Macgregor M85 Tour Forged
マクレガーのM85ツアーフォージド、6番と8番のロフト不揃いを知った後には何とも気持ち悪い。パジャマのズボンのゴムが緩い感じとか、スポーツソックスがズリさがってくるとか、パンツのウェストが緩くて大事なところが落ち着かないとか、そんな感じがする。そうそう、ズボンのゴムを通すにはスコアの鉛筆が丁度いいってぇのは余計な情報ですかね。気持ち悪けりゃ百均で平ゴムを買ってきてお腹のサイズに合わせて入れ直さにゃならん。
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ってぇことで曲げ調整を考えるのですが、もちろん素人には無理。ってか、数字を合わせようとすればきっと出来ない事はないと思うのですが、大事なのはフォルムです。調整後の見え方ってぇのはすんごく大事で、数字の合わせたところで、ネックの曲がりがユラユラするとか、異様なまでのグースになるとか、果ては被るとか開くとかなんてぇのも可能性がある。となるとプロにお願するなら絶対に熟練の腕は欠かせない。ならば四街道のコンポ屋は論外、いつもならヴァモノスさんになる。ただ、以前M85のオリジナルを調整していただいたことがあって、ヘッドを挟む治具が現代基準でロープロファイルは挟めなかったということがありました。このM85ツアーフォージドはそれほどロープロファイルじゃありませんし、6番は微妙でも8番なら現代ブレードとそれほど変わらない。
Macgregor M85 Tour Forged
万が一を考えるなら適切な道具がないんじゃ苦労するかってぇことで他を考えた。急浮上したのは最近出入りしているレンジの工房さん。ネットで調べてみるならロフトライ角の調整なんてぇのも価格表にあって、できない事じゃない。でもね、やっぱりM85なわけで、熟練の度合いが不明だとお任せもし難い。するてぇと星野さんてことになるわけで、工房主が作業に当たるわけじゃないのですが、みっちりと修業した若手がいる。ご親族かもしれませんが、いずれにせよ半端な仕事は工房主が許さないと踏んで出かけてみた。6番と8番だけの調整のつもりでしたから、他と比較して若干工賃が高いとしても仕方なしと覚悟。で早速お邪魔して事情を説明します。失礼ながら、曲げ調整に関するブログ主の感覚もお話し、下手な工房に頼んで、ネックがユラユラした揚げ句にベンダー跡がくっきりつくのだけは絶対に避けたいとお話しします。
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するてぇと早速のご返答は調整後の違和感をどこまで認めるかってぇ事。数字を示されてそうしてくれと言うなら、お客の希望としてそれをするのが工房の仕事。でもフォルムは変わりますよってことです。物理的に当たり前の事で、ロフトを立てるならグースになる。自宅での簡易計測では6番は顕著にプログレッションが大きく、他と合わせるならいくらかグースになっても大丈夫と踏んでいたのですが、8番は微妙。でも、何より持ち出そうと考えた時に、このM85ツアーフォージドはロフトが合っていないからなぁ、ってぇのは避けたい事実。やってくださいってんで、若手の作業する工房に消えていった。そんなお願いをする前から工房の接客スペースが整理されているのが気になった。整理と言ってもモノを減らしているのではなく、ブログ主的に気になるものが綺麗に並べられているのです。
Macgregor M85 Tour Forged
以前はパーシモンのウッドが並んでいたところが整理されて、魅力的なアイアンが並びます。白眉はウィルソンの75周年モデルが新品で桐箱入り。76年のスタッフは以前からありましたが、VODのセットも鎮座します。あくまで展示らしく、価格はついていません。万が一でも譲りませんかとお伺いしてもブログ主の予算では無理なレベルでしょう。まぁ、駆け込み寺が健在である事を確認してひと安心の顛末です。

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