Koshin Bester S10
ブログ主はゴルフにはまる前にもいろんな趣味を楽しんでおりました。その一つに錆の塊と化した古いバイクを一升瓶のお酒と交換してきて、レストアして乗り回すという遊びがあった。
Koshin Bester S10
登録書類が揃っていれば、ちゃんとしたナンバーを取得して当時は盛んになりつつあったいろんなイベントに参加したものです。それでサーキットも走ったし、長距離ツーリングなんてぇのも誰かが必ずトラブルで止まったものですが、仲間同士で出かけたりしたもんだ。周囲では徐々にそんな趣向もエスカレートして、それまでは一升瓶だったのが貨幣価値に変わった。中には海外から名車といわれるものを輸入するものもあらわれたし、個人輸入から専門業者となった脱サラ連中もいた。田舎の大きな家の蔵とか、その昔景気の良かったご商売の倉庫なんてぇのを不審者のように覗いたものですが、めぼしいところはほとんど開拓されつくしたころ、ある都市伝説が沸き上がった。
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つまり、何かを探すなら四国へ行けってぇ話。当時は瀬戸内海を渡る橋などなく、新車当時はフェリーで渡っても不動車となって放置されれば、四国から出ることがないと言われたのです。北海道でも同じじゃないかと言われましたが、雪深い季節の有り余る時間に屋根の下でそんな不動車を動かすという好きモノが当時から結構いたのです。雪もない四国では、変わらない日常があって、不動車は農機具小屋とか納屋とか蔵の中でそのまま放置されていた。ってんで、当時強者の有志が空の4トン車で出かけ、面白そうな国産バイクで荷台をいっぱいにして帰ってきたことがある。ここから先はいつも以上にオタクな話になるので控え目にしておきますが、4大メーカー以外の倒産したメーカーのモノばかりでしたねぇ。ってんで、この話をここのところのマイナーモデルを紹介するネタにこじつけてみます。
Koshin Bester S10
モノはコーシンゴルフのベスターS10というモデル。メーカーの本拠地は博多と記録に残る。マクレガーのミュアフィールドに似たブレードで、資料を探ってみれば吉川なよ子プロとの契約があったとのこと。んで、こじつけ話は、コーシンの多くのモデルが一時期沖縄から提供されていたことがある。それも新品で、それなりの価値で取引されたと記憶しますが、地クラブというカテゴリーでやはり西の方に流通したという事でしょう。
Koshin Bester S10
一度沖縄に卸されても売れ残ってそのままだったっていうお話。少なくとも九州へ戻っていたなら当時セール品で売れていたかもしれない。ってんで冒頭話はいつものきっかけ。このモデルはそれとは別物ですが、この趣味でも初期の頃に手にしたモデルで、初めてのカーボンシャフトのAW付のセットだった。ならば軽いという事で楽しく扱うにはいろいろと工夫が必要で、AWがあるならストロングロフトのモデルだったわけだ。
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とするてぇと二鉄を探しても出会うこともなく、ざっくりと言ってブログ主的趣味で楽しむにはカーボンシャフトの組合わせられたセットは、時代やスペックからしてもちょいと違うかもってな学習もしたモデルです。沖縄から提供されたモデルにはスチールシャフトもあったし、資料で確認した情報でもヘッドの種類は5つあるってぇのを実証し、マッスル系のみならず、キャビティも含めていろんなブレードがあった。
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提供価値からするとブログ主が手を出すものでもなく、流通の解説によくある送料についても、沖縄や離島を除くという条件があるわけで、本土や北海道よりも割高だった。瀬戸内海を渡る大きな橋や、海底トンネルを新幹線が突っ走る現代でも、沖縄だけはいまだに海外。
Koshin Bester S10
以前の四国の古いバイクと同じように、もしかしたら沖縄にはお宝が眠っている可能性もあるかもしれませんな。