flat step in stairs
ウェッジの壁から今回は階段の踊り場にピタリと収めてあるモデル軍のお話。踊り場というなら階段の途中の平らになった場所の事。古来日本の家屋は木造である故、平屋が基本でしたが多層の建築物と言えばお城。であるならもともと狭い中、階段は甲冑を着た敵が重い刀を持って攻めにくいよう、急なはしごになっていた。
flat step in stairs
それが伝統とも限りませんが、長屋をはじめとした平民の二階立ての階段も狭さに順じて、まるで梯子のような階段だった。もちろん近代になれば今様の階段になるのですが、二階から下まで一直線に階段があると、落下事故の際には大きなけがの可能性が指摘された。落下を途中で止めるという意味で、階段は曲げることが常識となり、その曲がったところが踊り場ってぇわけだ。諸説ある中で、一階から見上げると舞台のような高さにもなり、舞踊の舞台にも見立てられたという話もある。
flat step in stairs
ってんで、ここに並んだモデルは保管ではなくて、高いところに飾られているわけです。なぁんてぇのはただの言葉遊びのこじつけでしかありません。いつもの保管部屋に収納してしまうと持ち出す機会が減ってしまう。目につくところに置くなら度々持ち出す機会があると考えたわけです。現状は、次々と目新しいものが現れてってぇ事もあるのですが、最近、もう一つの利点を発見。こうして立てかけておくなら、ニャンコ連が壁紙に爪を立てるのを防げるのです。
flat step in stairs
壁のサイズにぴったりと収めておくなら、地震にも耐えているし、唯一の不具合はヘッドの間に埃が溜まること。これを除去するお掃除のたびにそれぞれを磨いて、ウヒヒッとほくそ笑むのです。ここにいるのはまずはホンマのPP737、言わずと知れた日大出身御用達のプロモデルでありながら、薄いトップラインで低めの重心。現役時代にはホンマユーザーには近寄るものでもなかったので、この趣味になってそんな皆さんが使っていたモデルはどんなもんだろうかと楽しませてもらった。
flat step in stairs
その隣にはPP717、マクレガーの985つながりの二段バック。現代流通を見ると結構稀なモデルですが、当時のメディアではPPシリーズの先駆として結構な取り上げがあった。ついでに何年かの読者が選ぶベストアイアンの一つに選出されていて、どないなもんじゃろのうと振り回して見た。するてぇと見た目よりも気楽なモデルで、でも737とは違った高めの重心。985よりはずっとお気楽なモデルですが、メーカーもメディアも985をオマージュにしたなど、どこにも記録されていないのが興味深かった。
flat step in stairs
んで、当然並ぶのはPP727かぁってとこですが、それは保管部屋。マルマンのスイングカスタム、安田モデルが鎮座します。71年にゴルフに参入したマルマンが造った73年ごろのモデル。ウィルソンを意識したと安田プロの語った記事がありましたが、確かに70年代のモデル。振り回すにもちょいと古めのスタイルがいいようです。どんどん関連がなくなって、その隣にはマクレガーのDXR2。ダイヤモンドバックの呪縛から離れたマクレガーモデル。
flat step in stairs
イメージはウィルソン的ですが、求められるスタイルはちゃんとしたマクレガー。この辺は数年前のネタに詳しくです。その隣にDX2がいて、ブログ主が現役当時に商店街コンペに親父と一緒にお邪魔した時、傷だらけのこのモデルを使っていた店主がやたらと上手かったのを鮮明に覚えております。メンバーコースでも組み合わせの同伴競技者がお持ちでしたね。
flat step in stairs
それだけ当時は多くが流通していたというモデル。一番端にはヘーゲンの74年がいます。ヘーゲンにしては珍しくスクエアなトウで打ち方もまるでマクレガーのようだった。本当なら系統立てて並べておきたいところですが、これはほとんど手にした順番。これを飾っているのが我が家の踊り場です。