Air line
このワードが世界的になったのは、言わずと知れた東京オリンピックの誘致イベント。横文字プレゼンテーションの中におもてなしと挟んだ映像は何度もテレビで流れた。これが果たして縦文字文化、極東の島国の文化なのか。
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突然思い出したのは前のお仕事での海外出張。年に何度か渡欧していましたが、ある時いつもの現地キャリアがイベントで満席、仕方なく日本航空の欧州便で往復した。往路には何も起こらなかったのですが、復路はとんでもなく不快な思いをした。ローカル空港の仕事地での発券だったのですが、ローカル空港からハブ空港、ハブ空港から日本への搭乗券と二枚渡された。ハブ空港はフランクフルトで、当時JALは隅っこターミナルからの出発、モノレールで移動せにゃならんかった。こっちのターミナルには使い残した小銭が使えるように蕎麦屋とか稲荷ずしのカウンターもあったのですが、便がなければ閑散とした情景と相まって、ポーラールート時代のアンカレッジのような雰囲気。
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搭乗時間になってゲートへ向かうと、パーサーが搭乗券チェックという完全なマイナーキャリアだった。そのパーサーはいい年の経験者のようで、しかし別キャリアが発行したブログ主の搭乗券を見て、これは違いますねと列から外された。何言ってんだこのおっさんはと思いましたが、見たことなかったらしい。長いこと待たされてビジネスクラスの搭乗が終わってから、現地のグランドスタッフに相談している。したっけ、現地のスタッフがすっ飛んで来て、手荷物を引き取り機内のシートまで案内され、CAがほとんどいっぱいになった荷物入れを空けて収めてくれた。その間、例のパーサーは知らん顔。
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今では珍しくもなくなりましたが、JALのビジネスクラスの搭乗客はみぃんなスーツにノータイ。酔っぱらいの朝帰りスタイルで、ブログ主はいつもゴルフ帰りのおじさんジャケット。列から外されて気が付きましたが、これは人種が違った。シートはリクライニングの限界が浅いのですが、睡眠中に後席の乗客が前席の背もたれに手をついてバタバタされるのが嫌で一番後ろのギャレーの前をいつも指定していました。んで、ウェルカムドリンクが出てくるのですが、運悪く例のパーサーがビジネスのブログ主の通路側の担当だった。んじゃミモザをと言ったら、しばし考えて機内にはありませんときた。手にした盆の上にはシャンペンとオレンジジュース。
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ミモザってぇのはそのミックスなんですけどねぇと言ったら、お一人一杯でお願いしますだと。海外キャリアでは考えられない事。基本飲み物はフリーだった時代です。ルフトハンザや全日空共同運航のオーストリアンエアー、中東危機の時はテロ回避のためにスイスエアーを使ったりしましたが、一度もそんなことたぁ無かった。ついでに一番後ろの席は機内食が選べても残りモノしかないことが多く、肉が食べたいと言っても魚しかないとかいうのはいつもの事。いつものキャリアで隣にいらした年配のご婦人に最後の日本食を譲ったら、CAからお礼としてシャンペンを1本もらったこともある。しかし、当然のようにJALは聞きもせず、残りの機内食を黙って置いた。残りがこれしかないのでよろしいでしょうかとか、一言あってもいんじゃないかと思ったねぇ。JALのおもてなしは最低だった。座席に挟まった紙にアンケートってぇのがあたんで、不満を書き連ねてきましたが、何の反応もなかった。
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これが世界に誇るおもてなしだったわけで、基本は個人の無知や未熟ですが、それを搭乗させている会社組織。以来国内線でもJALはできるだけ使いたくない。いや、この夏の国内出張で目的地によってJALしかなかったのですが、時間を早めてANAを予約したんで、こんな話を思い出しちゃいました。今回は雑感にて。