錆を取る程度。海外発信の動画には、これをベンチグラインダーで磨き、仕上げにメッキまでしているものがあった。程度のよろしくないものを手にすると、いつもやってみたいと思うのですが、趣味レベルの家庭用を中古で探したとしても少々コストもかかりそう。
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グラインダーの研磨円盤も粗さの違うものを多種揃えることになるだろうし、コンパウンドも同様。リビングのソファーで使う百均のキッチンクレンザー程度では使い物にはならない。ハンドパワーでスチールウールや布切れで擦るのみ。さらにフェイスの錆の除去もするのですが、あくまで錆の除去に徹した方がいいようです。綺麗なフェイスを擦ってしまうとオリジナルのサンドブラストもいくらか平準化されてしまうことがある。オリジナルにはいくらかザラつきがあっても、擦ってしまうとザラつきがなくなることもある。そんなお手入れをスチールウールでやっていると指先が真っ黒になり、金切り臭さが移る。
Mizuno pro SB
ニャンコ連の鼻先にこの指を差し出すと、鼻息でフンっと飛び退いてゆきます。でも、スチールウールは大好きなようで、床に落とすと、すかざすフローリングホッケーが始まる。口に入れられては大変なので、この作業中だけはお腹を向けられても無視せざるを得ません。シャフトが熱くなるほど擦って、錆の引っ掛かりがなくなるまで磨いた後はキッチンクレンザーで仕上げの磨き。お次はセルのお手入れで、百均のネイルリムーバーが匂い付きのアセトンの代わり。セルの材質にもよりますが、純正セルロイドに近ければちょいと擦っただけで曇りはすぐにとれる。
Mizuno pro SB
でも擦りすぎると溶けて曇ってしまうので、モノによってさじ加減が微妙です。ってんで、このミズノSBのセルは、とても長いのです。この景色は久しぶりで、80年代後半のモノには珍しい。資料を確認しましたが、同じ年代のMSモデルとは違う。こんな感じでお手入れ作業をしていると手のひら、指先でデザインの特徴がよくわかる。へぇ~っと思ったのは、ソールが見事にフラットな事。これは他にはあまり見ないフォルムですが、はてさてこれにはどんな機能があるのでしょうか。
Mizuno pro SB
手持ちのミズノオリジナルの二鉄を組み合わせるつもりですが、何年かのギャップがあってもデザインのフォルムはそっくり、お手入れレベルでは満足なフルセットがまた揃っちゃったぁ。