ideal sole
今ではコンビニのおにぎりに並んでいる赤飯ですが、ブログ主の幼き頃は街の商店街にある和菓子屋さんに注文して数日後のお祝い事に対して備えるものだった。真四角の箱に熨斗紙に水引がかけてあって、祝儀を持ち寄る人にお返しとして用意したもの。
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今ではそんな風習もなくなりましたが、冗談半分に仲間内から良いことが報告されれば、そりゃ赤飯炊かなくっちゃならんなと残る。こんな話が通用するのもブログ主世代まででしょうが、このお祝い用の赤飯の箱、これが結構なあげ底だった記憶がある。見た目は大きな箱でしたが、実はあげ底で赤飯の量は見た目の箱の半分くらい。まぁ、お気持ちの返礼品としてはそんなもの。現代にあげ底というと、厚底靴の事を言うらしい。
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あげ底スニーカーを履いた女子を電車で見かけると、シークレットブーツを連想してしまう。あぁ、シークレットブーツってぇのは男子の秘密のハイヒール。外からわからん様に靴の内側でヒールが高くなっていた靴で、デザイン上ブーツだったわけだ。ってんで、タイトルのそこってぇのは底の事でありますが、この趣味で言うなら当たり前ですがソールの事。いつもの言葉遊びからのネタですが、ここのところ連日登場しているマルマンソールからのネタであります。
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トウヒール方向のラウンドはあらゆるライに対応する工夫として古くから存在しましたが、大げさなキャンバーソールはライとの接触面積を最小限にするという工夫。結果、抜けが良いとか、ダフッてもヘッドスピードが落ちないといった利点を求めたものです。そんな工夫を凝らしたのはマルマンだけじゃなかった。メーカーが鳴り物を入れたのは例えばダイワ。ツインカットソールもライとの接触面積を最小限に留めるための工夫だった。その造形はマルマンソールとは真逆のもので、ソールの真ん中がへこんでいる。
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上から打ち込めば接触するのはリーディングエッジの頂点だけになり、ソールのセンターがへこんでいればそこはライに届かないことで抜けが良くなるという論理。トレーディングエッジが尖っているというのはブログ主的にはあまり理解ができておりません。手元にはM3というモデルがありますが、これはマルマンソールとは違って、レンジマットでも確かに抜けが良い感覚があった。トウヒールはコンベンショナルなフォルムで全く違和感なく、ついでに長い番手がロープロファイルのフォルムだったんで、
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ブログ主的にはかなりモダンな部類のモデルですが、とても好印象なモデルだった。ただし、ソールの工夫も古くからあって、特に新しいコンセプトではない。例えば70年ごろのマクレガーにあったアイアンのスプリットレベルソール、ウッドにはティーソールというコンセプトで、ソールの面積を小さくするというアイデア。ただし、この時のアイデアはソールに注目するあまりウェイト配分が高くなり打点も高くなったことで扱いにくいとされ、ほんの数年で姿を消した。手元にはブログ主が初めてコースで振り回したVIPVIPリミテッド、MTターニーモデルなんてモデルにそれが残っています。
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手を変え品を変えってぇのがメーカーの製品企画なのは当たり前のこと。相変わらず今時のモデルはほとんど知りませんが、あの分厚いソール、と言っても厚底スニーカーじゃありませんが、あれだけ面積の広いソールは潜らない様に雪原を歩くガンギみたいなものと理解できる。それも時代のスタイルの流行に左右されるお話。思い出しましたが、初めてアイアンを購入しようと、もの選びを始めた時には、二鉄があってクローム仕上げ、ソールが薄くてシャープな事なぁんてぇのを条件に、ヘイグウルトラの61年リバイバルを選びました。ヘイグウルトラはコンツアーソールっていうトウヒールに若干のラウンドのあるモデルでしたね。