Macgregor Turney classic Pro82
マクレガーの言うなればマイナーともいえるモデルを、塩に例えてネタにしようとしております。そこで、当然のように登場したのは日本の味わい深い塩ならば、即座に伯方の塩ってぇのが浮かんだ。でも、ちょいと調べてみたら、確かに海の塩のようですが、メキシコやオーストラリアから輸入された塩を原料としているらしい。
Macgregor Turney classic Pro82
愛媛県の伯方塩業という会社が、その昔古来の塩田製法で塩を作ろうと世間を動かした結果、消費者運動も加わってその製法で作られる塩を伯方の塩と呼ぶらしい。輸入した塩を再び日本の海水に溶かして、塩田製法で塩を作っているんだそうです。原料が輸入ものでも法律上はれっきとした国産らしく、そんな背景を知らなかった頃は、伯方の塩のポテチのり塩味は量が少なくても同じ値段でも納得しちゃったもんだ。
Macgregor Turney classic Pro82
詳しくはネットにたくさんの情報があるようで、お任せしますが、マクレガーの塩味としては、まさしく輸入の原料を日本の海水に溶かして塩田で作ったってなモデル、プロ82ってぇモデルを紹介してみます。ターニークラシックのプロ82というモデルですが、ソールにあるマクレガーの刻印を隠してしまうと、どこのプロダクトかわからん。本国ではプロ82というと、カーティスストレンジのVIPの事を言うようですが、それが日本法人に扱われたものなのかどうかは不明。ネーミングだけは共用したものの、そのデザインコンセプトは日本法人の企画に思える。
Macgregor Turney classic Pro82
ターニークラシックというモデルラインで別物となっているところがブランド政策としては微妙なところですが、見事に伯方の塩味って感じ。無理やりのこじつけで何を言っているのかわかりませんが、同じ塩味だと思っていたマクレガーでも、振り回して見れば左へ行かない、つまり見知ったマクレガーの様に内外へ振り回したところで、絶対に左へ巻いてこないというモデルなのです。それまでのブランドを知るものにとっては、らしくないモデルへの違和感があるし、でも時代としては従来のような性格が全く期待されていない時代。企業が新しい製品を出すにはこんなモデルが出てきても当然の成り行きだったのかもしれません。
Macgregor Turney classic Pro82
1991
年頃の生産で、世間はすでにキャビティーへ移行している頃。あえてマッスル系の新製品を企画するなら、受け入れられ難い古来の性能は優先順位が下がっても無理はない。でもこのころにはターニークラシックというモデルラインで90周年モデルや985PTの復刻たるCT1なんてモデルも出てきています。
Macgregor Turney classic Pro82
ブランドを仕事にしていた経験からすると、この一貫性の無さはブランドのご乱心としか見えない。とはいえ、同じような年式のDP-602なんかを比較に出せば、ホーゼルの高さが半端なく高いまま。高い打点を意識させるのは当然ながら、マクレガーをマックと呼ぶ世代からすると十分な癖がある。ここんところは、日本の海水に溶かしても輸入の塩を原料とした素性が残るわけだ。ってんでつながった伯方の塩の現実とブランドらしくない新製品。偏屈ブログ主の訳の分からん論理を展開してみましたが、要するに古来のマクレガーと言えば、いざという時にはひっかけが恐ろしい機能を持ったモデル。
Macgregor Turney classic Pro82
ライ角もアップライトだし、コンパクトなブレード、高いホーゼルのヒール打点でありながら若干フェイスを開いて右へ打ち出すなら、ゆぅっくりと左へ戻ってくる球筋でラウンドを楽しめるもの。ってんで、常に左に巻き込まないように注意を払いながら振り回しましたが、このモデルに関して言うなら、右へ打ち出せばそのまままっすぐ。
Macgregor Turney classic Pro82
高いホーゼルは見慣れた目には珍しくもありませんが、工夫のないバックデザインがとても寂しい感じがする。まぁ、時代に即してビジネスを展開するなら仕方のない時代だったんだろうし、そんなモデルも今に残るからこそ、らしくなくてもやっぱり塩味だなぁってぇのを楽しむ。なんだか伯方の塩のポテチが食べたくなってきました。コンビニ行くかな。