Walter Hagen 1960
雑記が続きました。ブログ主の遊びのスタンダードで、ゴルフネタに戻してみます。アイアンならマクレガーが度々登場しておりますが、もう一つ、ウォルターヘーゲンもブログ主にとってスタンダードブランド。リハビリにマクレガーのM85を振りまわした後の正月休みにこのもう一つのスタンダードを引っ張り出した話。ヘーゲンについて書き留めても過去に詳しいのですが、例えば1950年代から60年まではウィルソンのセカンドブランドだった。
Walter Hagen 1960
多くの資料には短いドリルドホーゼルはウィルソンスタッフの十八番と残っているようですが、実はその1年前にヘーゲンブランドでリリースされているのです。スタッフのその後のいろんな新しい試みは、実は先んじてヘーゲンブランドで販売されて、テストマーケティングされていたのですね。60年以降はオリジナルのコンセプトに路線変更するのですが、それ以前はいわゆるセカンドブランドとして挑戦的な試みをし、それが受け入れられるか、または不具合が訴えられるとメインブランドでのリリース時には改良されているというわけ。今や大きなグループと化している世界のクルマブランドでも、例えばフォルクスワーゲンはスペインのセアト、チェコのシュコダといったブランドで今でもそんなことをしています。製品だけなく、試験的な生産方法を取り入れられたりしているのですね。
Walter Hagen 1960
というわけで、持ち出したモデルは60年のヘイグウルトラ、シャフトは後のプロフィットに挿し替えられていますが、スタッフの60年モデルに似ていなくもない。そう観察できるのはバックデザイン。でもスタッフとソール側の厚さが違う。そんなところにテストマーケティングのフィードバックがあったんじゃないでしょうかね。この60年モデルはチョイと不思議なモデルで、短い期間のリリースだった様子。すぐに別モデルになってそれも60年モデルとして資料に残る。ま、この辺りは過去に詳しくで、今回のリハビリでテーマにする小ネタではない。ご興味があれば古鉄ミュージアムの輸入モノ編で。

んで、リハビリレンジ、理由は分かりませんが、一振り目からムフフな球筋。曖昧でも当たることがあるミドルアイアンなんかは、とぉっても楽しい状況。
Walter Hagen 1960
長い番手も教科書通りの出球の高さ。ただし、クラシックロフトですから、二鉄が当たるとモダンモデルの5番みたいな出球。7番で気持ち良く当たると9番みたいな出球です。でもそれでブログ主の感覚的な番手の飛距離、7番で145なんて程度には充分届いている。ソールを見れば明らかなように、重心は結構低くデザインされていて、高く上がるのは自明の理。マクレガーと大きく違うのは打点のイメージで、こんだけ短くて穴の開いたホーゼルならヒールが軽いわけで、フェイスのヒールが高く見えてもいくらかセンターに打点がある。

以前ユーミーさんに指摘されましたが、マクレガーとヘーゲンなんて正反対のモデルですよね、とコメントされた。確かにこの打点の違いはマクレガーとは全然違うのですが、逆に言うなら、打点を意識しないでいいのがヘーゲン。んで、二軸スタイルで楽しむブログ主だと、フォローで左に乗り切るのがヘーゲン、マクレガーではいくらか曖昧で、体重は真ん中に残す逆Cイメージでドローを楽しむ。
Walter Hagen 1960
第三者から見るなら振り回しているスタイルに違いはないのかも知れません。でも、意識的には確かに違う振り方をしているのです。果たしてそのスタイルがリハビリに悪影響はなかったのか。ま、頚椎症性神経根症にはマクレガーとの違いなど微細に過ぎなかったようで、充分に楽しんだ後でも悪影響はなかった。グリップは不似合いなモダンものに挿し替えていますが、これもまた悪くない結果。ちゃんとした機能を維持したグリップってぇのはいいもんだと再認識もしちゃった。んで、別ネタへと続きます。