
ネーミングのイメージがその機能を示すなんてぇのは昔からある事。業界華やかなりし頃にはコピーライターという得体の知れない職業が生まれ、数行の文字を書くだけでとんでもない料金を請求していた時代がある。まぁ、当初はその表現が優れていたから職業として認められたのかもしれません。
メーカー側にいた経験からするとプロダクトの企画意図を理解しているなら、組織内でも秀逸なコピーやネーミングも浮かぶ。しかし、時に登録商標として既に登録されていて、自由になるものじゃぁない。業界が違えば使えるものの、似たような業界では権利を持つモノが使用権を請求できた。ドイツのパフォーマンスカーと毛生え薬の名前が同じでも業界が違えば使用可能。ネーミングが一般的なワードとされるなら、登録しても受け付けられない事もある。ってんで、レンジへ持ち出したのは美津濃のダイナミック80。ダイナミックの意味は力強い様とか、生き生きしている様子、躍動的とか、状況によって変化するとか、動き続ける様なんてぇ意味があるらしい。
そのどれか当てはまるかわかりませんが、スチールシャフトを代表するダイナミックゴールドなんてぇのは言葉のイメージをうまく使った。初代がダイナミックなわけで、このダイナミック80にも挿されているシャフト。んで、振り回してそんなイメージがあるかってんで、レンジのひと振り。まぁ、イメージの通り、特に癖も無く、短い番手からいいサクサク感で楽しいパフォーマンスです。逆に言うなら特に力強さとか、躍動感のある印象もなく、ネーミングとのリンクは薄い。
ただ長い番手になるといささか繊細になってきた。エントリーモデルとしちゃ、そんなはずはないだろうと、ブログ主のこの日の調子を疑うのですが、工夫を凝らして分かったこと。それは当時の教科書通りに振りまわすのが正解という事だったわけです。ゴルフには義務教育があるわけじゃなく、ってんなら教科書なんてないわけですが、今時のスタイルと全く違う部分もある。コックの使い方とかフォローの取り方に、右足のキックとか、特に頭の残し方なんてぇのに、最近はかなり楽をしていた事に気が付くのです。
若い頃は楽しいラウンドの帰りには必ず左腕の外側に筋肉痛が出たものだし、頭を強烈に残しながら胸鎖乳突筋、いわゆる首に浮きあがる筋が見えるほど頭を残すことに力を入れたものです。多くのトーナメントプロ、特に高橋勝成プロも連続写真ではそうなっていたし、右肩が顎を追いこすまで前傾を崩してはならなかった。今、全くその通りにこのアイアンを振ってみると、長い番手も、こりゃたまらんってぇ出球と球筋になったのです。いやいや、他にも楽しむスタイルはあるだろうってぇところですが、80年代ならまさしく当時の流行はそんなもん。短い番手が今風に振っても当たったのはたまたまで、そんなスタイルで短い番手も振りまわしてみるなら、より高い球になり、飛距離も若干伸びる。
加えて、特に意識せずとも気持ち良いドローになり、レンジの人工芝でさえ落ちてからピタッと止まるスピンも効く。あえて言うなら、ブログ主的には癖の無さで面白くないと言い出しそうですが、昔の教科書通りのスタイルは、今の体力にはちょいとキツくとも、90年代のスチールシャフトまで応用が効く。カーボンシャフトには当てはまらないのでしょうが、スチールシャフトを二鉄まで楽しく遊ぶためには、このダイナミック80は書き方ドリルのようなモデルなわけだ。中学受験で漢字ドリルは数をこなしましたが、書き方ドリルはしなかった。今のブログ主の手書き文字はとんでもない丸文字の癖字です。