Yokowo Persimmon
世の中に万能という言葉はあっても、万能の何かという現物はほぼ存在しないと言っていい。万能薬なら、ガマの油、熊の胆なんてのが古来より重宝される。しかし、万の症状に効能があるかと言うなら、せいぜい千の症状に効能がある程度かも。
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そりゃゲソ揚げ喰いでも、残りの九千の症状には精神的な効果があるかもしれません。病は気からという故事があるように、心因性の症状には科学的な根拠による投薬に劣らない効果を発揮することもあるらしい。ってぇことで、アリガのレオンレックスのGGドライバー、頭が重くてシャフトが柔らかいスペックを振り回すと、タイミングを会得するにはすんごく効果的だったわけ。それで重硬も突如として当たるようになったし、ウッドのみならずアイアンにも通用したのがチョイと前のレンジ。以来、パーシモンを楽しむための準備運動に活躍しています。アリガのメダリオンもこれかぁ、ってパフォーマンスをやっと実感し、ならばってんで、関取仕様のヨコヲを引っ張り出してみた。
Yokowo Persimmon
すんぎぇディープフェイスでアドレスした景色はコンパクト。頭は充分以上に重く、キックの鬼、澤村は真空飛び膝蹴りでしたが、ハンマーパンチで打つドライバー。これが重柔を意識したスタイルならちゃんと振り回せるかもしれないなんてぇ目論んだ。レオンレックスから振り回し、始めのうちは力感がこもり右にギュンとふけますが、体を開かず手が先行しない様、ついでに右肩を落とさないという重柔三原則を制定して振り回してみたのです。するてぇて、アルミインサートの弾きが楽しいし、手応えも良く飛距離もよろしい。ウリャーの度が過ぎるとトップ目か、スライスになりますが、今日の調子で感覚は分かったつもりになりました。んで、ヨコヲに持ち替えてみた。持ち替えた途端に頭の重さがズシッと来て、まるで別モノ。
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そんな感覚がちょいと頑張ってしまった様で、全く当たらん。シャフトは人間振動計測だと柔らかい方なんですが、重柔にも運用の限度というモノがあったようです。良い球を弾こうとすれば、やっぱり以前のようにゴツッと当てるまで、フィニッシュまで持っていこうと一瞬でも考えちゃうと、あって間にフェイスが開くのです。このパーシモン、絶対に両国の相撲部屋からのオーダーです。体を使わずに腕っぷしでぶっ飛ばす。電話ボックスとも違うスタイルを要求されます。ってんでやっぱり重柔は万能ではなかったという顛末。
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ただ、メダリストには効果があって、当たらなくなれば即座に重柔に持ち替え、心地よいインパクトが実現出来たら、忘れないうちにメダリオンに持ち替える。するとね、球筋は別にして確実に打点を喰うのです。手応えが急によくなるし、球筋の矯正には簡単な工夫で対応できる。面白い事にモダンチタンのマスダに持ち替えると左に引っかかる。ヘッドの大きさにフェイスの長さにシャフトは別モノですからフェイスが返ってくる機能が全く違うわけです。重心距離が遠くなり、シャフトの機能やヘッドのウェイト配分で、意識しなくてもオートマティックに機能する。
tigrin
もちろんそこも意識しながらモダンウッドを振り回す事ができれば、毎回100パーセントの機能を発揮し、レンジでも250の看板を軽く超える事もある。でもそこまでしなくても人工芝をゴロゴロと転がって250の表示までなんてぇのがモダンウッドの基本。100パーセントの機能を常に実現する可能性の低い一般に向けて、70パーセントの機能でもラウンドが楽けりゃいいって、レッスン指導では良く耳にします。プロだって毎回完璧は無理なんだからそこそこを目標にしなさいって。でも、それじゃつまんねぇだろってぇのがブログ主。別にスコアで喰っちゃいない。重柔が万能ではなかった事にがっかりもしながら、やっぱり、違うのもあるってぇことで、だから面白いってぇのを再認識です。