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煎じて飲用することで効能がある漢方の薬草やらお茶やらの二番目の出がらしで煎じたものという意味。効能も薄まり、ありがたみも半減しているという事。最近ネット動画で見かけるクルマのコマーシャル。急な坂を力強く登っていく四輪駆動車のコマーシャルはアウディがスキーのジャンプ台を昇っていくコマーシャルにそっくり。
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驚くべき丸パクリなのは、ジェット戦闘機とゼロ発進を競う電気自動車。これはBMWがビジネスジェットとゼロ発進を競ったコマーシャルフィルムと同じ。よくぞここまでの丸パクリにお金をかけて制作したもんだ。大陸や半島の南側の広告制作プロダクションのプレゼンに昔を知らないメーカー担当者が感激して制作に至ったのかも知れない。ただ、世の中にはオリジナルを記憶しているおじさんたちがわけで、堂々の二番煎じの称号を与えるものです。やっちゃえじゃなくて、やっちまったなぁ。でも、世間ではほとんどが知らない、過去の焼き直しを新鮮と捉える風潮もある。
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床屋の待合で目にした記事をネタにしましたが、パーシモンや糸巻きボールを今に楽しむことは、昔を知らないからこそ新鮮で楽しいと語る方が取材されていたわけ。それもありっちゃありですが、メディアの堀下げが浅くて危うさもある。現代の感覚でパーシモンと言えば1950年代ものから2000年ごろまでに流通に残っていたもの、すべてひっくるめて同じものといった認識。メディアがその方の使う物を写真に収めていたのはカーボンシャフトのホンマ。パーシモンはスチールシャフト時代からカーボンシャフト時代まで世代の違いはとても大きい。
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さらには糸巻きボールってぇのも知識を持って楽しむには誠に高尚な趣味ですが、その消費期限は現代では、ほとんどの場合切れているのも明らか。糸巻きの名称の通り、芯にゴムの糸が巻かれているもので、例えば身の回りで5年もほったらかした輪ゴムは風化して伸びもしないし、くっついてちぎれるのを皆知っている。保管状態が大きく影響するわけで、状態の悪い糸巻きボールは残念ながら観賞用にしかならないことも多い。ブログ主の元にもカバーの内側で糸が切れて真円ではないボールがたくさんある。
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そんな経験をすれば、例えばカバーが日焼けして茶色くなったボールてぇのは、いくらペーパーファイバーのインサートでもひっぱたくには気が引ける。現代に新品箱入りを手にしても、表面がベタベタしているものも多い。これも石油由来素材の加水分解なんでしょうかね。ってぇこたぁ、糸巻きボールってぇのも何でもいいわけじゃないわけで、楽しむにもよくよく観察して知識を持たなければ危険も伴う。糸巻きボールのゴムは適度に引き延ばされて巻かれているわけで、カバーが割けてゴムが弾け出したら、バタバタと暴れて破片が飛び散る。幼き頃に何かの拍子にそれを目にして親父の傷ボールを破壊していたら、親父がすっ飛んできて目に入ったら失明するぞと、えらい勢いで怒られた記憶がある。
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流石に知識のない者に与えるおもちゃではありません。までも今回のネタは二番煎じ。効能もありがたみも半減という意味は、古いものを新鮮な感覚で楽しむ趣味には当てはまらないかもしれません。現代に旧車と言われる車がブログ主世代にとっては中古を超えて廃車置き場で見かけたクルマであっても、レストアされればリッターカーの新車よりも高価になっている事態。ベレGのロッキードディスクはペダルを踏みぬかないと止まらんとか、ダットラのカックンブレーキは疲れるとか、スカイラインはBMW02の寸分違わぬコピーだとかしゃべったところで意味はない。
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ただ、そんな化石世代が生き延びている限り、現代の多様な趣味の楽しみ方に時々違和感を覚え、二番煎じ感はぬぐえない。レンジボールをパーシモンで300ヤード、270メートルだと。まぁ個人がそれで楽しければ、何の問題もないす。

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