MacGregor Diamond Back
ブログ主は一時、胸郭出口症候群とやらで散々な目に遭いました。前肩なのか、猫背なのかあばらの間が狭くなって腕への神経を圧迫。ある朝起きたら自分の左腕がどこにあるのか分からなかった。しばらくして感覚が戻りましたが、整形に通ってリハビリを行い約半年。
MacGregor Diamond Back
そろそろいいかなって時に恐々とクラブを振りまわしてみたら縮こまった筋肉がノビノビと躍動して、なぁんだ、振り回す方がよかったじゃんと、のど元過ぎたら熱さを忘れた。痛みがあった時は強い薬を服用し、パイルのパジャマが皮膚に擦れるのが笑っちゃうほど心地良いのです。何にしても健康第一、齢に打ち勝つよりも上手く付き合うのがコツと知った。んで猫背っていうと、ブログ主はダグサンダースを思い浮かべる。フラットに低く引く電話ボックススイングの由来は頸椎に問題のあったサンダースが編み出した体に無理のないスタイル。でも日本ではそのスタイルだけを取り上げて、コンパクトなバックスイングがよいと話題になった。
MacGregor Diamond Back
ってんで、首根っこの話はアイアンの首。マクレガーの菱餅アイアンを持ち出して遊んでもらった小噺。ブログ主にはマクレガーってぇと自己催眠にかかる様で、アドレスした途端にナイスなイメージが湧く。見た目の景色からくるもので、長いホーゼルとそれにバランスしたセルが見えると、その左端がリーディングエッジに一直線につながる。ポケットはフェイスがホーゼルに喰いこんだ結果、三角に見える。ヒールは高めでもいくらかアップライトなライ角から、ソールを全て設置させてみると自然とフェイスが開く。トップラインは分厚く、ヒールを意識して打ちこまにゃ打点に届かんってぇなるのです。
MacGregor Diamond Back
ってんで、このニクラウスの菱餅も同じだろうと短い番手から振りまわしたのですが、データにある通りちぉっち違った。日本法人が独自に造り出したそんなマクレガーはたくさん残りますが、このニクラウス菱餅もそんなことになっているのかと、いささか躊躇する。リーディングエッジがホーゼルよりも内側にあって、楽しい三角削りが見えない。
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これって、ほんの少しのグース設計ってぇことかもしれないし、ホーゼルがやたらと太いってぇこともある。当初短い番手の打感が悪いのが気になり、観察した結果の話。ブログ主的にはグースネックなら、ボールをいくらか右目にしてハンドファストにしないと上から打てない。癖というよりはグースの恩恵に預かれるスタイルを忘却の彼方へ追いやったらしい。打点の低いモデルなら普通に打てるのかも知れませんが、ホーゼルの高い菱餅だとそんな工夫をしなくては気持ち良く当たらなかった。菱餅のダイヤモンドバックとは言え、やっぱりSSに比較すれば後年のカスタムモデル、いろんなアレンジがされているようです。
MacGregor Diamond Back
っと長い番手に持ち替えてみると4番ぐらいからグースっぽいシルエットが消えた。ってか、工夫しながらも持ち変えたら4番から長い番手が急にいつも通りに当たるようになったんです。間違いなくブログ主はマチュア素人なわけで、普通なら長い番手は繊細なはず。でも、こっちが打ち易いってぇのはどうして、ってぇと短い番手のグースのフォルムが見えたわけです。
MacGregor Diamond Back
つまり長い番手は古来のストレートに見えるってぇわけ。工房調整も疑いましたが、ベンダー跡もなく、どーもオリジナルっぽい。ビルトインハンドファストなんてぇのもあったし、当時のメーカー論理からすればグース設計とは言わないのかも知れない。時代が違っても、やっぱりマクレガー。例えグースでも自然に振ってドローになっちゃうのが、すんげぇお気に入りです。そりゃフェイス開いて内外に振れば、どんなアイアンでも当たり前ですけどね。