club strage
今思うならその前兆は庫内が水臭くなる事だった。考えるならカビかもしれませんが、庫内に黒いポチポチが見えたわけでもなく内側に湧き始めていたのかもしれない。それでもしばらくは使えていたわけで、ちゃんと冷えていたし、自動製氷も稼働していた。
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故障を認めざるを得なくなったのは製氷皿が水浸しになった朝。氷がすべて溶け、それを除去しても水タンクに残った製氷用の水がしたたり落ちてくる。床まで濡れることはありませんでしたが、この時に庫内を点検。温度設定やらチルド設定とか、今まで20年以上いじったこともないダイヤルをいろいろ回してみた。するとなんだか隠し蓋の中でチカチカ点滅するインジケーターを発見。ドライバーでこじ開けてみるとリセットスイッチみたいのがあって、とりあえず押してみた。でも点滅に変化がないので、今度は長押し。一旦消えたので、あわよくばこれで回復とばかりに様子を見た。しかし、実際には何もリセットされなかった。
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今の季節で良かったとは言いながら、この様子見の短い時間に庫内ではいろんなことが起こっていたらしい。まずは冷凍庫の保存食品が自然解凍。素材系の冷凍物はパッケージがパンパンに膨れ上がり、なんだかガスを発生した模様。箱モノの加工食品は箱に水分が滲んできて、慌てて袋に詰めてみた。なるほどなぁと思ったのは野菜類。スペイン産のにんにくは冷蔵から冷暗所になったわけで、発芽を始めた。地産物の根菜類は根を出し、芽吹きももうすぐって状態に。困ったのは輸入肉の切り落とし、薄切りのこま切れ豚肉が黒く変色し、真っ先に臭いを発したこと。燃えるごみの日まで不具合の生じているものはすべて袋に入れて口をキュウと結んでおくしかなかった。それでも冷凍素材ものはガスをどんどん発し、オリジナルの袋をパンパンのパンに膨らませた。
club strage
いつか爆発しないかと心配しながらも燃えるごみの日を迎えて処理したのです。冷蔵庫の上も脚立に乗って確認し、コンセントを入れ挿ししたのですが、いつもはニャンコ連の休憩場所。誰かがいる場所として丁度良い円形の住み家ができていた。そこはごめんちゃいと引退の花道を飾るためにお掃除したりしました。それと手の届く範囲まで、ニャンコの砂やケサランパサランが入り込んでいるものをお掃除し、入れ替えの日を待つのです。しかぁし、この引退の花道というのが最も大変な作業だった。玄関にはこの趣味のいつでも持ち出せる軍が鎮座していて、ブログ主のお腹が通過できればいいだけの隙間しか開けていなかった。さすがにこれは引退にも、新入幕にも花道として広くしておかなければならないでしょう。
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ということで、アイアンが3セット収まっているキャディーバックを数本二階の廊下に一時避難、和室はしばし開かずの間と化してしまいました。保管の筒にしていた梱包段ボールは寄りかかるモノがないと不安定なので、凹みとして丁度良い流し台の前に押し込んでみた。見事にぴったり収まりましたねぇ。しかし、これは普段から使っているわけで、一時避難先でしかありません。しばらくライフスタイルを変えなくてはならない。
club strage
残りは搬入の日の午前中にでも移動すればよいかってぇ程度にしてみましたが、そう言うことかぁってぇのがニャンコ連。広くなったスペースを丹念に探検し、隙間に入ってみたり、また、まっさらなままの壁紙が見えてきたところで、爪を立て始めてしまった。ダメが通じるわけもない彼ら彼女らには不快な環境を作るしかない。適度にクラブを立てておくと壁に手をつく隙間がなくてあきらめるようです。その日の分の惣菜と冷蔵の必要のない人間の餌類、ニャンコ連のお食事や砂を買い出してきましたが、広くなった玄関先からキッチンまでなんと快適なことか。一般生活にはこれが普通。
Cat in garden
時折壊れた冷蔵庫から子猫が鳴くような音が聞こえます。もう頑張らなくていいから、長い事ありがとね。