Macgregor Tourney R68
いざってぇフレーズは、いざ鎌倉って武士がお仕えする組織への意気込みを見事に表した言葉。ブログ主的に鎌倉時代は「いい国作ろう鎌倉幕府」、1192年からの事。源頼朝が征夷大将軍となったことで武家政権が成立した年とされ、歴史暗記をした記憶がある。でもなんだか最近は「いい国」じゃないらしい。
Macgregor Tourney R68
試験の解答としては教科書にあるのでしょうが、ブログ主にはそれが何年でもいまやどうでもよろしい。ってか、もちろんそんな話じゃなく、マクレガーのR68をレンジへ持ち出してみた小ネタ。アメ横で新品流通を見聞していた時に、お店のスタッフからいざってぇ時に引っ掛けるよって説明を受けたモデルなわけです。マクレガーの特徴として、アップライトなライ角にヒール寄りのウェイトなんてぇのがあって、確かに引っ掛けやすいスペックがスタンダードな時代があった。ニクラウスが使ったVIPには、ニクラウスの好みでそんなセッティングがされたとあり、しかし、短い番手はライ角をスタンダードに戻してヒールを出し、ホーガンのアンダーホーゼルの様なフォルムで使っていたという話があります。
Macgregor Tourney R68
この効果は捕まりが良い上に操作性も良く、しかし一般的なものではなかった。これを販売スタッフが知っていたかどうかは別にして、マクレガーのアイアンは引っ掛けやすくて、癖が強いと言われていたのも事実です。ってなことを知ったうえで、改めてR68を振り回してみようというお話。R68に限らずRシリーズの555865なんてのもそんな評価を受けていた。後にそんな評価を払拭しようとアジア生産に日本法人が注文を出し、一般的なスペックでモデルを開発したものの、先行するライバルには完全に後れを取った。そんなモデルも楽しいのですけどね、それは過去のネタに詳しく。
Macgregor Tourney R68
んで、R68です。バックデザインはウィングバックをイメージしていますが、M85のオリジナルの様に機能を予感させるほどのウェイトじゃない。それよりもフランジが低重心を暗示する。いつもの通り、短いのから始めてみますが、いやはや、最近のブログ主の調子で言うならなんともカジュアルに球が高く上がる。距離も番手なりというところで、サクサクと気持ちがよろしい。んでもって、タイトルの通り、いざってぇ時じゃないのに左に出る確率が多くなった。別に力感がこもっているわけでもなく、あえて左を注意しながらも打球の上昇する力が失われてくると左へとふけてゆくのです。
Macgregor Tourney R68
ってんで改めて、古式ゆかしいマクレガー方式、アドレスでリーディングエッジを全部設置させて、いくらかフェイスが開くようにアドレスしてみる。でもって内から引き下ろして外に振り出す。ならばアドレス通りに戻ってくるドローになるはず。ところが、R68はドローを通り越してフックになる。ついでに、リーディングエッジを設置させようとしてもそれほどフェイスは開かず、あえてハンドダウンに構えてしまうのです。つまりライ角はそれほどアップライトではないということらしい。いろいろと遊んでみるのですが、適切な打点もそれほどヒール寄りではない様子。
Macgregor Tourney R68
比較的長めのフェイスのヒールを打点とすれば、トウが勝手に返ってくるってぇのもわからんでもない。アドレスで足を揃えて小さく振りながら打点を探ってみると、ブログ主的にはこりゃトウで打つのか、ってぇくらいセンターで打つのがインパクトの感触が良かった。いうなればブログ主的にはマクレガーらしくないってぇのが実際の感覚で、でも長い番手までサクサクと扱えるのは楽しいレンジ。思い出すなら、80年代後半から90年代の国内マクレガーは、空振りさえしなければのマックテックへと至るわけで、らしくない路線の始まりがこのアジアモデルってぇことなのかもしれません。