Joy classic 301
少し前に流行った食べるラー油、ブログ主の冷蔵庫には今更瓶詰が控えていて、なんか足りないってぇ時にはついつい引っ張り出す。揚げ物のソースの代わりにしたり、冷ややっこの醤油や、焼き肉のたれの代わり。味変てぇ感じですかね。
Joy classic 301
その味や混ぜ込まれている揚げたニンニクの歯ごたえとか、ホンの一口を楽しむ。でもね、それじゃいつも同じ味になっちゃうわけで、アミエビや昆布の佃煮なんかもつまむものとして揃える。ちょいと足すのは味濃いめがよろしい。ってんで話は急展開。今時のチタンヘッドにはほとんどのモデルにウェイトをチョイ足しできる機構がある。ほんの数グラムを足す場所によって機能を変えるという代物らしい。ブログ主の手元にはアキラのヘッドにそんな仕掛けが見えましたが、重いバランスを好むブログ主は無粋なナマリを張る代わりに、銅の分厚いワッシャーを入れて楽しみました。
Joy classic 301
バランスは変わりましたが機能には全く変化がなかったかもしれません。てなことを語ってみると、パーシモン時代にもソールにねじ込む蓋があって、そこに仕込む重りを取りそろえたものがありました。ジョイというメーカーのもので、手にしたことはありませんが、ほぼセンターにそんな仕掛けがあって、その日の調子でバランスを変えることができるとあった。
Joy classic 301
無粋なナマリを張り付けるよりは余程スマートなアイデアなわけですが、でもトニーペナのウッドにもそんな蓋があった。ただし、そっちは製造工程の工夫で、ソールプレートを張り付けた後にウェイトを仕込んで調整し、ねじ込んでから造形を整えたというもの。これは製品になったなら取り外してみるモノではない。
Kenneth Smith
んで、アイアンモデルのアルファベット順の話。Hの次はJってぇ事で、このジョイというメーカーのジョイクラシック301というモデルです。とても作りの良い印象で、オリジナルのスチールシャフトは玄人受けしたらしい。というのは大変失礼な事に、これは喜多さんが絡んだものと伝え聞き、直接お伺いしてみたのですが、全く関係のないメーカーですが、オリジナルのシャフトがとてもよくできていましたとのお話だった。
Kenneth Smith
素人のブログ主にはよくわかりませんでしたが、薄いソールでフォルムの綺麗なヘッドは、重いの軽いのガタガタ言うまでもなく、楽しい素直なモデルだったわけです。これまでの流通でもあまり見かけないメーカー、丁寧なモノ作りだけでは生き残れないのがゴルフ業界だったらしい。同じ境遇にあるともいえるのがケネススミス。ブログ主世代ではその普及率に反して誰もが知っていたメーカーです。
Kenneth Smith
クルマで言うなら誰もが知っているロールスロイスみたいなもの。実際ゴルフクラブのロールスロイスと言われたこともあるようで、存在は知りながらも誰も運転なんぞしたことのない、実態を知らずして語られたブランド。現代なら身近な価値での流通も珍しくなく、その気になればだれでも振り回せる。クルマと違ってメンテナンスも必要なく、専門店に中華パーツで修理されてボッタクラレる事もないわけで、その伝説を体験することができる。
Kenneth Smith
手にしてみればステンレスだったと嘆く向きもあるようですが、当時には唯一のステンレス鍛造ヘッド。ただし振り回して見るならなかなか気難しいもので、打点も結構高い。レッキスシャフトは癖もないのですが、思い込みもあってステンレスの硬さを感じたりする。
Kenneth Smith
世界の富豪やハリウッドスターを顧客に持ったというのは車と同じ。クルマは最高出力を必要にして十分と性能の数字を公開しなかったといいますが、機能よりもまずは所有というブランドに思えたものです。過去にいろいろネタにしましたが、まだ扱いきれていないモデルの一つでもあります。

Kenneth Smith